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平成18年度騒音・振動に関する調査結果
平成19年9月13日(木曜日)発表
平成18年度交通騒音・振動調査結果について
愛知県及び名古屋市他5市(豊橋市、岡崎市、一宮市、春日井市及び豊田市)が騒音規制法第18条第1項に基づき実施した自動車騒音の常時監視結果を、同法第19条に基づき公表します。また、本県及び関係市町村が実施した、要請限度が定められている自動車騒音及び道路交通振動、環境基準等が定められている新幹線鉄道騒音・振動及び航空機騒音の調査結果についても併せて公表します。
調査結果の概要
1 自動車騒音・道路交通振動
(1) 自動車騒音の環境基準(※1)の達成状況(常時監視)
- 主要幹線道路沿いの159区間で面的評価を行い、評価区間内の全戸数78,705戸中62,422戸で環境基準を達成し、達成率は79.3%でした。
(2) 自動車騒音の要請限度(※2)の超過状況
- 192地点中27地点で要請限度を超過し、その割合は14.1%でした。
(3) 道路交通振動の要請限度(※2)の超過状況
- 70地点の全調査地点で要請限度を下回りました。
(評価・対策)
- 自動車騒音に係る環境基準及び要請限度の調査結果については、改善傾向にあります。また、道路交通振動に係る要請限度を超過した地点は過去3年ありません。
- 自動車騒音対策については、「あいち新世紀自動車環境戦略(平成14年)」などにより、国、県等の機関がそれぞれの役割分担のもと協同して環境対策を進めています。
2 新幹線鉄道騒音・振動
(1) 騒音に係る環境基準の達成状況
- 78地点中43地点で環境基準を達成し、達成率は55.1%でした。
(2) 振動に係る指針値(※3)の達成状況
- 30地点中29地点で指針値を達成し、達成率は96.7%でした。
(評価・対策)
- 騒音については、環境基準の達成率は年々改善の傾向にあります。
- 振動については、前年度に引き続き1地点で指針値を超過しましたが、事業者によりすでに対策がとられています。
- 県では、環境基準の早期達成に向け、毎年度、新幹線鉄道事業者に騒音及び振動対策の実施を要望しており、車両対策や防音壁設置、レール削正等の地上対策などが進められています。
3 航空機騒音
(1) 県営名古屋空港に係る環境基準の達成状況
- 継続調査している10地点中5地点で、また、その他の地点では7地点中2地点で環境基準を達成しました。
(2) 中部国際空港に係る航空機騒音の調査結果
- 6地点中6地点で環境基準を達成しました。
- 環境基準の地域類型を指定した地域外の3地点について、いずれも環境基準値(WECPNL(※4)70)を下回りました。
(評価・対策)
- 県営名古屋空港については、大型民間機等の中部国際空港への移転に伴って、離着陸機数が減ったため騒音値が低減しており、継続調査している10地点でみた場合、平成17年度・18年度は5地点で環境基準を達成し、県営化前の1地点から大幅に改善しています。
- 県営名古屋空港では、運用時間(午前7時~午後10時)外の利用禁止、騒音に配慮した運航方式の徹底等の発生源対策とともに、住宅防音工事等の周辺環境対策事業を実施しています。
- 中部国際空港については、開港以来継続して、いずれの地点でも環境基準値を下回っています。
注釈
(※1) 環境基準
人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準
(※2) 要請限度
道路周辺の生活環境が著しく損なわれると認められるとき、市町村長が関係機関に措置をとるよう要請する際の基準
(※3) 振動に係る指針値
緊急に振動源対策及び障害防止対策等を講じることが必要とされている新幹線鉄道振動の指針値(70デシベル)で、「環境保全上緊急を要する新幹線鉄道振動対策について」(昭和51年3月環境庁(当時))により勧告されている。
(※4) WECPNL
航空機騒音を評価する指標で、1日における航空機の最大騒音レベルをパワー平均したもの(dB(A))に、時間帯ごとに重み付けした機数を加味し算出した値
資料 騒音・振動に関する調査結果(詳細なデータを掲載)
- 騒音・振動に関する調査結果 (chosakekka [PDFファイル/78.76 KB])
騒音・振動に関する調査結果
- 騒音・振動に関する調査結果(資料編) (chosakekka_shiryo [PDFファイル/88.85 KB])
騒音・振動に関する調査結果(資料編)
問合せ
愛知県 環境局 環境政策部 水大気環境課 生活環境地盤対策室 生活環境グループ
電話 052-954-6214(ダイヤルイン)
E-mail: seikatsujiban@pref.aichi.lg.jp