2017年度の展覧会
染付:靑繪 の世界
Sometçuqe : A Genealogy of Blue-and-White

2017年11月3日(金・祝)から2018年1月14日(日)
毎週月曜日休館
※ただし、1月8日(月・祝)は開館し、翌9日(火)は休館。※12月28日(木)から2018年1月4日(木)は年末年始休館。
※11月3日(金・祝)は開会式のため、観覧は午前11時から。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。正常に表示されない場合は、 こちらより新しいバージョンをダウンロードしてください。
展覧会概要
「Sometçuqe(染付):繪(え)のあるちやわん(茶碗)、さら」
―これは慶長8年(1603年)年に日本イエズス会によって刊行された宣教師のための日本語・ポルトガル語辞書『日葡(にっぽ)辞書』の一項です。「繪のあるちやわん」、すなわち筆を使って文様が描かれている―「染付(そめつけ)」られているやきものを指していた「染付」という言葉は、当初、酸化コバルトを主な呈色剤とする青色の絵のあるやきものだけではなく、酸化鉄による黒色の絵や酸化銅による赤色の絵が施されたものも広く含めて使われていました。この「染付」という言葉が、今日のように青い文様のあるやきものを指す言葉へ変わっていったのは、17世紀、肥前・有田窯での染付磁器焼成技術の完成以降と考えられます。
本展覧会では、白色の地に青色顔料で絵付を施したやきもの:青い絵の染付けられたやきものの総称として「染付」を捉え、技法や文化など様々な影響関係を踏まえながら、9世紀イラクでの黎明期から西アジアでの青色顔料の使用、14世紀以降の中国から東アジアの国々、イラン、オランダ・デルフト、そして17世紀以降の日本での展開を概観します。「染付」という、ひとつの加飾技法が獲得した普遍性とその意味を探る展覧会です。
展覧会のみどころ
◆重要文化財4件を含む、さまざまな時代・地域の「染付」およそ220件を展示
「染付」という用語に内包される、さまざまな時代・地域でつくられた「青い絵のやきもの」が一堂に集まる網羅的な展覧会です。
主な展示作品
展示替えのお知らせ
◆「青花花卉唐草文碗 銘 荒木」徳川美術館
12月2日(土)から展示予定です。
◆尾形深省(乾山) 『陶工必用』 大和文華館
11月3日(金・祝)から11月16日(木)の期間中展示いたします。11月17日(金)以降は、複製の展示となります。
展覧会関連イベント
■記念講演会「東アジアにおける「染付」の展開」
日時:11月4日(土)午後1時30分から午後3時まで
講師:今井敦氏(東京国立博物館学芸研究部調査研究課長)
会場:本館地下講堂
*事前予約不要 聴講無料
■担当学芸員による展示解説(6回)
日程:11月11日(土)、18日(土)、12月16日(土)、23日(土・祝)、
2018年1月6日(土)、14日(日)
*各日午後1時30分から(1時間程度)
*事前予約不要 参加無料(ただし本展観覧券が必要です)
*第1展示室前にお集まりください。
そのほかの関連イベント
(1)やきもの大学(後期)「染付の魅力を探る」
主催:NPO法人やきもの文化と芸術振興協会
共催:愛知県陶磁美術館
【第1回】 特別講演会「中国青花磁器と海のシルクロード」
日時:11月25日(土)午前10時30分から正午まで
講師:森達也氏(沖縄県立芸術大学全学教育センター教授)
【第2回】 特別講演会「名物茶碗の変遷―「染付・荒木茶碗」の意味するもの」
日時:12月2日(土)午後1時30分から午後3時まで
講師:竹内順一氏(東京藝術大学名誉教授)
【第3回】 特別講演会「九州の染付の展開と瀬戸への伝播」
日時:12月10日(日)午前10時30分から正午まで
講師:鈴田由紀夫氏(佐賀県立九州陶磁文化館長)
【第4回】 講演・実技「瀬戸染付」
日時:2018年1月13日(土)午前10時30分から正午まで
講師:伊藤かおり氏、大谷昌拡氏(瀬戸染付工芸館スタッフ)
※会場はいずれも本館地下講堂
※各回いずれも事前予約不要、聴講無料
(2)陶芸館「陶芸教室(陶画)」(全7回) ※事前申込制
開催日:11月2日(木)、9日(木)、16日(木)、30日(木)、
12月7日(木)、14日(木)、21日(木)
講師:近藤ひとみ(陶芸館スタッフ)
展覧会図録ご案内
本館1階ミュージアムショップにて、展覧会開催初日より販売します。
価格:1,800円(税込)
出陳作品の図版・解説に加え、研究者による論文を収録しています。
開催概要
会期
2017年11月3日(金・祝)から2018年1月14日(日)まで
会場
愛知県陶磁美術館 第1・第2・特別展示室
開館時間
午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)
※11月3日(金・祝)は開会式のため、観覧は午前11時から。
休館日
毎週月曜日
※ただし、1月8日(月・祝)は開館し、翌9日(火)は休館。
※12月28日(木)から2018年1月4日(木)は年末年始休館。
観覧料
般900円(720円)・高校/大学生700円(560円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。
※上記観覧料で常設展示も併せてご観覧いただけます。
※各種割引制度あり。詳しくは下記をご確認ください。
割引制度
リニモ「藤が丘」「愛・地球博記念公園」「陶磁資料館南」「八草」各駅に設置の割引チラシ(リニモ利用者に限ります。)/リニモ「一日乗車券」/名古屋市交通局「一日乗車券」及び「ド二チエコきっぷ」/モリコロパーク駐車場再入場券/名都美術館有料観覧券の半券(2か月以内)を持参の方は、観覧料が2割引となります。
チラシ等の割引引換券又はJAF会員証、「ミュージアムぐるっとパス・関西2017」掲載の割引券、「愛知ふるさと大使」の名刺を持参の方は、観覧料が100円引となります。
さまざまな割引制度がございます。割引一覧はご利用案内の割引制度をご覧ください。
※各割引制度の併用は不可。
主催
愛知県陶磁美術館
共催
中日新聞社
後援
愛知県教育委員会、愛知高速交通株式会社(リニモ)
お問い合わせ先
愛知県陶磁美術館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932
担当:長久智子
報道機関の皆様へ
2017年9月21日(木)県政・中部芸術文化・瀬戸市政各記者クラブ発表
プレスリリース資料(2017年9月21日付)のダウンロードはこちら