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日持ちが良く、鮮やかな緑色をしたフキの新品種「愛経2号」を開発しました
平成19年10月15日(月)記者発表
日持ちが良く、鮮やかな緑色をしたフキの新品種「愛経2号」を開発しました
新品種の開発で、さらなるブランド化を
愛知県のフキは、全国1位の出荷量(シェア48%)を誇り、春の訪れを告げる特産野菜として、特に知多地域で多く栽培されている愛知県のブランド農産物です。県農業総合試験場は、平成14年から愛知県経済農業協同組合連合会と共同で、フキの新品種の開発に取り組み、このたび、日持ちが良く、鮮やかな緑色をした新品種を開発しました。
この新品種の開発により、日持ちが良い高品質なフキの生産で、さらなるブランド化が期待されます。
1 開発の経緯
本県で栽培している品種「愛知早生」は、比較的気温が高い時期に収穫すると、輸送条件により切り口が褐変することがあるため、生産者から日持ち性と品質に優れた新品種の開発が求められていました。
そこで、農業総合試験場は、愛知県経済農業協同組合連合会と共同で新品種の開発に取り組み、産地でも試験栽培を繰り返し、現在の品種に比べ、日持ちが良く高品質な新品種「愛経2号」を開発しました。
なお、本品種は、本日(10月15日)付けで、種苗法に基づく品種登録申請を行いました。
2 新品種の特徴
- 収穫後、切り口が褐変しにくく、日持ち性が優れています。
- 赤さび症の発生が少なく、鮮やかな緑色のフキが生産できます。
- 収量は、現在の品種と比べほぼ同等です。
3 関連説明
- 本県のフキ生産は、栽培面積107ha、出荷量6,570t、産出額14億円で全国1位(平成17年度)です。主な産地は、東海市、知多市等です。
- 本県のフキ生産の歴史は古く、明治35年から知多地域で栽培が始まりました。現在は、ビニルハウスを利用し、10月から5月まで全国へ出荷しています。
- 赤さび症とは、葉柄の表面に赤色の斑紋が不規則に生じる生理障害で、発生すると商品価値が劣ります。
4 問合せ先
愛知県農業総合試験場 園芸研究部野菜グループ 大藪 哲也
住所 愛知郡長久手町大字岩作字三ヶ峯1-1
電話 0561-62-0085(内線521)
開発したフキ新品種「愛経2号」
問合せ
愛知県農業総合試験場
園芸研究部野菜グループ
担当 大藪・山下
電話 0561-62-0085(内線521)