ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 知事記者会見 > 年別一覧 > 2022年 > 2022年2月21日(月曜日) 午前10時

本文

2022年2月21日(月曜日) 午前10時

ページID:0385407 掲載日:2022年2月21日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 皆様、おはようございます。2月21日月曜日のですね、午前10時、定例会見を始めさせていただきます。

(1)北京2022冬季オリンピックにおける愛知県ゆかりの選手の活躍について

 まずは、北京の冬季オリンピックが、昨日閉幕をいたしました。そのことについて、本県ゆかりの選手の結果についてちょっと申し上げたいと思います。
 2月の4日金曜日に開幕をし、熱戦が繰り広げられた北京冬季オリンピックが、昨日20日に閉幕をいたしました。日本選手のメダル獲得は、金銀銅合わせて18個。平昌(ピョンチャン)(冬季オリンピック)の13個を上回り、過去最多ということで、連日のね、大活躍に、大変な感動と勇気を頂きました。
 本県ゆかりの9名の選手も、大変素晴らしい成績、心に残る活躍を見せていただきました。お手元には、その入賞者一覧と、そして競技結果一覧ということでございますので、御覧をいただければと思います。
 銅メダリストは4名ということで。まず、スキー・フリースタイル男子モーグルの堀島行真(ほりしまいくま)選手。そしてフィギュアスケートでは、宇野昌磨(うのしょうま)選手が男子シングルと団体の2種目で、木原龍一(きはらりゅういち)選手と三浦璃来(みうらりく)選手が団体で、それぞれ銅メダルを獲得をされ、木原選手と三浦選手は、ペアでは7位入賞ということでございました。
 この他の入賞者は2名でありまして、スノーボード男子ビッグエアの國武大晃(くにたけひろあき)選手が4位入賞。ショートトラック男子5000メートルリレーの吉永一貴(よしながかずき)選手が8位入賞。
 また、スノーボードの高原宜希(たかはらよしき)選手、フィギュアスケートの河辺愛菜(かわべまな)選手は、惜しくも入賞には至りませんでしたが、お二人の健闘に、心から拍手を送りたいと思っております。
 また、会場で公式練習中にけがをされ、残念ながら欠場となりました、スノーボードの芳家里菜(よしかりな)選手の一日も早い回復をお祈りいたします。
 そして、来月4日には、パラリンピックが開幕をいたします。お手元の参考資料にありますように、愛知県ゆかりの選手としては、スキーの佐藤圭一(さとうけいいち)選手、そしてスノーボードの小栗大地(おぐりだいち)選手が出場予定でありまして、お二人の活躍を期待したいと思います。またしっかりと応援をしていきたいと思います。
 また、愛知ゆかりの選手の活躍は、地域全体の盛り上げや元気につながってまいります。2024年のパリオリンピック・パラリンピック、また2026年の愛知・名古屋(開催)のアジア(競技)大会に向けまして、更にですね、活躍をしていただけるように、私どももしっかりと応援をしていきたい。そしてまた、その環境を作っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 ただ、個人的にはですね、私は個人的には、羽生結弦(はにゅうゆづる)選手のあの形というのは本当に悲しくて、あれ以降、見る気がなくなってしまいましたけどもね。それと、髙梨沙羅(たかなしさら)選手の、あんなやり方があるのかと、ああいう不可解なですね、ああいう判定で、あれももう悲しくて、あれ以降、本当に見る気を失ってしまいましたけどもね。ああいう後出しじゃんけんというのは、ほとんど如何様博打(いかさまばくち)に近いのではないかという気がしますね。あんな不透明なやり方でやられたのではたまったもんじゃないということなので、反省どころか、やっぱりその事実関係を解明して、ペナルティを与えてほしいと思いますね、スキー連盟には。あれじゃあ、一生懸命やってきた選手が浮かばれないといいますかね、努力が報われないということなので、とんでもない話だというふうに思います。
 あとね、(スピード)スケートでね、高木(菜那)(たかぎなな)選手が転倒したのも、あれも悲しくて見てられなくて。本当に何か、皆様、メダルを取られた選手も含めて頑張られたことは、本当に健闘されたので素晴らしいことだと思いますが、何か悲しいオリンピックだったなと。最後にドーピング疑惑もあって、何ですかね、何か、いろんな国際スポーツの問題が噴出したような、そんなオリンピックだったかなというふうに思います。
 ですから、大いに反省というどころか、事実を解明して、国際ルールに反するような方々というのはやっぱりペナルティをかけてほしいと。そうしないと、スポーツというのが成り立たないというふうに思いますね。そのことは強く申し上げたいというふうに思います。
 ただ、次はパラリンピックでありますから、大いに頑張っていただきたい、健闘を期待したいというふうに思います。

(2)スタートアップ支援プログラム成果発表イベント「AICHI INNOVATION DAYS」~意図的なセレンディピティによる想像を超えた価値創出~及びAichi-Startup推進ネットワーク会議総会の観覧者の募集について

