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10月から出荷できるイチゴの新栽培法「短日・スポット夜冷処理システム」を開発しました
平成19年10月23日(火)記者発表
10月から出荷できるイチゴの新栽培法「短日・スポット夜冷処理システム」を開発しました
イチゴは、日が短くなり寒くなることで花芽が形成され、これが果実となります。この性質を利用した技術開発により、今では、11月から美味しいイチゴを収穫できるようになっています。
県農業総合試験場では、この度、従来より更に1か月早い10月から収穫できる新たな栽培法を民間企業と共同で開発しました。
この技術により、新鮮なイチゴを秋から賞味できるようになります。
1 新栽培法の開発経緯
本県での従来のイチゴ早出し栽培は、8月から1か月程度、苗を冷蔵庫で低温処理し、花芽を形成させた後、9月にハウスに植え付け、11月から収穫しています。
農業総合試験場では、さらに収穫時期を1か月早めるため、平成17年度から、株式会社デンソーエース(東京都港区)、GAC株式会社(長野県安曇野市)と共同研究を行い、この度、新栽培法「短日・スポット夜冷処理システム」を開発しました。
なお、本技術は、平成19年10月18日に特許出願申請しました。2 新栽培法の内容
- 6月下旬にイチゴ苗をハウス内に植付けた後、6月末から9月中旬まで、遮光しながらその株元を冷風でスポット的に冷やすことで、確実に花芽を形成させることができます。
- このシステムは、既存の栽培施設に簡単に設置することができます。
3 新栽培法の利点
- 1か月収穫期間が延びるため、収穫量が15%増加します。
- イチゴの単価が高い時期に収穫、出荷できるため、収益の増加につながります。
4 関連説明
- 「短日・スポット夜冷処理システム」は、平成20年から販売される予定です。
- 愛知県のイチゴの栽培面積は、347ha(全国第5位)で、主な産地は愛西市、豊橋市、豊川市等です。
5 問合せ先
愛知県農業総合試験場 園芸研究部野菜グループ 齋藤 弥生子
所在地 愛知郡長久手町大字岩作字三ヶ峯1-1
電話 0561-62-0085(内線 522)参考 (短日・スポット夜冷処理システムの概要)
「短日・スポット夜冷処理システム」の設置状況と模式図
問合せ
愛知県農業総合試験場
園芸研究部野菜グループ
担当 齋藤・山下
電話 0561-62-0085(内線522)