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平成25年度の新ノリの収穫が始まりました。
歴史あるおいしい「愛知のり」
愛知県のノリ養殖は、約160年も前の江戸時代から始まりました。そして、長い歴史の中で培われた養殖技術と、伊勢湾・三河湾の豊かな栄養を背景に、高い品質を誇っています。
秋になると、伊勢湾・三河湾の沿岸には養殖の竹が広がる光景が見られます。こうして打った竹柵や、沖合に浮かべた「浮き流し柵」に、種つけした網を張り込んで、ノリが育てられます。
ノリ養殖は、概ね4月過ぎまで行われます。
今年も良いノリができています
ノリの種付けは9月下旬から10月上旬にかけて行われ、水温が低くなる11月頃になると、色よく育ったノリの摘み取りが始まります。
今年度は台風の影響で例年より少し遅れましたが、11月中下旬からノリの収穫が始まっています。
ノリの品質は、海に出しているときの育て方で大きく違ってきます。ノリの網は海に張りっぱなしではなくて、海の状況や天候、風などに応じて、こまめに管理してやらなければならないのです。
だから養殖業者の皆さんは、朝も暗いうちから寒い海に入って、良いノリを作るために一生懸命作業をしています。
おいしいノリは、それだけ人の手がたくさんかかっているのです。
また、その時の海の水温や栄養の状況でも大きく違ってきます。栄養が豊かで、水温が低いと、良いノリに育つのです。
平成25年度は、秋頃までは水温は高く推移しましたが、10月中旬から水温が下がり始め、11月下旬ではほぼ平年並みまで低下してきました。
今年も良いノリが生産されているようで、養殖業者の方からも「今年のノリは味があって例年よりうまい」という声が聞かれました。
今年の初共販には、知事も参加します
摘み取って乾燥させて製品になったノリは、沿岸各地の漁協ごとに集められ、半田市にある愛知県漁業協同組合連合会の「海苔流通センター」に集められます。
このセンターに、日本各地から海苔の問屋さんが集まり、各地の海苔の出来具合をチェックして、入札をします。これがノリの「共販」です。
平成25年度の初共販は、12月1日(日)に行われます。
年内には、新ノリが売り場に並ぶことと思います。愛知県の海で、愛知県の漁業者が一生懸命育てた新ノリを、ぜひご賞味ください。
(注 写真は昨年度のものです。)