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【知事会見】Aichi-Startup戦略発表会を開催します
愛知県の主力産業である自動車産業は、電動化、自動運転などの実用化が進むなど、100年に一度の大変革期を迎え、また、IoTやビッグデータといったデジタル技術の加速度的な進展も、この地域の産業構造に大きな変革をもたらしていくことが見込まれています。
こうした歴史的転換期にあっても、愛知県の産業が引き続き競争力を維持し、日本及び世界をリードしていくため、革新的な技術やビジネスモデルを用いて、急速かつ大きな成長を目指すスタートアップ(※1)を次々と生み出し、それがまた優れた人材・技術・資金を呼び込み、更なるイノベーションを誘発する「スタートアップ・エコシステム(※2)」の土壌を愛知に根付かせていくことが求められています。
愛知県では、大学、金融機関、民間企業、経済団体等関係機関の参画を得て、本年4月に、「Aichi-Startup推進ネットワーク会議(※3)」を立ち上げたところです(平成30年4月18日(水曜日)発表済)。この度、この会議を中心に、関係機関が相互に連携を図り、スタートアップを起爆剤に新たなイノベーションの創出を目指す地域総合戦略「Aichi-Startup戦略」を策定し、その発表会を下記のとおり開催します。
あわせて、戦略に位置づけるプロジェクトの中で、先駆的に取り組んでいる名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学及び栗本学園(名古屋商科大学等を運営)と愛知県とのスタートアップ連携協定を、発表日当日までに締結する予定です。その協定の内容についても紹介いたします。
1.日時
平成30年10月31日(水曜日)
発表会:午後3時30分から午後5時まで
交流会:午後5時30分から午後6時30分まで
2.場所
名古屋大学 ナショナルイノベーションコンプレックス(NIC)1階
Idea Stoa(住所:名古屋市千種区不老町)
3.出席者
Aichi-Startup推進ネットワーク会議会員約80名
4.内容(予定)
<発表会>
15時30分~15時50分 主催者等挨拶
大村秀章愛知県知事
財満鎭明名古屋大学副総長
江龍修名古屋工業大学副学長
寺嶋一彦豊橋技術科学大学理事・副学長
栗本博行名古屋商科大学理事長
15時50分~16時00分 愛知県と国立大学法人名古屋大学、国立大学法人名古屋工業大学、国立大学法人豊橋技術科学大学及び学校法人栗本学園(名古屋商科大学、名古屋国際中学校・高等学校)とのスタートアップ連携協定の紹介及び記念撮影
16時00分~16時25分 Aichi-Startup戦略の概要説明
16時25分~17時00分 基調講演
演題:「これまでにない新しい分野への挑戦による社会貢献」
講師:名古屋大学大学院創薬科学研究科教授 廣明秀一氏
<交流会>
17時30分~18時30分 名刺交換、情報交換
5.Aichi-Startup戦略の概要
愛知県発のスタートアップを発掘・育成するとともに、県外・海外から、スタートアップを呼び込むことを目的とした地域総合戦略。
愛知県や、地域の大学、経済団体などが実施している様々なスタートアップ支援の取組をパッケージ化し、Seed(シード)/Early(アーリー)、Expansion(エクスパンション)、Later (レーター)、All(オール)の各展開段階に合わせ※、きめ細かい継続的な支援を目指す。
Aichi-Startup推進ネットワーク会議が主体となってとりまとめ。
※Seed/Early
スタートアップ認知度向上、スタートアップ人材の発掘・育成、新製品・新市場開発モデル支援
Expansion
アクセラレート(企業の事業を成長・加速させるための支援の取組)、資金支援、研究開発支援
Later
海外展開の動機づけ・展開支援
All
情報発信、誘致推進
6.スタートアップ連携協定
(1)経緯
「Aichi-Startup戦略」では、本県におけるスタートアップ・エコシステムの形成に向け、愛知県の戦略ではなく、あいちという地域の戦略として取りまとめ、関係者、協力者が必要に応じて連携協定を締結することを位置付けている。その第一弾として、愛知県と先駆的に取り組む大学との連携協定を締結する。
(2)連携・協力事項
・創業者やスタートアップ創出のための教育・育成・支援の取組を連携して推進
・創業者やスタートアップ創出のための取組への学生の参加促進
・大学のアントレプレナーシップ教育(起業家教育)や大学発スタートアップ支援の推進・協力
・大学によるスタートアップの実証実験の場及び助言等の提供への協力
・海外から誘致するスタートアップの子女等の教育の場の提供への協力
7.参考
(※1)「スタートアップ」について
新たなビジネスモデルを開発し起業する企業及び、創業から二、三年程度の企業。
(※2)「スタートアップ・エコシステム」について
起業希望者に対して、企業や弁護士等の専門家、地域資源などを有機的に結び付け、循環させながら、スタートアップの創出を地域で戦略的にバックアップしていく仕組みを指す。
なお、本来エコシステムは、「生態系」を意味する科学用語。ただし、経済・マ-ケティング・IT分野等では、「社会循環の中で効率的に収益を上げる構造」や「複数の企業、人物、モノが有機的に結び付き、循環して共存共栄していく仕組み」で使われる。
(※3)「Aichi-Startup推進ネットワーク会議」について
Aichi-Startup推進ネットワーク会議は、あいちスタートアップ・エコシステムの推進母体として、平成30年4月に愛知県が主導して立ち上げ。メンバーは、企業、金融機関、大学、団体、行政機関(国、県、市町村)などのスタートアップ関連機関・団体。事務局は、愛知県産業労働部中小企業金融課。
会員数:80機関等(平成30年10月22日現在)
代表者:愛知県産業労働部長
お問い合わせ
愛知県産業労働部中小企業金融課
住所:〒460-8501 名古屋市中区三の丸三丁目1番2号 愛知県庁西庁舎7階
E-mail: kinyu@pref.aichi.lg.jp
電話: 052-954-6332