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林業用の最新研修機材を導入!愛知県森林・林業技術センターに高性能林業機械シミュレータを導入しました
1 高性能林業機械シミュレータ導入の経緯
木材は資源循環が可能で脱炭素社会にふさわしい素材として見直されてきています。一方で愛知県の林業労働者数は558人(2018年12月現在)と30年前の約1/3に減少し、平均年齢も52歳(2018年12月現在)と、他産業に比べ高い状況で、林業の活性化を図るためには担い手確保・育成が喫緊の課題です。
こうした状況を踏まえ、愛知県は「林業労働力の確保の促進に関する基本計画」を2021年1月に策定し、新規就業者の確保や育成に取り組んでいます。
この度、林業従事者の技術力アップのため、屋内で高性能林業機械の操作訓練ができるシミュレータを愛知県森林・林業技術センター(新城市)に導入しましたのでお知らせします。
2 高性能林業機械シミュレータの概要
(1)名称
ハーベスタシミュレータ装置
(2)機能
スクリーンに映し出された現場の映像を見ながら、ハーベスタをレバー等で操作し、現場の模擬訓練を可能とする装置
(3)導入場所
愛知県森林・林業技術センター
○住所 新城市上吉田(かみよしだ)字(あざ)乙新多(おつあらた)43-1
○電話 0536-34-0321
(4)導入日
2022年2月8日(火曜日)
(5)導入の利点
ア 動作が実際の機械に忠実
イ 安全に訓練が可能
ウ 実際の現場や木材を確保することが不要
エ 点数評価による習熟度の管理が可能
3 シミュレータ導入の目的
高性能林業機械は、林業における生産性の向上、労働負荷の低減、労働安全衛生を進める上で欠くことができないものとなっており、2020年には93台の高性能林業機械が愛知県内の林業事業体に導入されています。
シミュレータは、運転座席を模した搭乗型で、屋内で操作訓練が可能となり、経験の少ない林業従事者が現場に出向くことなく、安全に技術力アップを図ることができます。
愛知県森林・林業技術センターでは今後、林業への就業を検討されている方や、愛知県内の林業関係学科に所属する高校生を対象に、普段は体験できない高性能林業機械の作業をシミュレータで疑似体験する機会を設け、就業のきっかけ作りとなるような取組も実施していきます。
シミュレータの稼働状況
【終了しました】4 愛知県立田口高等学校林業科生徒によるシミュレータ体験等
(1)日時
2022年2月16日(水曜日)
午前9時50分から午後3時まで
シミュレータの体験は、午後1時から行います。
(2)場所
愛知県森林・林業技術センター
○住所 新城市上吉田(かみよしだ)字(あざ)乙新多(おつあらた)43-1
○電話 0536-34-0321
(3)内容
愛知県立田口高等学校林業科2年生の生徒13名が、愛知県のスマート林業担い手育成事業の一環として、本シミュレータの操作体験等を行います。
(4)連絡先
愛知県立田口高等学校
○住所:北設楽郡設楽町清崎(きよさき)林ノ後(はやしのうしろ)5-2
○電話 0536-62-0575
5 参考
林業労働力の確保の促進に関する基本計画(リンク先)