(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/aichi-innovation-days-network.html)
 スタートアップ支援プログラム成果発表イベント、年度末でありますので成果発表イベントですね、「AICHI INNOVATION DAYS(アイチ イノベーション デイズ)」~意図的なセレンディピティによる想像を超えた価値創出~及びAichi-Startup(アイチ スタートアップ)推進ネットワーク会議総会の観覧者の募集について申し上げます。
 愛知県では、独自のスタートアップ・エコシステムの形成に向けまして、2018年10月に策定をした「Aichi-Startup戦略」に基づいて、「STATION Ai(ステーション エーアイ)プロジェクト」として、スタートアップの創出・育成・展開・誘致を図っております。
 このプロジェクトでは、スタートアップ支援拠点「STATION Ai」というハード整備のみならず、海外の先進的なスタートアップ支援機関・大学との連携や、スタートアップ支援の様々なプログラムを展開をし、国内外のコミュニティ・ネットワークの形成を強力に推進しております。
 この度、今年度のスタートアップ支援プログラムの集大成として、各事業の成果を報告する合同デモデイ「AICHI INNOVATION DAYS」を、3月17・18の木金の2日間にわたりまして、オンラインで開催をいたします。
 本デモデイでは、「STATION Ai」の整備・運営を担うSTATION Ai株式会社による「オープニングトーク」を皮切りに、海外連携5事業及び国内展開4事業の成果発表など合わせて10のプログラムを実施をし、60を超えるスタートアップや事業会社などが登壇し、新しいアイデアやビジネスモデルに基づく取組を発表いたします。
 また、「意図的なセレンディピティによる想像を超えた価値創出」を基本コンセプトに掲げて実施をいたします。この「意図的なセレンディピティ」というのは、フランスのSTATION F(ステーション エフ)のアドバイザリープログラムからの知見を取り入れたもので、「予期せぬ幸運な出会い」を意図的に生み出すということであります。本イベントでは、様々なステークホルダーが「Aiネットワーキング」で集うことにより、想像を超えた価値創出を推進するために、意図的なセレンディピティを仕掛けてまいります。
 記者発表資料を御覧をいただきたいと思います。
 記者発表資料のまず1ページがね、私が今申し上げたことで、(開催日が3月)17、18。17日は午前10時から午後8時10分まで、18日は午前11時45分から午後6時までということで、オンラインで開催をするということで、多くの皆様に御参加をいただければというふうに思っております。
 そして2ページでございますが、3月17日のプログラムでございまして、私はオープニングで御挨拶をさせていただき、その上でですね、シンガポール国立大学との連携事業「Aichi-NUS Collaboration Program(アイチ エヌユーエス コラボレーション プログラム)」(のデモデイ)を行い、それから世界有数のアクセラレーター「500 Global(ファイブハンドレッド グローバル)」との連携事業「Accelerate Aichi by 500 Global Landing Pad Program(アクセラレート アイチ バイ ファイブハンドレッド グローバル ランディング パッド プログラム)」(のデモデイ)を行い、これは3ですね。その次が共創プログラム「Aichi Smart Sustainable City Co-Creation Challenge(アイチ スマート サスティナブル シティー コ クリエーション チャレンジ)」(のデモデイ)を行いまして。次が、テキサス大学オースティン校との連携事業「A² Program(エースクエア プログラム)」(のデモデイ)を行い、そしてその日の最後は、清華大学のですね、Tus(タス)ホールディングスとの連携事業「Aichi China Innovation Program(アイチ チャイナ イノベーション プログラム)」(のデモデイ)を行うというものでございます。五つの海外連携プログラムについて成果報告を行う。本当に盛りだくさんだと思います。多分、お聞きいただいた方は腹いっぱいということになるのではないかと思いますけれども、そういったプログラムでございます。
 そして18日は、「Aichi Startup Camp(アイチ スタートアップ キャンプ)2021」、そして、「STATION Aiパートナー拠点 複数市町村をまたぐ広域エコシステム0→1立ち上げ報告会」ですね、東三河の関係ですね。それから「Aichi Matching(アイチ マッチング)2021」。それから「PRE-STATION Ai INCUBATION PROGRAM(プレ ステーション エーアイ インキュベーション プログラム)」の、四つの国内展開プログラムの成果報告に続きまして、参加者の皆様に意図的なセレンディピティの場を提供する「Aiネットワーキング」を実施をするということでございます。
 なお、参加者の皆様が、自身の関心があるプログラムに参加しやすいよう、各プログラムの展開方向である「スタートアップのグロースによる新産業の創業」、「オープンイノベーション推進による現行産業強化」、「革新的イノベーションによる社会課題解決の推進」のカテゴリーに分類しておりますので、参考にしていただきたいと思います。
 それぞれね、2ページの上にあるように、3色で色分けしてありますが、それぞれにそういったカテゴリーに分けておりますので、関心のあるプログラムに御参加をいただければというふうに思っております。
 本日から参加者の募集を開始しますので、スタートアップ、オープンイノベーションに興味のある事業会社、ベンチャーキャピタル、金融機関、投資家の皆様は、是非御覧をいただければというふうに思います。
 また、この「AICHI INNOVATION DAYS」の実施に併せまして、「Aichi-Startup推進ネットワーク会議総会」を開催し、各取組の根幹である「Aichi-Startup戦略」について、施策の方向性を整理した上で、内容の改定を行います。
 引き続き、こうした取組を通じて、スタートアップとの協業・連携や新たなビジネス創出につなげるとともに、コミュニティ・ネットワークの形成を図ってまいります。ということでございます。
 ということで、資料を御覧をいただければと思いますが、ちょっと補足をいたしますけれども、「セレンディピティ」というのはですね、この1ページの四角囲みの下にね、「予期せぬ幸運な出会いから、新たなアイデアや予想外のものを発見すること。様々なステークホルダーが集うこのデモデイで想像を超えた価値創出を推進するために、「意図的なセレンディピティ」を仕掛けます。」と。「セレンディピティ」というのは、辞書で引いていただければと思いますが、serendipityでセレンディピティですね。
