ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 知事記者会見 > 年別一覧 > 2022年 > 2022年12月12日(月曜日)午前10時

本文

2022年12月12日(月曜日)午前10時

ページID:202212012 掲載日:2022年12月26日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 それではですね、本日12月12日の月曜日、午前10時、定例会見を始めます。

(1)愛知県知事の「今年の漢字」について​

 今日はあれですかな、お昼、午前中かね、あの清水寺の貫主様が今年の漢字一文字を言うのは。ですね。今日だよね。ということでございますので。

 大分前は、(公益財団法人日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」が)出てから何かこれ(愛知県知事の「今年の漢字」の発表)と言われましたけど、今日だということなので、定例会見と合わせてですね、最近は(愛知県知事の「今年の)漢字」一文字を出させていただきます。お手元の資料を御覧をいただきながら、お聞きをいただきたいというふうに思います。

 私が選びました「今年の漢字」一文字は、2022年は「和」でございます。「和」でございます。何といっても平和の「和」ですね。平和の「和」。

 今年2月にロシアのウクライナ侵攻がありまして、大変ですね、国際情勢は厳しい情勢であります。といいまして、とにかく何といっても平和、平和が大事だということで、平和の「和」をですね、是非、今年、世界中の皆様にね、改めて平和の尊さ、そして平和の大事さに思いをはせていただいて、平和をね、守っていただくように、平和を取り戻すように、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

 ということで、お手元にその内容を書いてありますが、何といっても二つ目の丸(○)でね、世界において、このやはり平和の「和」ですね。私どもは、ウクライナからの(避難民の)方を受け入れていますが、何としても平和の「和」が大事だということであります。

 そして一番上ですけども、やはりもう一つは、何といっても、11月1日に、日本文化、「和」の文化の最高峰であるスタジオジブリの作品の魅力を凝縮したジブリパークが開園をしたということでありましてね。是非多くの皆様にね、愛されてほしい、楽しんでほしいというふうに思っております。

 そして三つ目はね、やはり新型コロナ(ウイルス)感染症、また、急激な円安・物価高の影響を緩和したいということ。

 それから、今年は県政150周年でありまして、正に県民の和、人の和による150年を積み重ねることができたということ。

 そしてまた、最後にね、何といっても「和」ということで、和衷協同(わちゅうきょうどう)ということで。この意味は、心を同じくして共に力を合わせ、仕事や作業に当たること。「和衷」というのは、心の底から和(なご)み和(やわ)らぐこと、心を同じくすることという意味がございます。心を同じくして共に力を合わせ、仕事や作業に当たること。和衷協同。出展は『書経』でございます。中国古代の歴史書、『書経』でございます。

 というふうにも使われますので、和衷協同、みんなで心を同じくして協同でね、共に事に当たっていく。オール愛知一丸となってコロナ感染症を乗り越え、社会経済活動を盛り上げていくという意味もございます。和衷協同の「和」、平和の「和」でございます。

 それから、これまでの(「今年の)漢字」一文字は、一応これで全部違うということでございます。だんだん種が尽きてきますけどね。

 ということでございますが、(日本)漢字能力検定協会は、やはりオリンピックの年はやっぱり「金」ということになりますけれども、なかなか明るい字ばっかりではありませんね。

 ということでございますが、今日、どういう字になるのか。午前中ですかね、昼のニュースには出るんですかね。ちょっと私も注目したいなというふうに思っております。

(2)「あいちデジタルヘルスプロジェクトに関する愛知県と国立長寿医療研究センター及び民間事業者との連携協定」の締結について

https://www.pref.aichi.jp/press-release/aichi-dhpj1.html)

 そして、最後に発表事項でございますが、デジタルヘルスについて申し上げます。

 「あいちデジタルヘルスプロジェクトに関する愛知県と国立長寿医療研究センター及び民間事業者との連携協定」の締結です。

 愛知県は、国立長寿医療研究センター、中部電力(株式会社)、名古屋鉄道(株式会社)、ソフトバンク(株式会社)、東京海上日動火災保険(株式会社)さんとですね、「あいちデジタルヘルスプロジェクトに関する連携協定」をすることにいたしました。

 愛知県では、これまで「あいちオレンジタウン構想」に基づいて、長寿研(国立長寿医療研究センター)を中核とした産学官連携による共同研究、認知症対策に係るスタートアップ等と研究機関との連携支援に取り組んでまいりました。去年、今年とですね、去年に補正(予算)でスタートいたしましたが、去年、今年と2年やってまいりました。

 こうした取組の中で、新たな取組として、デジタル技術(等)を活用して県民の皆様の健康寿命延伸と生活の質、Quality of Life(クオリティー・オブ・ライフ)の向上に貢献する各種サービス・ソリューションを創出する「あいちデジタルヘルスプロジェクト」の立ち上げを目指すことにいたしました。

