本文
世界かんがい施設遺産に「明治用水」が登録されました(2016年)
明治用水が世界かんがい施設遺産に登録されました
2016年11月8日、ICID(国際かんがい排水委員会)国際執行理事会がタイ王国のチェンマイ市で開催され、世界かんがい施設遺産に明治用水が登録されました。
なお、本県では、昨年10月に登録された入鹿池に続き、2件目の登録になります。
1 世界かんがい施設遺産について
(1)概要
世界かんがい施設遺産とは、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(※ICID)が認定・登録する制度であり、平成26年に創設されました。
☆世界かんがい施設遺産とは……http://www.maff.go.jp/j/nousin/kaigai/ICID/his/his.html(農林水産省HP)
登録により、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育機会の提供、かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした地域づくりに活用されることが期待されています。
※ICID:International Commission on Irrigation and Drainage 本部所在地:インド(ニューデリー)
http://www.maff.go.jp/j/nousin/kaigai/ICID/index.html
(2)愛知県の登録施設
○平成27年登録施設
入鹿池(愛知県犬山市)
○平成28年登録施設
明治用水(愛知県安城市他)
○平成29年登録施設
松原用水・牟呂用水(愛知県豊橋市他)
詳しくは https://www.maff.go.jp/j/nousin/kaigai/ICID/his/abstruct.html
2 明治用水について
明治用水は、荒れ地の碧海台地を実り豊かな台地へ変えるため、明治13年(1880年)に矢作川の水を引いて作られた用水で、安城市を中心に西三河地域の8市、受益面積約4,500haを潤しています。
地域の農業は、都築弥厚(つづきやこう)翁をはじめ多くの先人達の絶え間ない努力により、「日本デンマーク」とうたわれた先進的な農業地域へと変わり、近年は自動車関連産業も盛んになるなど、明治用水は、地域発展の礎となっています。
施設を管理する明治用水土地改良区は、早くから「水を使う者は自ら水をつくれ」という理念を掲げ、水源かん養林の経営や流域一体となった水質保全の取り組みに力を注いでいます。
問合せ
愛知県 農林基盤局 農地部 農地計画課