本文
和牛子牛市場の市況レポート
令和2年4月「あいち家畜市場」(豊橋市)が新設されました!
和牛子牛市場は 年間6回 開催予定です(奇数月の第一水曜日)
令和6年7月8日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
梅雨の合間の晴れ模様のはずが真夏日となった7月3日(水)、「あいち家畜市場」において和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は233頭で、前回(273頭)より40頭減少しました。畜産にとって厳しい情勢が続いていますが、多くの生産者や購買者が訪れ場内は活気に満ち溢れていました。
【写真】出品農家にセリ前に聞いた一押しの出品牛。みごと雌の最高値でした。血統は福之姫-安福久-福之国。姉妹牛の肥育成績も良好だった模様。
市況:令和6年6月の主要家畜市場の全国平均価格(alic集計)が535,452円(税込、以下同様)で前年同月比としては3.3万円安でした。当市場の平均価格は555,533円(前回比59,580円安)、性別では雌が518,714円(同3,173円安)、去勢が573,706円(同100,167円安)で、全体として前回より平均価格が約6万円下落しました【下表】。全国的に軟調な市況で、当市場では去勢が大きく値を下げ、厳しい取引結果となりました。飼料価格高騰は落ち着きつつあるものの、著しい円安のため飼料、資材ともに海外に頼る日本の畜産にとっては厳しい経営状況が続くと考えられます。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)、2位「福之鶴」(藤良系)は前回と変わりませんが、3位に「北美津久」(田尻系)が入り、3頭の産子が約52%(121頭)を占めました。またET産子の割合は約35%(82頭)でした。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 77 | 76 | 771,100 | 364,100 | 518,714 | 1,764/kg | 294kg |
去勢 | 156 | 151 | 830,500 | 88,000 | 573,706 | 1,787/kg | 321kg |
全体 | 233 | 227 | 830,500 | 88,000 | 555,533 | 1,780/kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 106 | 104 | 729,000 | 298,000 | 521,887 | 1,781/kg | 293kg |
去勢 | 167 | 165 | 791,000 | 217,000 | 673,873 | 2,106/kg | 320kg |
全体 | 273 | 269 | 791,000 | 217,000 | 615,113 | 1,984/kg | 310kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 111 | 111 | 701,000 | 139,000 | 441,036 | 1,587/kg | 278kg |
去勢 | 176 | 174 | 836,000 | 202,000 | 593,172 | 1,889/kg | 314kg |
全体 | 287 | 285 | 836,000 | 139,000 | 533,919 | 1,780/kg | 300kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 福之姫 | 安福久 | 福之国 |
去勢 | 福之姫 | 百合白清2 | 耕富士 |
令和6年5月8日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
5月の爽やかな風が初夏を感じさせる大型連休明けの5月8日(水曜日)に「あいち家畜市場」において令和6年度最初の和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は273頭で、前回(227頭)より46頭増加しました。新年度初開催と新型コロナウイルス感染症の制限緩和から1年経過したことで、食肉需要の拡大を期待して県内外から多くの生産者や購買者が駆けつけセリ場内の活気に満ち溢れていました。
市況:令和6年4月の全国主要家畜市場平均価格(alic集計)は589,212円(税込、以下同様)で、当市場の平均価格は615,113円(前回比11,824円安)、性別では雌521,887円(同21,720円安)、去勢が673,873円(同3,298円安)でした【下表】。雌、去勢とも「福之姫」、その息牛の「福之鶴」で発育良好な個体が上位を占めており、特に2代祖または3代祖に「安福久」が入っている子牛の多くは高値で落札されていました。また県内の農業高校3校から4頭の上場もあり、高校生の和牛に対する情熱が感じ取れました。
種雄牛の傾向:種雄牛は1位「福之姫」(藤良系)、2位「福之鶴」(藤良系)、3位「貴隼桜」(気高系)と「紀多福」(気高系)の順で、この4頭の産子で上場57.9%を占めました。またET産子の割合は39.2%でした。
【写真】愛知県内の繁殖農家が出品した去勢のET産子。セリ価格約78万円と惜しくも落札価格は2位でした。本牛は281日齢で335kgと発育良好。血統構成は父「福之姫」-母の父「安福久」-母の祖父「勝忠平」です。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 106 | 104 | 729,000 | 298,000 | 521,887 | 1,781/kg | 293kg |