 これはですね、私どもが前申し上げましたが、パリのSTATION Fのアドバイザリープログラムで、アドバイスをリモートで、私どもとですね、愛知県と、それからまたSTATION Aiと一緒に受けましたけれども、そのときに彼らのノウハウといいますかね、いろいろメンタリングをね、頂いたわけでありますが、やっぱりSTATION Fの彼らの一番のポイント、重要視しているのは、インテンショナル、いわゆる意図的なセレンディピティ、インテンショナル・セレンディピティ。要は、いろんな多種多様な企業家がですね、この予期せぬ、想像しない人とぱたっと会って、そしてそこから新たな価値が生まれてくるということを仕掛けるということでありました。ですから、今回のこのデモデイも、全く異業種、全く今まで、本来であればクロスしないような、出会わないようなそういった企業家、事業家なりそうした方々が、意図せずに、予期せずに出会うということが一番大事だと。そこでイノベーションが生まれてくるということでありまして、そういう「予期せぬ幸運な出会い」をですね、どんどん作っていく。どんどん作っていく。STATION Fもそうですし、シリコンバレーなんか、正にその固まりのようなことなのだろうと思いますが、それをこの愛知・名古屋の地で作っていくと。それもインターナショナルにね、国際的にというふうに考えております。
 それで今回、これだけの盛りだくさんのデモデイができるというのは相当なことではないかと私は思っておりますが、その一番のポイントは、この「予期せぬ幸運な出会い」を仕掛ける「意図的なセレンディピティ」というのが一番大事だということでございました。ということで、今回、それが一番のポイントということでございます。
 そしてですね、個別に申し上げますと、まずはですね、参考の「2」でありますが、5ページね。参考じゃない、別紙だな。各プログラムのうち、最初のシンガポール国立大学(NUS)との連携事業の成果でありますが、これはですね、シンガポール国立大学とは2019年9月に、愛知県とスタートアップ分野での連携ということで、その前の年も包括連携協定を結んでおりますが、この2019年には「スタートアップ(支援)分野での連携協力に関する覚書」を結んでおります。そこで、それに基づいてですね、NUSの提供する学生向けアントレプレナーシップの養成プログラム、東南アジア市場へのビジネス展開支援プログラムの活用、また、“スマートサスティナブルシティ”の実現を目的とした産官学共創型のグローバルプログラムというのを、もう既に実施をいたしております。17日のデモデイではですね、プログラムに参加した学生及びスタートアップから成果報告をしていただくということにいたしております。
 それから次にですね、この「4 Aichi Smart Sustainable City Co-Creation Challenge DemoDay」でありますが、これは、本県の“スマートサスティナブルシティ”の実現に向けた三つのテーマについて、県内の企業・自治体と国内及びシンガポールを始めとした東南アジアのスタートアップが共同で、4か月の間に課題解決に取り組むというものでございまして、このデモデイでは、7ページの「4」ですね、これは全部で9社のですね、スタートアップが創出したビジネスアイデアや実証実験結果について発表いただくというものでございます。
 次に、8ページの「5」、テキサス大学オースティン校(との連携事業)の発表でありますけれども、これはですね、オースティン校が有するノウハウやスタートアップ支援ネットワークの活用により、スタートアップ(・エコシステム)の充実を目指すものでありまして、「北米展開ハンズオン支援プログラム」というのを中心に行っております。「事業加速レポート」ということで、スタートアップの技術や市場、競合優位性を分析するとともに、アクションプランを提案をいたしました。テキサス大学の専門家から5か月程度にわたるメンタリングを通じた、事業内容のブラッシュアップや米国内外のビジネスパートナーの探索・提携支援をしてまいりました。このプログラムに参加したスタートアップ5社が登壇をし、海外展開ハンズオン支援の成果を発表していただくというものでございます。
 それから、9ページの「6」ですね、「Aichi China Innovation Program DemoDay」でありますが、これはTusホールディングスと上海交通大学と事業連携することで、日中間でのビジネスチャンスの創出を目指すというものでございます。「ハンズオン支援プログラム」に参加された県内スタートアップ3社に登壇いただいて、中国へのビジネス展開状況について発表するものでございます。
 そして、1月13日には、既にTusホールディングスとの共催によりまして、県内のスタートアップが登壇する、中国企業や投資家などのビジネスパートナーに向けたピッチイベントも展開をしているということでございます。
 ということで、アメリカ、中国、東南アジアなどなどですね、そうしたものをしっかりと展開する。そしてまた、グローバルも含めてですね、どんどん展開をしていきたいというふうに思っております。その一つの成果発表ということで、このDemoDayを開催をするというものでございます。
 それからですね、「(Accelerate Aichi by)500 Global Landing Pad Program」というのは、世界有数のアクセラレーターである「500 Global」と連携して、世界中のグロースステージのスタートアップを本県に誘引し、本県のモビリティ産業を始めとした各種産業の事業会社とのオープンイノベーションの推進を図るというものでありまして。これは、世界各国125社の応募の中から19社がこのプログラムの参加者、これが6ページですかね、に選ばれたので、この参加19社にピッチを行っていただくということで。全て外国(企業)だな。ということでございまして、そういったグローバルなプロジェクトを進めているということでございます。
 あとは、2日目はですね、「7」以降は国内のそうしたもの、10ページの「8」は東三河(スタートアップ推進協議会)ですね。そうしたもので発表をいただいて、また大いにスタートアップの関係者のですね、予期せぬ出会いをですね、作り上げて、盛り上げていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 なおですね、参考資料の1、2は、もう既に発表している資料でございますが、アメリカ、シンガポール、フランス、中国と、こういうふうに提携しておりますが、今回のものがここに当たるということでございますね。「5」・「2」・「4」・「6」という形で。他にもどんどん進めているところでございます。ここに、新年度はイスラエルが加わってくるということであります。
 それから参考資料2もですね、これももう既に発表しているものではございますが、主に国内に展開するスタートアップ支援事業のプログラムというか、いわゆる一覧表というか、お品書きでございますが、今回はここに当たるということで、「10」・「7」・「8」・「3」・「9」ということでございます。
 ということで、またですね、それぞれ個別に御質問等あればですね、更に詳しいことをということであれば、また部局の方にお聞きをいただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)新型コロナウイルス感染症について

