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生涯スポーツの推進
活力ある「スポーツ愛知」の実現
豊かなスポーツライフの創造
近年、少子高齢化や核家族化、地域社会における人間関係の希薄化が進行しているほか、情報化や急速なグローバル化に伴う雇用環境の変化など、人々を取り巻く社会環境は急激に変化しています。
そのため、精神的なストレスの増大や運動不足による生活習慣病の増加、コミュニケーション能力の低下などさまざまな問題が出てきており、心身の健康の保持増進とコミュニティの形成が大きな課題となっています。
一方では、価値観やライフスタイルの多様化が進み、暮らしの中にゆとりや潤いといった心の豊かさを求めようとする意欲が高まっています。
こうした社会状況において、スポーツは、人々に大きな感動や楽しみ、活力をもたらすとともに、私たちの「こころ」と「からだ」の健全な発達を促してくれるものです。また、地域の活性化や、スポーツ産業の広がりによる経済効果が期待されるなど、明るく豊かで活力に満ちた社会を形成する上で欠くことのできない存在となっています。
このような状況の中で、平成25年度から10年間程度を見通したスポーツ推進計画「いきいきあいち スポーツプラン ~豊かなスポーツライフの創造~」を、中間年である平成29年度に見直しを行い、改訂版を策定し、本県が今後取り組むべき方向を示し、愛知のスポーツ推進を図っています。
ライフステージに応じたスポーツ活動の推進
子どもから大人、高齢者や障害のある人など、県民の誰もがそれぞれの年齢や技術、体力、男女の性差、興味・関心などに応じて、いつでも、どこでも、いつまでも安全にスポーツに親しむことは、明るく豊かで活力に満ちた社会を形成する上で、欠かすことのできないものです。
このような観点から、障害者スポーツの普及・啓発を進めるとともに、スポーツ実施率の低い働き盛りの世代や子育て期にある女性のスポーツ参加機会の拡充に努め、成人の週1回以上のスポーツ実施率を65%(障害のある人は40%)、成人のスポーツ未実施者(1年間に一度もスポーツをしない者)がゼロに近づくことを目指します。
住民が主体的に参画する地域のスポーツ環境の整備
本県では、総合型地域スポーツクラブと企業、大学等が連携して地域スポーツの普及・発展を推進する取り組みが行われています。
このような中、行政だけでなく県民、NPO団体、スポーツ団体、学校、企業などが、積極的にスポーツ活動にかかわり、共助の精神で活動を行う「新しい公」を推進し、生涯スポーツ社会の実現を目指します。
また、競技スポーツだけでなく健康・体力づくりや仲間づくりを目的としたスポーツ活動、そして、文化・福祉活動も含めた総合的な活動を展開することで、地域の活性化を推進します。