去勢 | 167 | 165 | 791,000 | 217,000 | 673,873 | 2,106/kg | 320kg |
全体 | 273 | 269 | 791,000 | 217,000 | 615,113 | 1,984/kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 85 | 85 | 785,400 | 308,000 | 543,607 | 1,901/kg | 286kg |
去勢 | 142 | 141 | 887,700 | 220,000 | 677,171 | 2,128/kg | 318kg |
全体 | 227 | 226 | 887,700 | 220,000 | 626,937 | 2,047/kg | 306kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 112 | 110 | 837,100 | 59,400 | 492,170 | 1,727/kg | 285kg |
去勢 | 159 | 154 | 954,800 | 220,000 | 708,729 | 2,243/kg | 316kg |
全体 | 271 | 264 | 954,800 | 59,400 | 618,496 | 2,041/kg | 303kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 福之姫 | 安福久 | 福之国 |
去勢 | 北美津久 | 茂晴花 | 百合白清2 |
令和6年3月6日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
3月に入っても肌寒い日が続き、生憎の雨となった3月6日(水曜日)、「あいち家畜市場」にて和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は227頭で、前回(242頭)より15頭減少しました。年末の反動か上場頭数は減少傾向ですが、県内外から多くの生産者及び購買者が駆けつけ場内は活気にあふれていました。
市況:令和6年2月の主要家畜市場の全国平均価格(alic集計) が572,334円(税込、以下同様)で、前年同時期より約5.5万円減少しました。当市場において平均価格は626,937円と前回より49,802円上昇しました。性別では雌が543,607円(前回比28,078円高)、去勢が677,170円(同64,477円高)でした【下表】。去勢、雌価格とも前回を大きく上回り、前年と同程度の価格まで戻ってきました。去勢は一歩及びませんでしたが、雌は愛知県内の農家が最高値を取りました。父は前回と同じく北美津久で、現場後代検定結果に優れた最近期待の種雄牛です。国内景気等相変わらず厳しい状況ではありますが、市況は持ち直しつつあり今後も復調を願います。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)が78頭、2位「貴隼桜」(気高系)が30頭、3位「百合美」(藤良系)が13頭入り、上位3頭は前回と変わらず、全体の53.5%を占めました。またET産子割合は33.6%でした。
【写真】去勢最高値牛。血統は文句なし。291日で体重370kgと発育も十分。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 85 | 85 | 785,400 | 308,000 | 543,607 | 1,901kg | 286kg |
去勢 | 142 | 141 | 887,700 | 220,000 | 677,170 | 2,128/kg | 318kg |
全体 | 227 | 226 | 887,700 | 220,000 | 626,937 | 2,047/kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 88 | 86 | 784,300 | 77,000 | 515,529 | 1,803/kg | 286kg |
去勢 | 154 | 149 | 819,500 | 243,100 | 612,693 | 1,897/kg | 323kg |
全体 | 242 | 235 | 819,500 | 77,000 | 577,135 | 1,868/kg | 309kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 102 | 101 | 777,700 | 195,800 | 530,265 | 2,016/kg | 263kg |
去勢 | 143 | 141 | 980,100 | 325,600 | 697,462 | 2,265/kg | 308kg |
全体 | 245 | 242 | 980,100 | 195,800 | 627,682 | 2,172/kg | 289kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | 母の曽祖父 | |
---|---|---|---|---|
雌 | 北美津福 | 百合白清2 | 安福久 | 百合茂 |
去勢 | 福之姫 | 百合白清2 | 安福久 | 平茂勝 |
令和6年1月10日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