(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/)
 次にですね、コロナ関係について申し上げたいというふうに思っております。
 まず、お手元のですね、資料でございますが、70歳以上の方は8.6パーセント、重症・中等症の方は1.5パーセント。ほぼ変わりませんが、じわっと増えているかなという感じがいたします。
 それから、検査件数はお手元の資料のとおりでございまして。平日は一万三、四千件でありますけれども、やはり1月末が2万件近くあったということを考えますと、やはり相当、新規陽性者が増えておりまして、なかなか検査がですね、どうしても、全部は追っかけておりますが、やはり持ち越し持ち越しというのが増えてきているということが、検査件数が増えていかないということにも出ております。
 ということでありますので、今、PCR検査は愛知県内で(1日当たり)2万2,000(件)の能力ということで。これは県・市の衛生研究所、保健所、それから医療機関、民間検査会社、大学、そうしたものをトータルした(件数)ということでありますが、それに更に1万プラスアルファのですね、能力アップを今週中にもしていきたいというふうに思っております。ということで今、段取りを進めているところでございまして、更に検査(していく)。
 これはですね、後ほど申し上げますが、ある程度(新規陽性者数が)頭打ちにはなってきておりますけれどもですね、たとえこれが、第6波がもうちょっとしたら減少傾向に転じるといいますか、収まっていくということになるんだろうとは思うんですけれども、それでもですね、やはり検査件数は必要だと、検査能力は必要だということでありますので、整備をしていきたいというふうに思っております。
 それでですね、続いて入院状況でございますが、お手元の資料を補足をいたします。これは、昨日の夜(時点)の段階、ですから今朝、今のこの段階での入院状況ですね。今日の午前中、今この現時点での入院状況ということでございますが、先週金曜日発表資料は木曜日の段階(の状況)なので、金土日3日間の変化を申し上げます。
 入院者はですね、2月17日木曜日(時点の)金曜日発表資料は1,728(人)。1,728が197人増えて1,925、1,925です。1,925であります。ただ、これはコロナ以外の病床も含んでおりまして、コロナ以外の病床の(入院者)429(人)が、ここが174増えて603、603。39施設で603(人)でありますので、下のですね、コロナ確保病床(の入院者)が、今1,322(人)になっておりますが、金曜日発表資料は木曜日(時点で)1,299。1299から、コロナの(確保)病床(入院者)は23人増えて1,322、1,322であります。1,322は、(稼働病床数)1,888を分母といたしますと(稼働病床使用率)70パーセント。70.0パーセントということでございます。(稼働)病床使用率70.0パーセント。重症の方が50人から57人、7人増えておりまして、重症病床使用率は30.6パーセントということでございます。なかなか厳しい状況でございます。
 名古屋市内はですね、入院者が621から21人増えて642、642です。ところがですね、コロナ以外の病床が、164が195、31人増えて195なので、コロナの病床では457が447と10人減っております。名古屋市内はね。457が447ということで、10人減っているということであります。
 それから愛知病院(の入院者)が、21(人)が26。
 それから施設入所はですね、624が761、137人増えております。
 自宅療養者が、32,407が34,539、2,132人増えております。
 この金土日で50人亡くなっておられますので、死亡者は1,454であります。ほとんどの方がですね、(死因は)コロナではないということでございます。複合的な要因ということになりますのでね、あれですが、基本、コロナで肺炎になって亡くなった方はおられないということでございます。80代、90代の方がですね、亡くなっておられても、それは、コロナにはなりましたが他の要因で(亡くなった)ということで報告を受けております。
 ちなみにですね、この金土日の3日間で50人が亡くなっておられますが、この直近の3日間の50人の亡くなっておられる方の内訳を申し上げますと、70歳以上が88パーセント、80歳以上が76パーセント。80代が44パーセントで一番多いんですね。22人で44パーセント。90代が13人で26パーセント。100歳以上が3人で6パーセント。70代が6人で12パーセント。(70歳代以上を)全部足すと44人で88パーセントということでございます。それが今の状況ということでございます。
 ですから、高齢者及び高齢者施設のワクチン接種を急がなきゃいかんということでございまして。先週の金曜日段階で(3回目ワクチン接種率は)45パーセントぐらいいったんだな、65歳以上ね。ですから、ちょっと土日はそこまで、今日も多分VRS(ワクチン接種記録システム)はあんまり入っていないと思うので、そんなに伸びていないかもしれませんけれども。ですから、今週前半で、順当にいけば今日明日ぐらいでですね、65歳以上(の3回目ワクチン接種率は)50パーセントは超えると思います。今までの前提からいくとね。
 ですから、今月中には70パーセントには持っていきたいと。今週中に60パーセントぐらいはいくのかなと思いますけれども、70パーセントの台には持っていきたいというふうに思います。
 ということでですね、引き続きしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 それとさらに、クラスターをちょっと申し上げます。その下でございますが、クラスターがたくさん、金土日3日間で確認といいますかね、発生しております。
 (表の)上からいきますと、医療機関と高齢者施設がほとんどでありまして。左の医療機関です。15P、18人、豊田市の医療機関。15Q、名古屋市の医療機関12人。15T、名古屋市の医療機関13人。15W、あま市の医療機関17人。15Y、刈谷市の医療機関21人。16B、名古屋市の医療機関46人です。
 それから高齢者施設はですね、15N、岡崎市の高齢者施設14人。15R、名古屋市の高齢者施設11人。15S、岡崎市の高齢者施設24人。それから、15U、名古屋市の高齢者施設10人。15V、名古屋市の高齢者施設11人。15X、半田市の高齢者施設16人。15Z、安城市の高齢者施設24人。16A、田原市の高齢者施設12人。それから16C、豊橋市の障害者施設61人です。
 それから、その下です。15O、岡崎市の小学校12人がクラスターでございます。
 以上がですね、コロナの感染状況でございます。

