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研究報告第46号-015
いもち病圃場抵抗性遺伝子を複数集積した極早生で良食味の水稲新品種「中部134号」の育成
著者:吉田朋史1)・坂 紀邦2)・中村 充3)・寺島竹彦4)・水上優子5)・加藤博美6)・中嶋泰則7)・野々山利博1)・工藤 悟6)・城田雅毅8)・黒柳 悟9)・池田彰弘3)
摘要:「中部134号」は、2013年に愛知県農業総合試験場山間農業研究所において育成した水稲粳品種である。育成過程において、DNAマーカー選抜を行い、いもち病圃場抵抗性遺伝子Pi39とPb1の集積に成功した。その主な特性は以下のとおりである。
1 出穂期、成熟期は「峰ひびき」、「あきたこまち」と同等で極早生種に属する。
2 葉いもち抵抗性、穂いもち抵抗性ともに「極強」である。
3 炊飯米の食味は「峰ひびき」、「あきたこまち」と同等で優れる。
キーワード:水稲、「中部134号」、いもち病圃場抵抗性遺伝子、Pi39、Pb1、DNAマーカー選抜
本研究の一部は、日本育種学会第124回講演会(2013年10月)において発表した。
本研究は、農林水産省指定試験事業「温暖地・暖地中山間地向け、いもち病抵抗性、良食味の水稲品種、糯、酒米品種の育成」及び、農林水産省農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業「気象変動に強く多様なニーズに対応した西日本向けの水稲品種育成とその効率的な普及」により実施した。
1)山間農業研究所(現作物研究部) 2)山間農業研究所(現環境基盤研究部) 3)山間農業研究所 4)山間農業研究所(現東三河農林水産事務所) 5)山間農業研究所(現農業経営課) 6)山間農業研究所(退職) 7)山間農業研究所(現企画普及部) 8)山間農業研究所(現食育推進課) 9)環境基盤研究部(現企画普及部)
全文:いもち病圃場抵抗性遺伝子を複数集積した極早生で良食味の水稲新品種「中部134号」の育成
研究報告「いもち病圃場抵抗性遺伝子を複数集積した極早生で良食味の水稲新品種「中部134号」の育成」の全文
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