災害続きの波乱の年明けとなった1月10日に、「あいち家畜市場」において、新年初めての和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は242頭で、前回(287頭)より45頭減少しました。厳しい畜産情勢が続く中、新年初となるセリに期待を込めて、県内外から多くの生産者及び購買者が駆けつけて、場内は活気にあふれていました。
市況:令和5年12月の主要家畜市場の平均価格(alic集計)が553,548円(税込、以下同様)で、同年10月より約5.3万円上昇しました。当市場において平均価格は577,135円と、前回より76,686円上昇しました。性別では雌が515,529円(前回比103,584円高)、去勢が612,693円(同55,498円高)でした【下表】。
久々に平均価格が前回より上昇して、出品した生産農家の間で少し安堵が見られた感じでした。惜しくも愛知県内の生産農家の牛は、雌、去勢とも最高値は逃しましたが、あと一歩で最高値に届く落札価格でした。未だ国内景気が上向きにならず食肉需要があまり振るわず、世界情勢の不安定による飼料価格高騰や円安など、和牛繁殖農家及び肥育農家にとっては厳しい状況が続いています。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)が86頭、2位「貴隼桜」(気高系)が22頭、3位「百合美」(藤良系)が14頭入り、この3頭の産子で全体の50.4%を占めました。また、ET産子割合は35.5%でした。
【写真】昨今の厳しい畜産情勢の中でも、今年こそ良い年にと願いをかけて多くの購買者が駆け付け、1頭1頭吟味してセリに臨んでいました。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 88 | 86 | 784,300 | 77,000 | 515,529 | 1,803/kg | 286kg |
去勢 | 154 | 149 | 819,500 | 243,100 | 612,693 | 1,897/kg | 323kg |
全体 | 242 | 235 | 819,500 | 77,000 | 577,135 | 1,868/kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 113 | 109 | 606,000 | 66,000 | 374,495 | 1,323/kg | 283kg |
去勢 | 174 | 170 | 701,000 | 201,000 | 506,541 | 1,563/kg | 324kg |
全体 | 287 | 279 | 701,000 | 66,000 | 454,953 | 1,477/kg | 308kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 105 | 103 | 946,000 | 205,700 | 627,427 | 2,249/kg | 279kg |
去勢 | 151 | 146 | 915,200 | 202,400 | 659,895 | 2,075/kg | 318kg |
全体 | 256 | 249 | 946,000 | 202,400 | 646,464 | 2,141/kg | 302kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 福之姫 | 百合白清 | 華春福 |
去勢 | 福之姫 | 隆之国 | 安福久 |
令和5年11月8日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
11月に入っても季節外れの暖かさが続く中の11月8日、「あいち家畜市場」において和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は287頭で、前回(293頭)とほぼ同じ頭数でした。厳しい畜産情勢の中、県外から多くの生産者及び購買者が駆けつけていたほか、学生の見学の団体も訪れており、立ち見の参加者も多く見られました。
市況:令和5年10月の主要家畜市場の平均価格(alic集計)が497,309円(税込、以下同様)で、前年同時期より約10万円下落しました。同様に当市場平均価格は454,953円(前回比27,029円安)、性別では雌が374,495円(同52,270円安)、去勢が506,541円(同8,589円安)でした【下表】。下げ幅は小さくなったものの、前回より平均価格が約2.7万円下落しました。雌・去勢とも最高価格は県内農家が取りましたが、雌の平均が40万円を割ってしまったほか、去勢も50万円を切りそうな勢いです。未だ続く世界情勢の不安定による飼料価格高騰や円安による国内景気から、和牛繁殖及び肥育農家にとっては、先行きが見通せない厳しい経営状態が続くと思われます。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)が92頭、2位「貴隼桜」(気高系)が19頭、3位「幸忠栄」(気高系)「百合美」(藤良系)が各16頭入り、この4頭の産子で全体の49.7%を占めました。また、ET産子割合は30.6%でした。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 113 | 109 | 606,000 | 66,000 | 374,495 | 1,323/kg | 283kg |
去勢 | 174 | 170 | 701,000 | 201,000 | 506,541 | 1,563/kg | 324kg |
全体 | 287 | 279 | 701,000 | 66,000 | 454,953 | 1,477/kg | 308kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 105 | 102 | 999,900 | 165,000 | 426,735 | 1,508/kg | 283kg |
