ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織からさがす > 森林保全課 > あいち森と緑づくり事業計画(森林の整備、里山林の整備)について

本文

あいち森と緑づくり事業計画(森林の整備、里山林の整備)について

ページID:0268604 掲載日:2019年7月19日更新 印刷ページ表示

あいち森と緑づくり事業計画策定の趣旨

 森林や都市の緑は、水源涵(かん)養や災害防止、生物多様性や環境の保全、保健文化など様々な公益的機能を有しており、これら公益的機能の発揮に対して県民から高い期待が寄せられています。
 一方、木材価格の低迷や生活様式の変化、都市部での開発などにより、手入れが進まない森林・里山林の増加や都市の緑地の減少が懸念されています。

 こうした状況を踏まえ、愛知県では、平成21(2009)年度から、県民、事業者の皆様に、県民税の超過課税として「あいち森と緑づくり税」をご負担いただき、これを主な財源として、平成21年度から30年度までの10年計画で「あいち森と緑づくり事業」を推進し、「山から街まで緑豊かな愛知」の実現を目指してきました。
 これにより、手入れが行き届かない人工林の間伐、放置された里山林の整備・保全及び都市部における貴重な緑地の保全に加え、県民参加による森や緑の保全活動や環境学習などの取組を計画的に進めることができました。

 

 しかしながら、依然として手入れが必要とされる森林が多く存在していることや、都市の緑の減少が続いていることなどから、引き続き、森と緑の整備・保全に取り組んでいく必要があります。
 また、近年多発する気象災害への対策が必要であること、人工林の高齢化が進んでおり、成長力の旺盛な森林への若返りが必要であることなど新たな課題も発生しています。
 さらに、森と緑づくりや環境活動に多くの県民が参加し、県民全体で森と緑を支える気運を盛り上げる必要があります。

 

 これらのことから、森林・里山林・都市の緑を県民共有の財産として健全な姿で次世代に引き継いでいくため、平成31年度以降も「あいち森と緑づくり事業」を継続することとし、平成31年度から令和10年度までの新たな10年間の計画を策定しました。

 

あいち森と緑づくり事業の施策体系

 森と緑が有する公益的機能を適切に発揮させるため、5つの事業を実施し、「山から街まで緑豊かな愛知」をめざします。

施策の柱 取組内容

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森と緑づくり推進室の所管事業

人工林整備事業

 林業活動では整備が困難で、手入れが遅れている人工林の間伐を、県が主体となって進めることにより、自然植生の導入を図り、針広混交林に誘導するなど、森林が有する水源涵(かん)養や災害防止等の公益的機能を適切に発揮させることを目指します。

 また、森林が有する公益的機能を、将来にわたって持続的に発揮させるため、高齢化したスギ・ヒノキ人工林の主伐後に行う花粉症対策苗木の植栽や、植栽後の獣害対策及び保育に対して支援することにより、森林の若返りと花粉発生源対策を進めます。

 

(1)人工林整備事業(間伐)

【事業内容】

 林業活動では整備が困難な人工林の間伐を行います。中でも、防災・減災やライフライン確保の観点から、道路や人家への倒木、落枝や倒木による配電線の切断等の危険性が高く、早急に整備が必要な道路沿い・集落周辺や、流木対策のため間伐が必要と認められる河川沿いの森林の整備を重点的に進めていきます。

 
事業対象地 内容 全体事業量
  • 林業活動では整備が困難な16~60年生の人工林(但し、市町村に管理が委託される森林は除く)
  • 原則として公有林は除く
  • 原則として保安林は除く
  • 調査、測量等
  • 強度の間伐(原則40%以上)
  • 必要に応じて伐採木の整理(作業性、安全性の向上、下層植生の侵入促進等のため)
  • 道路沿い、集落周辺、河川沿いの事業地においては、原則として安全な場所までの伐採木の移動を行う
  • 必要に応じて作業道の整備(作業効率向上等のため)
16,000ha

※事業の実施にあたり、森林所有者は、20年間事業実施箇所の転用を行わない旨等の協定を県と締結する。

 

(2)次世代森林育成事業

【事業内容】

スギ・ヒノキ在来品種を主伐した跡地において、森林所有者等が行う以下の施業に対して定額助成を行います。

区分

区分

内容 全体事業量
  (1)植栽

・県が定める花粉症対策苗木(少花粉のスギ・ヒノキや広葉樹の苗)の植栽

・1,500本/ha植えを標準とする

450ha

(2)獣害対策

・(1)の植栽を実施した箇所における県が定める規格での獣害防止柵等の設置

(3)下刈

・(1)の植栽を実施した箇所における植栽後5年間の下刈

・坪刈りを標準とする

(4)除伐

・(1)の植栽を実施した箇所における下刈後の除伐(不用木の除去、不良木の淘汰)

※事業の実施にあたり、森林所有者は、20年間事業実施箇所の皆伐や転用を行わない旨等の協定を県と締結する。

里山林整備事業

 手入れが行き届かず、竹の繁茂や枯損木が多く、鬱蒼(うっそう)として人々に利用されにくくなった都市近郊の里山林を、地域住民やNPO等が保全・活用する取組に対して支援し、快適な環境の形成や生物多様性の保全等の公益的機能を適切に発揮させるとともに、環境学習や保全活動の場として活用するなどの地域のニーズに応えていきます。

 また、里山林保全・活用の取組に多くの県民が関心を持ち、安全に、安心して参加できるようにするため、里山林における活動を実践する能力を備えた指導者の育成や、多様な団体等による連携、交流を推進します。

 

(1)提案型里山林整備事業

【事業内容】

地域の特性やニーズに応じて、地域住民やNPO等の保全活用を前提とした里山林の整備を行います。

 

事業対象地

内 容

全体事業量

・集落周辺等の里山林等で、長期間手入れのされていない森林

・整備後、地域住民やNPO等の活動団体による保全活用が計画されている里山林

・森林調査、測量

・地域住民等では実施が困難な森林整備

・施設整備(管理道、作業小屋、森林整備機材等)

・上記に附帯する事業

40箇所

普及啓発事業

  また、あいち森と緑づくり事業を、広く県民に周知し、森と緑を県民全体で支える意識を醸成する取組を進めます。

 

  ・体感ツアーの実施
     森や緑の現状を県民に直接、見て、体験いただき、森と緑づくりへの理解を一層深めていただくことを目的としたバスツアーを開催します。

  ・各種イベントでのPR
     森と緑づくりの必要性やあいち森と緑づくり事業の取組を、様々なイベントで広く普及啓発します。

  ・事業PRパンフレットの配布
     ・あいち森と緑づくり 事業概要リーフレット [PDFファイル/2MB]
     ・里山林の整備 事例概要リーフレット [PDFファイル/4.27MB]

 

Adobe Reader
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)