(4)県の大規模集団接種会場における妊産婦の方への予約なしの3回目接種の実施について

(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/ninsanpu-sankaime.html)
 最後にですね、発表事項としてですね、申し上げます。資料も御覧いただきながらお聞きいただきたいと思います。
 県の大規模集団接種会場における妊産婦の方への予約なしの3回目接種の実施についてであります。
 愛知県では、妊産婦の方への新型コロナワクチンの3回目接種について、1月の21日の金曜日から、主治医の指示の下、かかりつけの産婦人科等における接種券なしの接種を可能とし、妊産婦の方へのワクチン接種の促進を図っております。
 今年1月14日金曜日には、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会から、厚生労働省に対し、妊婦への3回目接種の優先接種を検討するように要望がなされ、また、愛知県でも、2月の7日月曜日に、県医師会、県産婦人科医会、周産期医療協議会の三者が記者会見を開いて、妊婦やその家族の方へのワクチン接種の重要性を訴えるメッセージが発信をされたところであります。
 また、国立成育医療研究センターからも、妊婦の方が新型コロナウイルスに感染した場合、妊娠していない方と比べて、重症化するリスクが高いとの報告も出されております。
 本県といたしましても、感染予防と重症化予防の観点から、希望するできるだけ多くの妊婦の方に、速やかにワクチン接種を進めていくことが必要だと考えております。
 こうしたことから、愛知県では、本日2月21日月曜日、本日、この21日の月曜日かから、1・2回目接種の時と同様に、3回目接種につきましても、県の6か所の大規模集団接種会場におきまして、妊産婦の方に対する予約なしのワクチン接種を進めていくことといたします。
 2回目接種から6か月を経過をした、妊婦及び出産後1年以内の方であれば、接種当日、LINE(ライン)や電話による予約なしでワクチン接種を受けていただけます。また、家庭内での感染リスクを減らすため、妊産婦の方に加えて、その夫又はパートナーの方につきましても、御一緒にワクチンの接種を受けることができます。
 接種を受ける際には、2回目接種の時期を確認する必要がありますので、接種券を必ずお持ちいただいて、確認のために、身分証明書と母子手帳の持参をお願いをいたします。また、接種を受けるに当たりまして、事前に、かかりつけの産婦人科等の医師に御相談していただくようにお願いをいたします。
 なお、現在、「東三河総合庁舎(会場)」では、これとは関係ありませんが、医師・看護師等の医療資源を効率的に使用するため、予約の埋まり具合に応じて、開設時間を短くするなど弾力的な運用を行っております。東三河総合庁舎会場にお越しいただく際は、Webページで開設時間を確認の上、御来場いただきますようにお願いをいたします。
 妊産婦の方が安心して出産・子育てができるよう、市町村や医療機関、県医師会、産婦人科医会等関係団体と協力して、新型コロナワクチンの3回目接種を加速をしてまいります。
 ということで、お手元の資料が、今私が申し上げました、2月21日、本日月曜日から、3回目の接種券がなくてもですね、(県の大規模集団接種会場に)来ていただければ、その場で打てるというふうにさせていただきます。1・2回目と同じように、2ページですが、2回目接種から6か月を経過した妊婦さん、又は出産後1年以内の方、御本人と(夫又は)パートナーの方(が対象)ということでございます。
 接種券というのは、1・2回目のでいいんだな。接種券は、1・2回目の接種を打ちましたよというやつですね。3回目の接種券は来ていないからいいですよ、ということだから。そういうことですので、よろしくお願いします。それと身分証明書と母子手帳(を持参)ということで、お願いをさせていただくということでございます。
【感染症対策局長】 知事、すみません。(3回目の)接種券は必要です。
【知事】 産婦人科医に接種券なし(で接種可能)って言っただろ。
【感染症対策局長】 産婦人科医は(接種券なしの接種で)いいんですけど、大規模集団接種会場は接種券が必要です。
【知事】 そうかそうか、そういうことだな。(県の大規模集団接種会場は)3回目の接種券を持ってきていただいて、予約なしでね、予約なしで打てるということですね。(3回目の)接種券を持ってきていただいて、身分証明書と母子手帳(持参)でやっていただくということでございます。予約なしでも、来ていただければということでございます。
 それから、開設時間は、5の(2)でありますけど、6会場と(その接種)時間。東三河総合庁舎(会場)は、最初は午前10時からだったっけ。だけども、毎日申し上げていますが、予約が埋まらないということでございまして。キャンセル枠でどんどん入れておりますが、それでも予定の半分ぐらいもいかないかなということなので、地元の5市の医師会、豊橋市民病院さん、豊橋医師会を中心に、各市の市民病院や医師会の皆様から医師・看護師を出していただいておりますが、予約が埋まらないのにやっぱりね、マンパワーは置いておけないということなので、短くさせていただいておりますので、それはちょっとお気を付けていただければというふうに思っているところでございます。
 これまでのですね、もの(実績)であります。前回、1・2回(目)接種時の予約なし接種を受けた妊産婦さんの数は、夫・パートナーを含みますと、1回目が7,701人、2回目が7,412人で、1万5,113人の方に予約なしで打っていただいたということでございます。ですから、予約なしでも、どんどんお越しをいただければ(接種)できるということでございますので、よろしくお願いをいたします。ということでございます。
 なおですね、先週いろいろ報道等でありましたが、いわゆる周産期医療で、妊婦さんへの接種の呼び掛けという新聞記事が一部新聞でありましたが、それは、そこで報道されているとおりでありまして。県医師会始めですね、全国のですね、日本産科婦人科学会始めそうした皆様がですね、厚労省に要望したのが1月14日。2月7日には、県医師会、県産婦人科医会の皆様がね、メッセージを出されたというのが2月7日ということでありますが。
 実際にその先週の新聞報道にありましたが、これは名古屋第二赤十字(病院)、第二日赤ですね、の例がありましたが、私も聞きましたですね。やはり産婦人科のクリニックで、夜中に救急でとにかく来た方が、もう出産間近ということであったけれども、パートナー・旦那さんの陽性が確認されて、もう分娩(ぶんべん)の兆候が出ている、産気づいた妊婦さんが、抗原検査をやったらうわっと出て、これは間違いなく陽性だと。夜中にどうしようと、これはもう帝王切開でやるかと言っていたところ、第二日赤さんが受けてくれてですね。もうとにかく産婦人科・クリニックでそういった妊婦さん(の分娩)をやると、その後しばらくは(分娩が)ストップということになってしまいますのでね。ということでございますが、そういうぎりぎりの状況の中で受けていただいたということでありまして。
 愛知県は、この「周産期診療ネットワーク」をですね、作って、重症者にも対応できる四つの中核病院を置いていると、妊婦さんのね。ということでございますが、そういったところが最後に絶対受けていただいているので、何とかぎりぎり踏みとどまっている状況でありますが、そうしたリスクを減らすためにもですね、やはりワクチンは打っていただきたい、ワクチンは打っていただきたい。重症化するリスクがぐっと減りますので、ワクチンは打っていただきたいということをね、お願いをしたいというふうに思います。
 ということでありますので、かかりつけの産婦人科医さんでは、接種券がなくても(2回目接種から)6か月たてば(3回目ワクチンを)打っていただくということですが、県の大規模(集団接種)会場は、やはり接種券がないと、後で(VRSに)登録ができません。予約なしでも、どんどん来ていただいて打っていただければということでありますので、先週金曜日にそういった段取りをやりましたので、本日からやらせていただきますので、よろしくお願いいたします。