去勢 | 188 | 170 | 800,800 | 165,000 | 515,130 | 1,610/kg | 320kg |
全体 | 293 | 272 | 999,900 | 165,000 | 481,982 | 1,570/kg | 307kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 100 | 108 | 893,200 | 335,500 | 585,526 | 2,136/kg | 274kg |
去勢 | 160 | 160 | 949,300 | 272,800 | 700,487 | 2,327/kg | 301kg |
全体 | 270 | 268 | 949,300 | 272,800 | 654,159 | 2,255/kg | 290kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 福之姫 | 百合白清 | 華春福 |
去勢 | 福之姫 | 隆之国 | 安福久 |
令和5年3月1日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
豊橋市では最高気温18度を記録し、春の陽気となった3月1日、「あいち家畜市場」において今年度最後となる和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は245頭で、前回(256頭)とほぼ変わりませんでした。県内はもとより三重、岐阜、長野等の近隣県の他、宮崎ナンバーの大型トラックの姿も見られ、多くの購買者によって活気あるセリが行われました。
市況:2月の全国主要家畜市場平均価格(alic集計)は624,296円(税込、以下同様)で、前月と同水準で推移する中、当市場の平均価格は627,682円(前回比18,782円安)、性別では雌が530,265円(同97,162円安)、去勢が697,462円(同37,567円高)と雌で大きく下げました【下表】。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)、2位「茂晴花」(藤良系)、3位「福増」(田尻系)で前回と変わらず、上位3頭の種雄牛産子で上場牛全体40.8%を占めました。また、ET産子の割合は約31.4%でした。
【写真】今回、セリ値80万円以上となった牛は13頭(全て去勢)で、本牛はそのうちの1頭です。父:福之姫×母の父:安福久×母の祖父:勝忠平の血統構成、260日齢で312kgkgの発育の良さが魅力で、県内の肥育農家が購買しました。なお、本牛は畜産総合センターの譲渡卵産子です。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 102 | 101 | 777,700 | 195,800 | 530,265 | 2,016/kg | 263kg |
去勢 | 143 | 141 | 980,100 | 325,600 | 697,462 | 2,264/kg | 308kg |
全体 | 245 | 242 | 980,100 | 195,800 | 627,682 | 2,172/kg | 289kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 105 | 103 | 946,000 | 205,700 | 627,427 | 2,249/kg | 279kg |
去勢 | 151 | 146 | 915,200 | 202,400 | 659,895 | 2,075/kg | 318kg |
全体 | 256 | 249 | 946,000 | 202,400 | 646,464 | 2,141/kg | 302kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 77 | 77 | 933,900 | 481,800 | 696,186 | 2,607/kg | 267kg |
去勢 | 125 | 125 | 1,001,000 | 471,900 | 783,446 | 2,629/kg | 298kg |
全体 | 202 | 202 | 1,001,000 | 471,900 | 750,184 | 2,623/kg | 286kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 鉄扇 | 華忠良 | 金幸 |
去勢 | 福之姫 | 安福久 | 百合茂 |
令和5年1月11日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
寒の入りで寒さが一層厳しい中に清々しさがあった1月11日、「あいち家畜市場」において新年初めての和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は256頭で、前回(270頭)より14頭減少しました。新年初の開催なので、東海3県からはもとより、それ以外の県からも多くの購買者が参加して、活気に満ちていました。また新型コロナ対策として全員がマスク着用と手指消毒を行い、購買に臨んでいました。
