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研究報告第47号-研究ノート006
トマト黄化葉巻病抵抗性品種「アイタキ1号」の抑制栽培における定植時期が生育、収量に及ぼす影響
著者:加藤政司1)・大藪哲也1)
摘要:愛知県とタキイ種苗株式会社で共同育成したトマト黄化葉巻病抵抗性品種「アイタキ1号」について、抑制栽培における品種特性を把握するため、定植時期の違いが生育や果実品質、収量に及ぼす影響について本県の抑制栽培で広く用いられている「桃太郎ヨーク」と比較して調査した。
生育調査について、「アイタキ1号」はいずれの定植時期でも異常茎が発生せず、また、8月定植の作型で「桃太郎ヨーク」より第1果房の着生節位が低い特性がみられた。同様に果実について、7月定植の作型では果重が20から26%軽く、果高が10から15%低く、やや扁平な形状であった。
「アイタキ1号」は、「桃太郎ヨーク」と比較して第6果房収穫終了が7から18日早かった。収量について、「アイタキ1号」は、7月定植の作型で主に裂果の発生が多く、「桃太郎ヨーク」と比較して商品果重量が29から42%少なかったが、8月定植の作型ではほぼ同等の商品果重量が得られた。
以上の結果、「アイタキ1号」は、8月定植が適すると考えられた。トマト黄化葉巻病の常発地で7月定植の作型で栽培する場合には、裂果軽減対策を講じる必要がある。
キーワード:トマト、トマト黄化葉巻病抵抗性品種、アイタキ1号、抑制栽培、定植時期
1)園芸研究部
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