2 質疑応答

(1)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 コロナ病床について、先週、増床したと思いますが、昨日時点で病床使用率が7割に達しています。現時点での、コロナ病床がひっ迫している実態の受け止めと、今後の増床などについての方針をお聞かせください。
【知事】 これはですね、フェーズをまた更に引き上げてですね、更に増床していくというところまで、数値的には来ているのは事実でありますが、ただ、医師・看護師のマンパワーがですね、打ち出の小づちのように、ぽんぽんと振れば出てくるということはありませんので。そうなりますと、やはりそこのところは、また病棟転換をして、マンパワーをそちらに振り向けて、一般の医療を制限していくということとセットになりますので。そこはですね、この1月・2月という、他の病気でも、いわゆる循環器関係を中心にですね、やはり重篤化する・重症化する方が増える、こういう寒い時季でありますので、そういう意味では、そういった一般医療、それから救急医療をできるだけやっていかなきゃいけないということのバランスを取るという意味でもですね、現在(病床使用率が)70パーセントということで、大変厳しい状況になっているのは事実でありますが、入院患者さんの増え方が急激ということでもないということもありますし、重症の方の病床使用率は30パーセントということでもありますので、当面はですね、今のフェーズでですね、確保病床1,888(床)で対応してですね、取り組んでいきたいというふうに思っております。
 なお、やはり少し遅らせることができる医療については、医師の判断で遅らせていただくことと、やはりできるだけ入院患者さんは中等症以上の方。そしてまた、コロナが軽快をしてですね、コロナの治療は必要ないという患者さんは、できるだけ転院をしていただくという形のことをですね、引き続き入院調整・転院調整、それからまた、それに対する転院の補助金などでですね、しっかりと支援をして、今の医療体制をですね、維持できるように取り組んでいきたいというふうに思っています。

【質問】 先ほどの御発言の中で、第6波は減少傾向に転じるのだろうというようなお話がありましたが、今の感染者数については、今後、減少していくという見通しをお持ちなのか、しばらく高止まりが続くという認識をお持ちなのか、どちらでしょうか。
【知事】 昨日がですね、日曜日(の新規陽性者数が)4,690(人)でありましたので。先週が5,466、2週間前が4,670ということであります。ですから、最近の単日のですね、1日(当たり)の数値を見ていくと、1週間前、それから2週間前よりもですね、少し減ってきているということでありますので。
 日々の報告の状況等を見ますとね、やはり先週、その前の週もそうですけど、県所管分が大体3,000人台になってですね、名古屋市がもともと同じぐらいだったのが2,000人を切るような、2,000人前後というような感じになっているというのは、名古屋市内も相当厳しいと思います。なかなか検査が追いついていっていないのではないか。本当は多分もうちょっと多いのではないかと、検査をバシッとやるとね。
 県の場合は、一生懸命追っかけているんですけど、どうも(検査を)やっているのが、日にちが後ずれしているということでありますので。そういう意味ではですね、それでも少し減少傾向になっているというのは、多分ですね、先週辺りにはピークぐらいで、少し減少傾向に来ているんじゃないかという感じはしますね。検査が少し後ずれしている感がありますので、ということなんですけどね。ただですね、やはり検査が後ずれしている、現場がいっぱいいっぱいになって。
 もちろん今、一番大事なのは、とにかく陽性者になった方々の健康観察で注意喚起をしていく、そして連絡を取ってですね、もし仮に何かあればですね、すぐ連絡が取れるようにしていくということが一番大事なので、その陽性者をフォローしていく、追いかけていくということに、やっぱり注力をしていただければと思いますが、そのことで、やはりこれだけ陽性者が増えてくると、検査がどうしても後ずれ後ずれになっていくという中でも、少し(陽性者数が)減ってきているということは、多分ですね、実態はもうちょっと減っているんじゃないかというふうに思います。ただ、そういう検査が後ずれしている状況でありますから、なかなかそう簡単には、急激には減っていかないということではないかというふうに思います。
 第5波のですね、8月末をピークにして9月に入ってから急激にですね、2,000人前後から100人のところまで1か月で急激に減少したというときはですね、前も申し上げましたが、8月末でワクチン接種率が全体で48~49パーセントまであった。今はまだ、今日の数字を見ておりませんが、今週、大分積み上げて、やっと全体で20パーセントぐらいじゃないかなという感じだと思いますね。
 ということでありますと、まだやはり、急激に減少していくというワクチン効果が出るには、まだまだではないかということだと思いますのでですね、ワクチン接種を急がないといけませんが、要は、(陽性者数が)こういう高止まりをしている状況になりますとね、5,000・6,000(人台)が更にもうちょっと減って、4,000・3,000(人台)となっても、それでもですね、そんな数字が毎日毎日続けばですね、当然、入院患者さんも出てきますし、重篤化する方も出てきますので、医療のひっ迫状況はですね、急速に改善されるということにはならないと思っております。
 ということでありますので、相当厳しい状況が続くということでありますので、引き続きですね、まん延防止等重点措置が3月6日まで続くということでありますので、この3月6日で解除ができるようにですね、是非、県民・事業者の皆様には、感染防止対策の徹底、それからワクチン接種の加速をお願いを申し上げたいというふうに思います。
 なお、愛知県でも、職域接種の第1号、3回目(接種)のね、は明日22日からスタートするというふうに聞いております。22(日曜日)から、一つスタートするというふうに聞いておりますが、とにかくワクチン接種の加速を急いでいただきたいというふうにお願いしたいと思います。