市況:令和4年12月の主要家畜市場の全国平均価格が646,127円(税込、以下同様)で、前年同月比は11.6万円安でした。当市場の平均価格は646,464円(前回比7,695円安)、性別では雌が627,427円(同41,901円高)、去勢が659,895円(同40,594円安)でした【下表】。前回より平均価格が約7千円下落しました。依然として家畜飼料価格高騰や様々な物価上昇などを考慮すると、先の見えない厳しい経営状況が続くと考えられます。また今回は、雌において県内農家が最高値を取りました。母牛のゲノミック評価を公表している子牛は発育良好な個体が多く見られて、高値で落札されていました。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)、2位「茂晴花」(藤良系)、3位「福増」(田尻系)が入り、この3頭の産子で41.0%を占めました。また、ET産子の割合は約24.2%でした。
【写真】本年初セリの最高値牛。266日齢で293kgの雌で発育十分。血統構成は「福之姫」‐「幸紀雄」‐「安福久」。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 105 | 103 | 946,000 | 205,700 | 627,427 | 2,249/kg | 279kg |
去勢 | 151 | 146 | 915,200 | 202,400 | 659,895 | 2,075/kg | 318kg |
全体 | 256 | 249 | 946,000 | 202,400 | 646,464 | 2,141/kg | 302kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 100 | 108 | 893,200 | 335,500 | 585,526 | 2,136/kg | 274kg |
去勢 | 160 | 160 | 949,300 | 272,800 | 700,487 | 2,327/kg | 301kg |
全体 | 270 | 268 | 949,300 | 272,800 | 654,159 | 2,255/kg | 290kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 76 | 75 | 905,300 | 339,900 | 655,659 | 2,411/kg | 272kg |
去勢 | 125 | 120 | 1,005,400 | 358,600 | 813,129 | 2,631/kg | 309kg |
全体 | 201 | 195 | 1,005,400 | 339,900 | 752,564 | 2,551/kg | 295kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 福之姫 | 幸紀雄 | 安福久 |
去勢 | 福之姫 | 安福久 | 百合茂 |
令和4年11月2日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
前日の雨から一転、小春日和となった11月2日、「あいち家畜市場」で和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は270頭で、前回(233頭)から大幅に増加しました。例年、年末年始の需要期を前に活況となることの多い11月市場ですが、今回も県内外から多くの購買者が集まり、場内でのマスク着用及び手指消毒が徹底される中でセリが行われました。
市況:10月の全国主要家畜市場平均価格(alic集計)は602,355円(税込、以下同様)で、前年同月比11.7万円安ではあるものの、前月比では5千円安と下げ止まった感が出た中、当市場の平均価格は654,159円(前回比68,351円高)、性別では雌が585,526円(同2,526円高)、去勢が700,487円(同113,225円高)でした【下表】。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)が64頭で全体の23.7%を占め、以下、「茂晴花」(藤良系)、「幸忠栄」(気高系)、「美国桜」(藤良系)が続きました。また、ET産子の割合は上場牛全体の27.0%でした。
【写真】今回の最高値牛。286日齢で311kgの去勢で増体は普通ですが、肋張りと後躯の充実度合が目を引きました。長野県の購買者に落札され、運搬車に乗り、出発を待っています。なお本牛の母は、平成26年に三河高原牧場から生体譲渡された「ゆりひさ23」です。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 100 | 108 | 893,200 | 335,500 | 585,526 | 2,136/kg | 274kg |
去勢 | 160 | 160 | 949,300 | 272,800 | 700,487 | 2,327/kg | 301kg |
全体 | 270 | 268 | 949,300 | 272,800 | 654,159 | 2,255/kg | 290kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 76 | 74 | 885,500 | 326,700 | 583,000 | 2,120/kg | 275kg |
去勢 | 157 | 143 | 1,012,000 | 308,000 | 587,262 | 1,938/kg | 303kg |
全体 | 233 | 217 | 1,012,000 | 308,000 | 585,808 | 1,997/kg | 294kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 85 | 84 | 1,013,100 | 542,300 | 708,348 | 2,530/kg | 280kg |
