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令和2年度 農産物利活用研修[6次産業化〕【終了しました】
<研修を終えて>
6月25日に農産物利活用研修「6次産業化成功にむけて」の研修会を開催し、県内各地から11名の6次産業化志向農家、実施農家、福祉事業所職員が参加しました。
まず、愛知県6次産業化サポートセンター総括企画推進員の中野公雄先生より、「6次産業化サポートセンターの支援について」講演がありました。6次産業化サポートセンターの役割として、昨年までと大きく異なった点を紹介されました。主な改正点は、プランナー派遣には、(1)支援申請書の作成(2)財務諸表等、支援に必要な資料の提出が必要であり、その後、地域支援検証委員会で検討され、派遣が決まるという内容でした。以前よりかなりハードルが上がり、しっかり6次産業化に取り組む者にのみ支援するようになりました。また、HACCPについても重要性が触れられました。中野先生の話のメインは、すぐに6次産業化に取り組みたいと思う前に、今の状況を分析することが重要であり、優良事例の話を交えて再度足下を見直すことが必要であると話されました。参加者は参加して良かったと好評でした。
次にファーム大しま 園主 大島美智子先生より、自分のこだわり完熟イチジク栽培と、その完熟イチジクで作った加工品を作るまでの経緯と苦労したこと、工夫したことなどを話されました。朝穫り、完熟、種類豊富、低農薬のイチジクを地域に高単価で販売し、売れ残った果実は、お宝と思って加工品にすることで、付加価値を高めることを話されました。また、こだわりのイチジクを加工品にするため、業者には出さず、すべて自分で行うことで、手間はかかるものの、経費が大きく節約でき、所得の向上につながっていることを話されました。大儲けを願わず、真面目にやってきたことや、商品をきらさない努力をすることで信頼が得られ、販売チャンスが広がっていることなども話されました。参加者からは「体験談が直接聞けて良かった。」と好評でした。
参加した9割以上の方から「参加して良かった。」との回答が得られ有意義な研修会となりました。
中野先生講演の様子 大島氏講演の様子
6次産業化に必要な基礎知識を学びます
農業の6次産業化には、幅広い知識が必要になる。そこで、これから6次産業化を考えている農業者の計画の具体化の手がかりとなるよう、6次産業化プロセスについて理解を深めるとともに、HACCPに向けた取組について学ぶ。また、先輩事例からから取組を成功させるポイントについて学ぶ。
1 日時
令和2年6月25日(木曜日)午後1時30分から午後4時まで
2 場所
愛知県立農業大学校 中央教育棟 2階 第1・第2研修室
岡崎市美合町字並松1-2
3 内容
(1)講演「愛知県6次産業化サポートセンターの支援について」
講師:愛知県6次産業化サポートセンター事務局
(2)講演「イチジクの6次産業化に取り組んで」
講師:ファーム大しま 園主 大島美智子 氏
4 対象
6次産業化志向農家
5 定員
20名
6 申込み先
受講申込書に必要事項を記入の上、各農林水産事務所農業改良普及課もしくは農業大学校へFAXにて申込みください。
7 応募締切
令和2年6月11日(木曜日)必着
問合せ
愛知県立農業大学校 研修部 就農支援科 就農支援グループ
郵便番号444-0802
岡崎市美合町字並松1-2
電話: 0564-51-1034(研修部直通)
ファックス: 0564-51-4831
E-mail: noudai@pref.aichi.lg.jp