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建設局水資源課の事業内容
(1) 水資源対策について
ア 水資源の開発について
将来にわたり安定的な水供給を確保するため、水利用の合理化や節水型社会の形成に配慮しつつ、長期的視点に立った計画的かつ先行的な水資源の開発を推進します。
(ア) 木曽川水系
徳山ダムの開発水及び異常渇水時の緊急水を利用するための木曽川水系連絡導水路事業の調整を行います。
(イ) 矢作川水系
西三河地域における安定的な水供給の確保について検討します。
(ウ) 豊川水系
東三河地域における安定的な水供給の確保や豊川の洪水対策及び河川環境改善を図るため、設楽ダム建設事業の調整を行うとともに豊川用水二期事業を促進します。
イ 水資源の利用の調整及び調査について
利水者の相互理解と協調のもとに、合理的な水利用に向けた調整を行うとともに、異常渇水時における取水制限や水の緊急融通などに係る水利調整を図ります。
また、水需給の現況を把握する水需給動態調査を国から受託し実施します。
ウ 水源開発に伴う水源地域整備について
(ア) 水源地域対策特別措置法に基づく施策
ダム建設を行う水源地域の振興を図るため、水源地域対策特別措置法(「水特法」)に基づき、水源地域整備事業を実施します。
設楽ダムの水源地域整備事業の実施にあたっては、国の財政上の援助を受けるとともに、水源地域整備事業費のうち「水源地の地方公共団体負担分」の一部について、下流市とともに受益者として援助(負担)を行います。
(イ) 水源基金による施策
水特法による施策とともに、公益法人である水源基金が水源開発を促進するための水源地域対策を実施します。
本県が関わる水源基金としては、木曽三川水源地域対策基金、豊川水源基金及び矢作川水源基金があり、木曽三川水源地域対策基金において長良川河口堰の建設に伴う水源地域の振興のための施策に関して水源地に対する助成を行います。
また、豊川水源基金及び矢作川水源基金では、水源地域の森林整備を助成する水源林対策事業を実施します。さらに豊川水源基金では、設楽ダム建設に伴う生活再建対策事業として、水没を余儀なくされる方々等への支援や水特法を補完する生活基盤の整備に対する助成等を行います。
エ 電源三法による水源地域整備について
水力発電施設等が所在する市町村について、国からの交付金を得て、地域住民の福祉向上に役立つ公共用施設整備事業や地域の活性化を目的とした事業等を支援します。
(2) 節水意識の啓発について
め、水の週間(8月1日~8月7日)において「全日本中学生水の作文コンクール」を実施するなど、啓発に取り組み
ます。
(3) 豊川水系における水対策について
本部を設置(昭和54年9月1日)するとともに、豊川水系対策本部副本部長を東三河総合庁舎内に置き、地元市町と
連携しつつ、地元対策に取り組みます。
また、設楽ダム建設を促進するため、設楽町内(新城設楽農林水産事務所内)に同本部事務局設楽ダム対策事
務所を設置(平成19年4月1日)し、地域に不可欠な生活基盤整備などの生活再建対策の推進を図ります。