 今回、このプロジェクトの立ち上げについて、愛知県、長寿研、民間事業者と基本合意に至ったことから、連携協定を結びます。

 締結式は、12月21日の水曜日ということでございまして、来週の水曜日ですね、(愛知県)公館で行います。

 長寿研の荒井(秀典。あらい ひでのり)理事長、中電(中部電力)の野田(英智。のだ ひでとも)専務(執行役員)、名古屋鉄道の岩切(道郎。いわきり みちお)(取締役)専務(執行役員)、ソフトバンクの三宅(富男。みやけ とみお)常務(執行役員)、そして東京海上(日動火災保険)の後藤(浩之。ごとう ひろゆき)常務(執行役員)にお越しをいただきます。

 今回の協定を基に、医療・介護に関する研究開発の加速、県民の皆様の健康寿命の延伸、高齢者の皆様の地域居住支援などの取組を実施し、誰もが安心して、元気に暮らせる愛知づくりを進めてまいります。

 ということで、資料を御覧をいただきますと、今私が申し上げたことが1ページ目。

 2ページ目は、その締結式の状況ということでございまして。

 添付資料として、(1で)「経緯・目的」ということでございまして、これは御覧をいただきますと。2で「『あいちデジタルヘルスプロジェクト』の基本的な考え方」ということで、ここに書かせていただいておりますが。要は、これは去年、今年とですね、国立長寿研を中心としたヘルスケアと認知症対策とか長寿対策、そうしたものについてのですね、共同研究とスタートアップ企業の募集といいますかね、そうしたものをずっと私どもと長寿研でやってまいりましたけれども、そうしたところに民間事業者から非常に関心を持っていただいて、一緒にいろんなことをやりたいという御提案をいただきましたので、それをまとめて協定を結んだということでございます。

 これはあくまでもプロジェクトの立ち上げに関する基本合意でありまして、具体的な取組内容は、2023年度、来年度に、また私どもで調査費を立てて、全体像をまとめる予定であります。

 例えば、そのプロジェクトの検討方向として、中部電力さんは、電力アセットやデジタル技術の活用により、高齢者を始めとする地域住民の安心・安全な暮らしをサポートするプラットフォーム、各種サービスを開発する。名古屋鉄道さんは、長寿研が実施する健康診断受診者やサービス利用者の輸送、ヘルスツーリズムの企画・運営。要は、旅行会社を持っていますのでね、旅行・観光で愛知県内で一番、最大の観光事業者は名鉄さんですから、ヘルスツーリズムの企画・運営、高齢者の移動や外出の支援、そういったことをね、いろいろ事業として立ち上げたいと。ソフトバンクさんは、ヘルスケアサービスを提供するスマホ(スマートフォン用)のアプリなど、本プロジェクトの基盤となるオンラインプラットフォームを構築する、作るということを目的にすると。東京海上日動(火災保険)さんは、認知症予防、疾病の早期発見につながるサービスや保険商品の開発などの健診データ等を活用したヘルスケアソリューションの開発、健康増進の結果として住民のウェルビーイング向上に資するプロジェクトの開発ということで。長寿研に多くの健診データがありますから、正にビッグデータを活用しながらですね、そうした新たな認知症予防とか疾病の早期発見につながるようなサービスや保険商品が作れないかというような、そういったイメージということでございます。ということでありますので、今後ですね、この企業さんとしっかり。

 ちなみに、この企業さん方とはですね、名古屋鉄道さん、ソフトバンクさん、東京海上日動(火災保険)さんはそれぞれ、2019年、2020年にですね、(愛知県と)包括協定を結んでおりますし、中電さんとは「知の拠点あいち」などで様々なプロジェクトを一緒にやっているということで、もともとそういうつながりはあるということであります。

 この企業はですね、6者のみでプロジェクトを進めるものではありませんで、今後、取組の全体像、具体的な取組の検討を進める中で、6者以外の企業、研究機関も加わっていただけると、お声掛けをしていくということになります。(プロジェクトを)具体化するために、推進母体となる「あいちデジタルヘルスコンソーシアム」を立ち上げて、取組を進めてまいります。ということでございます。

 これもですね、このプロジェクトはヘルスケアだけでなくて、地方創生や地域のデジタル化にも資すると思いますので、国のデジタル田園都市国家構想交付金といったね、そういった補助事業も使っていきたいというふうに思っております。

 国立長寿研のノウハウ、データといいますかね、そうしたものを。また、全国に六つしかない国直轄、厚労省直轄のナショナルセンターの一つでありましてね。東京に四つ、大阪に(国立)循環器病(研究)センターが一つ、うちの愛知に国立長寿医療研究センターが一つということでございましてね。六つのうち一つはがんセンター(国立がん研究センター)とかね、新宿(区)戸山にある(国立)国際医療研究センターとかですね。あと精神(国立精神・神経医療研究センター)とか、あと医療療育センター(国立成育医療研究センター)とかね、障害を持った方々の。というもので四つ東京にあります。(国立長寿医療研究センターは)そのうちの、六つのうちの一つということでございまして、こことしっかり連携をしてですね、新たな高齢者対策、それから認知症対策、そうしたものをしっかりと立ち上げていきたいというふうに思っております。