【質問】 検査が後ずれをしているというのは、どういうことを指しているのでしょうか。検査の結果が出てくるのが遅れているということでしょうか。
【知事】 検査をして、今、(結果が出るのに)1日以上かかるんでしょう。検体を採って、検査をして、いわゆる衛生研究所、医療機関、それから民間検査会社へ行って、結果が出るのに、今、1日以上かかっているんだな。1日以上かかって、結果が来て、保健所がこれは陽性だという確認した上で報告が上がってきますので。検査件数がわっと多いとですね、前は大体、少ないときは五、六時間、半日ぐらいで(結果が)来て、(結果が来るのが)午前中だったらその日のうち、若しくは翌日には陽性となっていたのが、多分、検体を採って、翌日じゃもう無理なんですね。(陽性が確定するのは)2日目か3日目だな、大体。ですから、そういうのがどんどんどんどん後へ行っている。要は、保健所が陽性というふうに認定をしてですね、(確定)ということなので、それがずれてきているということであります。
 なので、検体を採った時に、もうその方は陽性なので、その方がその日か翌日に陽性と確定するのであれば、すぐ「はい、隔離」という形になるんですけれども、それが2日・3日(かかる)。例えば3日遅れれば、その間ですね、(行動制限等の)措置が発動されないので、それでまた当然、保健所から「ちょっとあなたは、発熱の症状があればもう動かないでくださいね」ということは指導しますけれども、明確に行動制限ってできないよな、陽性が確定しないと。
【感染症対策局長】 そうです。
【知事】 なので、例えば、買物に行くとかコンビニに何か買いに行く、それは止められないのでですね、その間に、また人と接触してうつすという可能性があるので。
 要は、検査が後ずれしていくと、やはりどうしてもその感染のリスクがですね、広がってしまうということなんですね。なので、とにかく検査能力を上げるのに全力を挙げておりますが、こういう厳しい状況でありますので、検査がやはりどうしても後ずれ後ずれしていくということが、これだけ(感染者が)増えてくると出てしまう。
 なので、検査件数の一覧表を見ていただいてもですね、一番多かったのが1月の下旬の2万件近いというところから、今、一万二、三千件しか平日はできていませんのでね。それだけやはり、後に後に、ずるずるずれているということでありますので、その厳しい状況を、是非、御理解・御認識いただいてですね、感染防止対策の徹底をね、お願いしたいと思います。
 ですから、検査件数は、どうしても医療機関・検査会社の報告が1週間以上後になりますので、件数はね。陽性(の結果)はスムーズに来ますけど。そうすると、今、陽性率が50パーセントを超えているんですね。陽性率50パーセントというのは、それは検査がちょっと足りていないということの証左に他ならないと思いますので。やはり通常であれば、10パーセントか20パーセントぐらいのところまでの数値まで落ちていかなきゃいけませんのでね。そういう意味では、そのところもまた引き続きですね、更に検査能力を上げて、追っかけていけるようにしっかりやっていきたいというふうに思っております。

【質問】 ここ数日、オミクロン株の亜種、ステルスオミクロン(BA.2)について、東京での市中感染が確認されたり、全国各地でも散見されたりしていますが、愛知県に関しては、実態としては今どういった状況なのでしょうか。
【知事】 オミクロンの変異株、亜種っていうやつでしたっけ。BA.2ってやつですね。
 愛知県では、県・市の衛生研究所でですね、オミクロン株について、1月17日までオミクロン(株)がどのくらいというのを陽性者の中で調べてですね、どのくらいというのを検出して、発表しておりましたが、もうそれは90パーセントを超えたので、その段階で発表するのをやめましたが、引き続きですね、検査は(行っている)。前のデルタ株のときもそうなんですが、あれも8月の半ばぐらいで、もうデルタ株が8割を超えたのでもう(公表を)やめましたけれども。ただ、引き続き衛生研究所ではですね、全部は無理ですけれども、抜取りという形で検査をしておりましてね、ゲノム解析を。ゲノム解析は1日数十件ぐらいしか、やっぱり(できない)。それ以上やれんことはないが、それ以上やるともうほとんど夜なべ仕事になって、パンクしちゃいますので。そういったことで、1日数十件の抜取り調査をやっておりまして、実は、BA.2についても、愛知県の衛生研究所でもですね、数件検出をされました。先月もですね、先月の半ばに3件、そして今月に入って3件、ですから全部で6件ですかね、今まで報告がある限りでは。
 これは検査でいくと、12月の年末から県のゲノム解析で、BA.1、オミクロン(株)の普通のやつが473件、BA.2が6件、デルタ(株)が57件。デルタもまだあるんだね。2月に入ってからは、ほとんどデルタはありませんが、1月まではデルタがありますので、12月末からの割合でいくと、オミクロンのBA.1が88.3パーセント、BA.2が1.1パーセント、そしてデルタが10.6パーセントということで、オミクロンBA.2というのも、まだ1.1パーセントでありますけれども、検出はされております。されております。
 ただ、このオミクロンBA.2というものがですね、どういうものかというものの、いわゆる疫学的情報ですね、どういう特性があるかということについては、今、国において、国の感染症研究所などでですね、分析・検証がなされているということでございます。ヨーロッパのですね、とある研究所の解析では、通常のBA.1のオミクロンよりも感染力が1.5倍だというような報告もなされておりますけれどもですね、日本国内でのそういった情報はまだ報告はされていないということでございます。
 ただ、そういったものが実際もう出てきているということでありますので、そこは要注意だなというふうに思っております。
 ただ、オミクロンBA.2についても、ワクチンの効き方は一緒だという報告がありますから、引き続き、ワクチン接種を進めていくということだと思っております。

【質問】 ステルスオミクロン(BA.2)の感染はまだまだ少ないということですが、市中感染を疑うレベルではないという認識でいいのでしょうか。
【知事】 それは分かりません、分かりません。ただ、率としては非常にまだ少ないということですね。ただ、これだけ(感染が)広がっていますから、それはまだ分かりません。
 ただ、12月末からのものでいって、(BA.1)88.3パーセントと(BA.2)1.1パーセントという数字だということでございます。ですから、まだ、あまり広がっていないということではないでしょうか。
 ちなみにですね、先ほど申し上げた1月・2月(の検査)で、1月3件、2月3件で、6件と言いましたが、6件のうち、1月の3件は海外渡航歴のある方で、2月の3件のうち1件も海外渡航歴(のある方)。ですから、6件のうち4件が海外渡航歴のある方。(海外渡航歴の)ない方は2件ということなので、まだ市中で広がっているということではないのではないかなというふうには思いますね。