去勢 | 131 | 131 | 994,400 | 251,900 | 759,579 | 2,507/kg | 303kg |
全体 | 216 | 215 | 1,013,100 | 251,900 | 739,563 | 2,516/kg | 294kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 諒太郎 | 百合茂 | 美国桜 |
去勢 | 福之姫 | 安福久 | 百合茂 |
令和4年9月7日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
豪雨と酷暑が厳しかった夏が過ぎ、朝夕秋の気配が感じられる9月7日に、「あいち家畜市場」において和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は233頭で、前回(245頭)より少し減少しました。9月より海外からの入国制限緩和による海外観光者の需要拡大や新型コロナ終息を期待して県内外から多くの購買者が駆けつけていました。セリ場内は依然として全員がマスク着用と手指消毒を行い、購買に臨んでいました。
市況:令和4年8月の主要家畜市場の全国平均価格が627,466円(税込、以下同様)で、前年同時期より約10万円低下しました。新型コロナによる牛肉消費需要の低下や枝肉価格下落の影響を受けたと思われます。同様に当市場の平均価格は585,808円(前回比99,478円安)、性別では、雌が583,000円(同47,312円安)、去勢が587,262円(同130,362円安)でした【下表】。今回、落札価格50万円以下が全体の45.6%を占めており、前回(16.5%)と比較しても明らかな下落がみられました。また世界情勢の不安定から飼料価格の上昇が未だ続いており、和牛繁殖及び肥育農家にとっては、先行きが見通せない厳しい経営状態が続いています。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)が49頭、2位「茂晴花」(藤良系)が24頭、3位「幸忠栄」(気高系)が21頭入り、、この3頭の産子で全体の39.9%を占めました。また、ET産子割合は24.9%でした。
【写真】セリ場の風景。場内は多くの購買者が参加していました。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 76 | 74 | 885,500 | 326,700 | 583,000 | 2,120/kg | 275kg |
去勢 | 157 | 143 | 1,012,000 | 308,000 | 587,262 | 1,938/kg | 303kg |
全体 | 233 | 217 | 1,012,000 | 308,000 | 585,808 | 1,997/kg | 294kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 90 | 90 | 870,100 | 441,100 | 630,312 | 2,309/kg | 273kg |
去勢 | 155 | 153 | 963,600 | 440,000 | 717,624 | 2,345/kg | 306kg |
全体 | 245 | 243 | 963,600 | 440,000 | 685,286 | 2,331/kg | 294kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 83 | 81 | 885,500 | 231,000 | 626,905 | 2,331/kg | 269kg |
去勢 | 125 | 118 | 965,800 | 370,700 | 722,495 | 2,433/kg | 297kg |
全体 | 208 | 199 | 965,800 | 231,000 | 683,586 | 2,399/kg | 285kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 諒太郎 | 耕富士 | 忠富士 |
去勢 | 福之姫 | 百合白清2 | 耕富士 |
令和4年7月6日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
季節外れの台風4号による雨風が過ぎ、一気に気温が上がった7月6日、「あいち家畜市場」において和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は243頭で、大幅増となった前回(247頭)とほぼ同数でした。頭数が揃ったこともあり県内外から多くの購買者が集まり、厳重警戒中の新型コロナウイルス感染症対策として場内のマスク着用及び手指消毒が徹底される中、セリが行われました。
市況:全国の主要家畜市場が軒並み値を下げ、6月の平均価格(alic集計)が約65.5万円(税込、以下同様)となる中、当市場は685,286円(前回比53,283円安)で踏みとどまりました。性別では、雌が630,312円(同25,604円安)、去勢が717,624円(同79,322円安)と去勢で大きく値を下げており【下表】、県外購買者の積極的な購買に助けられた形となりました。雌、去勢ともに父「福之姫」、母の父又は母の祖父「安福久」のかけ合わせに人気が集中し、上位をほぼ独占しました。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)は令和元年11月市場から変わらず、今回も上場牛全体の25.8%を占めました。一方で2位以下は順位の変動が激しく、今回は「幸紀雄」(気高系)、「知恵久」(田尻系)と続きました。また、ET産子の割合は上場牛全体の29.0%でした。
