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愛知県地球温暖化対策推進条例の制定について
愛知県地球温暖化対策推進条例の制定について
愛知県では、平成15年10月に施行された「県民の生活環境の保全等に関する条例」において、県による地球温暖化の防止に係る実行計画の策定や、大規模事業者に対する地球温暖化対策計画書等の提出義務といった、地球温暖化防止に関する規定を盛り込み地球温暖化対策を進めてきました。
一方で、地球温暖化に関する問題を取り巻く社会情勢の変化を踏まえ、平成30年2月に「あいち地球温暖化防止戦略2030」を策定し、2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度比で26%削減することを目標としました。
その目標達成に向け、「愛知県における地球温暖化対策推進のあり方」について愛知県環境審議会へ諮問したところ、平成30年6月に「地球温暖化対策に関する県、事業者及び県民の責務を明確にするとともに、全ての主体の自主的かつ積極的な取組を促すため、地球温暖化対策に特化した新たな条例を制定することが必要」との答申を受けました。
こうした経緯を踏まえ、本県では、平成30年10月に愛知県地球温暖化対策推進条例を制定しました。
条例の主な内容
1 各主体の責務
県の責務
- 地球温暖化対策の推進に関する総合的な施策を策定及び実施
- 市町村、事業者、県民等と連携した施策の実施
事業者の責務
- 事業活動における温室効果ガスの排出の抑制等の自主的かつ積極的な取組に努めること
県民の責務
- 日常生活における温室効果ガスの排出の抑制等の自主的かつ積極的な取組に努めること
2 知事が定める計画
- 温室効果ガス総排出量の抑制に関する目標を定めた地球温暖化対策の推進に関する計画
- 気候変動への適応に関する計画
3 取組に関する事項
事業活動における地球温暖化対策
- 事業活動におけるエネルギーの使用の合理化等
- 特定事業者による地球温暖化対策計画書等の作成等
- 県による地球温暖化対策計画書等の評価・公表・助言
※地球温暖化対策計画書制度の詳細については、こちらをご覧ください。
日常生活における地球温暖化対策
- 生活様式の見直し
- 電気機器を購入しようとする者に対する説明
その他の地球温暖化対策
- 公共交通機関の利用の促進等
- 燃料電池自動車等の次世代自動車の普及の促進
- まちづくりの推進に関する支援
- 再生可能エネルギー、水素エネルギー等の優先的使用
- 森林の整備及び保全の推進等
- 啓発等及び人材の育成
- 先導的な技術の研究開発の推進等
- 気候変動への適応に関する情報の提供 等
施行日等
平成30年10月19日(公布日)
(但し、計画書制度に係る部分は平成31年4月1日)
※施行規則は平成31年3月1日公布、同年4月1日施行
※令和3年10月15日に条例及び施行規則を一部改正
(地球温暖化対策の定義を温室効果ガスの排出の「抑制」から「量の削減」に改めた。)
※令和5年4月1日に条例を一部改正
(エネルギーの使用の合理化等に関する法律の一部改正に伴い引用する法律名等を改めた。)
資料
愛知県地球温暖化対策推進条例 [PDFファイル/195KB]
愛知県地球温暖化対策推進条例施行規則 [PDFファイル/380KB]