3 知事発言

(1)新型コロナウイルス感染症について

 ちなみに、午後にまたね、午後の予約状況を見て資料を提供いたしますが、県の大規模集団接種会場の予約状況はですね、(名古屋)空港(ターミナル)ビルと藤田医大本院は、もう大分、平日もほぼ100パーセント近く入っておりますし、岡崎の二つ(愛知医科大学メディカルセンター・藤田医科大学岡崎医療センター)は、今度の27日の日曜日まで、ほぼ100パーセントの予約が入っております。安城更生(病院)も土日(のみ開設)なので、これも100パーセント予約が入っておりますが、東三河の方はですね、今日の予約も13.8パーセント、明日も21パーセント、水曜日以降は6パーセントとかですね。ということなので、なぜか知らないけど、非常に少ないということでございます。高齢者の方が大分、クリニックで打ったのかもしれませんけどね。
 それと、(2回目接種から)6か月ですからね、6か月。ですから、現役世代の方も大体、今月中ぐらいにはみんな、6か月たてばどんどん接種券が行きますよという段取りになっていますけれども、ちょっとあれかもしれませんね。東三河で豊橋市始め、この2月で(2回目接種から)6か月ということは、(昨年の)8月中に2回目を打っていないといかんのでね。だから、全体のワクチン接種が去年の夏・秋がちょっと遅れたのかもしれませんね。でも、3月に大分、現役世代の方は6か月が来て、対象になる方が相当増えるとは聞いておりますので。ですから、その後、また3月に相当、現役世代の方のピッチが上がってくるのではないか。
 多分、高齢者の方は、大分もう、クリニックの方で相当打っているんじゃないかというふうな感じはしますね。やっぱりワクチン接種率を見ても、東三河というか、豊橋は県の平均よりちょっと上なので、結構打っているんですね。打っていないことはないと。だけど、県の大規模(集団接種)会場は予約が埋まらないということなので。なので、やはり夕方の4時から(午後)8時という、ちょっと時間をね、(限定する)。やっぱりマンパワーを、(予約が)埋まらないのに置いておくわけにいきませんので。ということでございますので、よろしくお願いします。
 いずれにしても、ワクチン接種は順調にというか、愛知県の場合は快調にピッチが上がってきておりますので、また是非ですね、多くの方に打っていただけるようにお願いしたいと思います。

4 質疑応答

(1)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 小児接種に関してですが、先週の会見で、県内の四つの市区町村では、小児専用の集団接種会場の整備に向けて進んでいると聞いているというお話が、知事からありました。どこの市区町村か教えてもらえますか。
【知事】 そこは言っていいのか、いかんのか。
【ワクチン接種体制整備室長】 まだ市町村で発表していないところがございます。
【知事】 そうか。それは、いずれかの段階でね、それぞれの市町村で、自分で発表すると思いますよ。だから、まだ発表していないんだよな。ということなので、そこはまた発表を待ってということで(お願いしたい)。
 というか、四つは(小児専用の集団接種を)やりますよって準備していると。ですから、段取りができた段階で、発表して予約を取るということじゃないでしょうかね。さらに、四つ以外に、まだ他にも動きがあって、今準備していますというところが幾つかありますので、それぞれの発表を待ってね、ということでよろしくお願いします。
 それぞれの市が言っていいですよと言えば別ですけどね。かなり準備が整って、発表のタイミングが来ましたよということであれば、また申し上げさせていただきたいと思います。

【質問】 子供のワクチン接種について質問です。厚生労働省で、子供の接種について努力義務としないというような方針を示していると思います。愛知県においてのワクチン接種を、知事も日々大加速するということをおっしゃっている中で、この子供の接種について、どの程度、強く呼び掛けていくかが難しいところになるかと思います。愛知県としてのスタンス、知事のお考えをお聞かせいただければと思います。
【知事】 これはですね、法律に基づく予防接種でありますので。予防接種全体がですね、1992年の段階で強制ということではなくなったという歴史的な経過がありますね。そういう中で、今回、これだけまん延しているコロナウイルス感染症、それからこれだけ感染力が強いということでありますので、私の個人的な思いとしては、努力義務は努力ですから、完全な強制ではありませんので、努力義務というのはあってもいいのではないかというふうに思いますけれども。ただ、これは愛知県(だけ)でやるということではなくて、やはりオールジャパンでですね、全国統一的にやる必要がある対応でありますので、そういう意味で、国の専門家のね、会議の皆様が、いろんな意見がある中でそういった形で、努力義務まではいかないけれども強く推奨するという形で取りまとめたので、それは受け止めたいというふうに思っております。
 現に、やはり子供さんの接種については様々な御意見がね、あるのは事実なので、それを踏まえれば、今回、努力義務まではいかないけれども、強く推奨するという形で、国も医療関係の皆様もね、取りまとめたというのは受け止めたいというふうに思っております。ただ、私は個人的にはね、できるだけ多くの方が、強く推奨よりも、もう一歩踏み込んでやった方が良かったのではないかなというふうには思いますけどもね。
 ただ、強く推奨といい、努力義務といってもですね、結局、最後に判断されるのは子供さんというか、保護者の方の御判断になろうかと思いますので、そこは、それぞれの御判断ではありますけどね、どこまでいっても。どこまでいってもそれぞれの御判断でありますが、是非ですね、やはりそれぞれの家族内のですね、御家庭での感染を防ぐということも必要ですし、学校や集団活動する場でですね、こういう感染力の強い感染症が入りますと、やはり広がるリスクが非常に高まりますので、そういう意味では、できるだけ多くの子供さんにですね、ワクチンを打っていただければ有り難いなというふうに思いますね。そのことは強く推奨をね、我々としても強く推奨していきたいというふうに思っております。