↑去勢最高値牛。血統は文句なし。282日齢で359kgと発育十分。本牛はET産子で、全兄弟も同日に上場され85万円の高値で取り引きされています。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 90 | 90 | 870,100 | 441,100 | 630,312 | 2,309/kg | 273kg |
去勢 | 155 | 153 | 963,600 | 440,000 | 717,624 | 2,345/kg | 306kg |
全体 | 245 | 243 | 963,600 | 440,000 | 685,286 | 2,331/kg | 294kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 101 | 101 | 981,200 | 422,400 | 655,916 | 2,385/kg | 275kg |
去勢 | 146 | 143 | 1,002,100 | 412,500 | 796,946 | 2,506/kg | 318kg |
全体 | 247 | 244 | 1,002,100 | 412,500 | 738,569 | 2,462/kg | 300kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 101 | 98 | 995,500 | 542,300 | 672,033 | 2,444/kg | 275kg |
去勢 | 96 | 94 | 1,007,600 | 503,800 | 817,756 | 2,664/kg | 307kg |
全体 | 197 | 192 | 1,007,600 | 503,800 | 743,377 | 2,555/kg | 291kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 諒太郎 | 美国桜 | 耕富士 |
去勢 | 福之姫 | 安福久 | 勝忠平 |
令和4年5月11日 あいち家畜市場(和牛子牛)市況
初夏の心地良い薫風が吹き抜ける五月晴れの5月11日に「あいち家畜市場」において、令和4年度最初の和牛子牛市場が開催されました。
概要:上場頭数は247頭で、前回(202頭)より大幅に増加しました。新年度最初の開催なのと新型コロナ感染症終息による需要拡大の将来的展望を見越して県内外から多くの購買者が駆けつけていました。セリ場内は全員がマスク着用と手指消毒を行い購買に臨んでいました。
市況:令和4年4月の主要家畜市場の全国平均価格が約71.7万円(税込、以下同様)で、当市場の平均価格は738,569円(前回比11,615円安)、性別では、雌が655,916円(同40,270円安)、去勢が796,946円(同13,500円高)でした【下表】。雌、去勢とも「福之姫」が上位を占めており、特に去勢では2代祖または3代祖に「安福久」が入っている子牛の多くは発育良好な個体が多く高値で落札されていました。一方、世界情勢の不安定から家畜飼料の供給不足や価格高騰が未だ続いており、農家にとっては厳しい経営状態が続くと思われます。
種雄牛の傾向:1位「福之姫」(藤良系)、2位「美国桜」(藤良系)、3位は「紀多福」(気高系)、「福増」(田尻系)、「幸忠栄」(気高系)の3頭が同数入り、この5頭の産子で54.5%を占めました。また、ET産子割合は26.6%でした。
↑令和4年度最初のセリの様子。セリ場内は多くの購買者で満席でした。
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 101 | 101 | 981,200 | 422,400 | 655,916 | 2,385/kg | 275kg |
去勢 | 146 | 143 | 1,002,100 | 412,500 | 796,946 | 2,506/kg | 318kg |
全体 | 247 | 244 | 1,002,100 | 412,500 | 738,569 | 2,462/kg | 300kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 77 | 77 | 933,900 | 481,800 | 696,186 | 2,607/kg | 267kg |
去勢 | 125 | 125 | 1,001,000 | 471,900 | 783,446 | 2,629/kg | 298kg |
全体 | 202 | 202 | 1,001,000 | 471,900 | 750,184 | 2,623/kg | 286kg |
区分 | 入場頭数 | 売買頭数 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 | 平均単価 | 平均体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
雌 | 92 | 92 | 1,062,600 | 433,400 | 697,627 | 2,528/kg | 276kg |
去勢 | 112 | 112 | 1,017,500 | 550,000 | 823,055 | 2,621/kg | 314kg |
全体 | 204 | 204 | 1,062,600 | 433,400 | 766,490 | 2,581/kg | 297kg |
父 | 母の父 | 母の祖父 | |
---|---|---|---|
雌 | 福之姫 | 幸紀雄 | 安福久 |
去勢 | 福之姫 | 美津照重 | 安福久 |