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犯罪と刑事の活動
Q35 テレビ番組の刑事物などでやっている刑事の活動は本当ですか。
Q36 捜査の警察官(刑事)はなぜ制服を着ていないのですか。
Q37 刑事のことを「デカ」というのはなぜですか。
Q38 刑事の持ち物は何ですか。
Q39 鑑識とはどんなことをする仕事ですか。
Q40 犯罪は年間どれくらい起きているのですか。
Q41 ドロボウは年間何人くらいつかまっていますか。
Q42 ドロボウなどの被害の額は、年間いくらぐらいになりますか。
Q43 暴力団とはどんな人をいうのですか。
Q44 暴力団のことを「ヤクザ」というのはなぜですか。
Q45 麻薬や覚醒剤の乱用に対して警察はどのようなことをしていますか。
Q35 テレビ番組の刑事物などでやっている刑事の活動は本当ですか。
A 捜査には、犯罪現場を観察して犯人の手がかりを見つけたり、犯人を見た人(目撃者)を捜して様子を聞いたり、犯人と思われる人を尾行したり、犯人が犯罪を行うと思われる場所を張り込んだりするものがあります。皆さんがみているテレビ番組の刑事も、やはり同じような捜査をしており、この点では本物の刑事に近いと言ってよいでしょう。
ただ、テレビ番組の刑事物はドラマですから、刑事が、簡単に拳銃をうったり、犯人となぐり合ったりしていますが、本物の刑事は、犯人が暴れたり抵抗したりすれば、拳銃を使用したり押さえつけたりすることはありますが、刑事がむやみに犯人となぐり合いをするようなことはありません。
テレビ番組の刑事物では、とても短い期間に事件が解決する場合が多いのですが、実際の事件は、そう簡単ではなくて、解決するためには、刑事の長期間にわたる粘り強い捜査が必要です。
Q36 捜査の警察官(刑事)はなぜ制服を着ていないのですか。
A 刑事の仕事は、犯罪を捜査して犯人をつかまえることです。
刑事が制服を着ていると、警察官であることを犯人側に知られてしまい、犯人に逃げられたり、証拠を隠されたりしてしまうからです。
Q37 刑事のことを「デカ」というのはなぜですか。
A はっきりしたことは分かりませんが、明治時代の刑事が着ていた「角袖(カクソデ)」の四文字を最初と最後の2文字(カデ)にし、さらにこれをひっくり返して「デカ」という言葉ができたそうです。
なぜ、中2文字を取り除いたり、ひっくり返したのかはわかりません。
Q38 刑事の持ち物は何ですか。
A ふだんは、警察官であることを証明する警察手帳や、筆記用具などを持っています。そして、犯人をつかまえに行くときなど必要な場合は、拳銃や手錠などを持ったり、防弾チョッキを着たりします。
Q39 鑑識とはどんなことをする仕事ですか。
A 鑑識とは、高度な科学的知識や技術を用いて、犯人が現場に残した物や犯罪に使われた物などを集めたり、犯罪が行われた形跡を調べたり、写真などをとったりして、その物がなんであるかを調べ、さらに、それを残した人との結びつきを解明し、犯人の発見や犯罪の証明に役立てようとする仕事をいいます。
指紋、足跡、血液は、これらを分析したり、今までにつかまった犯人のものと比べたりして、犯人を見つけだします。
また、肉眼で見ることのできないようなごく小さな物でも、電子顕微鏡などを使って分析することで、犯人の手がかりとなることがありますから、例えば、ひき逃げ事件で小さな塗膜片が見つかれば、逃げた車の種類を特定することができます。このため、糸くずのような繊維、ペンキなどの塗膜片、ガラス片、毛髪、金属片などを集める活動を行っています。
Q40 犯罪は年間どれくらい起きているのですか。
A 令和3年中に警察(愛知県)に届出があった犯罪(刑法犯認知)の件数は、約38,000件で、このうち人のものを盗んだりする窃盗犯罪が約25,000件でした。
Q41 ドロボウは年間何人くらいつかまっていますか。
A 令和3年中に自転車やお金など人の物を盗んで警察(愛知県)につかまったドロボウは、約5,800人います。
Q42 ドロボウなどの被害の額は、年間いくらぐらいになりますか。
A 令和3年中に、愛知県内でドロボウの被害にあった総額は、約62億円で、このうち現金の被害は、約13億円となっています。
Q43 暴力団とはどんな人をいうのですか。
A 暴力団とは、金もうけのために暴力をふるうなど、社会のきまりを平気でやぶる悪い人たちが集まった集団のことで、愛知県内に約1,200人(令和2年末現在)います。
暴力団は、拳銃を使うなどして、私たちのくらしの安全をおびやかしています。
詳しくは「暴力団総合対策」を見てね!
Q44 暴力団のことを「ヤクザ」というのはなぜですか。
A はっきりしたことは分かりませんが、昔、花札を使った「三枚」というばくちがあり、その勝負の中で8、9、3の目が出ると勝ち目がないことから、役に立たないとか、ばくちうちという意味でヤクザという言葉が使われるようになったとも言われています。
Q45 麻薬や覚醒剤の乱用に対して警察はどのようなことをしていますか。
A 麻薬や覚醒剤は、心や体を病気にする恐ろしい薬物です。薬物を使用すると一時的に眠気がとれたり、体が軽くなるような気分になりますが、ききめがなくなると、逆に体が重くなったり、だるくなります。
このような苦しみからのがれ、もう一度、楽しい気分になろうとして麻薬や覚醒剤を続けて使うようになり、自分の意思ではやめられなくなります。
こうなると、目の前にたくさんの虫が見えるような気がしたり、知らない人が追いかけてくるように思いこんだりして、ほかの人を殺したり、けがをさせるなどの事件を起こすこともあります。
また、体がふるえたり、骨がこなごなになるようなひどい痛みがでてくるなどの病気にもなり、死んでしまうこともあります。
警察は、薬物を使用しないように人々に注意を呼びかけたり、これらの薬物を持ったり、使ったりする人の取締りを行っています。また、密輸入される薬物を税関と協力して押収するなど、日本に薬物が入ってこないようにしています。
詳しくは「薬物乱用防止教室」を見てね!