 以上が発表事項でございます。

(3)新型コロナウイルス感染症について

https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/

 なおですね、今日、また午後に申し上げますが、今現在のですね、今日の陽性者(数の発表)は今日午後3時ですが、入院状況はですね、もう出ておりますので。昨日まで、昨日というか今朝の時点の入院者(数)は、ちょっと資料をお配りしていませんが、全体では13人減って1,812人、昨日よりね。(確保病床入院者数は)昨日より15人増えて1,158人で、68.5パーセントの病床使用率というところまで来ておりますが、トータルの入院は減っておりますので、コロナ病床とコロナ(病床)以外で、まあ何とか、まだまだ対応できているということでございます。

 ただ、昨日も8,523、違うわ、昨日は(約)6,800か。6,879で、1週間前の日曜日が5,150なので、1,700増えております。これでですね、7日連続で1週間前より増えているということなので、一旦こうほぼ横ばいでピークかなと思ったんですが、先週はまた増えておりますのでね、これはなかなか、本当に厳しい状況だなと。何といいますかね、頭打ちにはなっていますけど、まだじわじわっと増えているということで、引き続きですね、感染防止対策の徹底をお願いしたいというふうに思っております。

 感染状況等はまた午後に申し上げたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 私からは以上です。

2 質疑応答

(1)これまでの任期の振り返りと今後の展望について

【質問】 ちょうど今日、「今年の漢字」を知事が選ばれたタイミングなので、御質問させていただきます。来年、知事選挙も控えている中で、4年弱、これまで任期を務められてきましたが、今回のこの4年弱を改めて、まだ年末に遠いですけれども、このタイミングで一度振り返っていただいて、どういう成果が得られたか、また、今後の展望などをお聞かせいただければと思います。

【知事】 この4年間はですね、4年間というか、それまでの2期も含めてですね、やっぱり、私がやってこれで3期12年が暮れていきます。あっという間に。早いもんだなと思いますけれども。

 やはり一番のあれは、1期目、2期目でいろんな仕掛け、1期目はいろんな仕掛けをし、段取りをしてですね、やってきて、2期目も更にそれを、仕掛けをして段取りしていくということでありましたが、3期目はある程度、何といいますか、方向性が見えてくるといいますかね。いろんなこと、1期、2期でいろんな段取りをしてきたものをもう、何といいますか、種をまいて、育てて、刈り取るというところまで来たものがたくさんあるなという感じがいたします。

 例えば、2019年の6月1日・2日で行いました「全国植樹祭」。それはもう五、六年前から準備していますからね。ということもありましてね。これは全く想定しておりませんでしたが、天皇皇后両陛下御即位後の最初のですね、行幸啓ということで、大変な栄誉でございましたし、天皇陛下のお言葉も11年ぶりに頂いたかな。ということで、大変盛り上がるということもやらせていただきました。

 その後、「あいちトリエンナーレ2019」で大変いろんなね、御議論いただきましたが、それを乗り越えた上でですね、2022年、今年、国際芸術祭「あいち2022」をですね、コロナ禍の中でもですね、四十八、九万人の方に来ていただくという、大変な盛況といいますかね、ことができたということで、それも未来につなげることができたんではないかというふうに思いますし。

 何といっても、「ジブリパーク」をオープンすることができたと。これは、正に1期目からですね、仕掛け、2期目に構想を発表して、3期目にもう完成、オープンまで持ち込めたということで。

 そういう意味では、種をまいて、育てて、刈り取るというところまで来たということと併せてですね、やはりこの3期目というのは、相当いろんな方向がですね、これは最初から意図して計画してやってきたわけではありませんけど、暗中模索の中でもういろいろ、いろんな壁にぶち当たりながら、乗り越えながらやってきて、ジブリパークも1期・2期、更にこれは進化をしていく。それからスタートアップの拠点である「STATION Ai」もですね、もう建設に入って、2024年10月(完成予定)で、これも着々とやっている。それから世界的なネットワークもどんどんできている。それから、Aichi Smart Arena、(愛知)国際アリーナ(「愛知県新体育館」)、スマートアリーナもですね、もう建設に入っておりますし、これもどんどん広がりを持っていく。そして、「アジア(競技)大会・(アジア)パラ(競技)大会」、また、「リニア(中央)新幹線」、「(中部国際)空港二本目(滑走路)」ももう環境アセスメント(調査)に入っているなどなどですね、いろんな枠組みを、枠組み・方向性をこの3期目でね、ある程度固めることができたというふうに思っております。なので、これを更にですね、また来年以降もね、前に向けて着々とやっていきたいというふうに思っております。

 我々、政治行政はやはり結果を出さなきゃいけませんのでね。具体的な結果を出していくということで、引き続きですね、県民の皆様のですね、福祉向上、そして世界に向かってね、チャレンジしていく愛知をね、引き続き、また盛り上げていきたい。そういう思いであります。

 それと最後、やっぱり「県政150周年」がね、この最後、3期目の締めくくりに、先月11月の記念式典も含め、いろんな事業、プロジェクトも作り、150周年記念事業ということでね、ジブリパークもSTATION Aiも(愛知)国際アリーナも防災拠点もね、そして芸術祭も、そして(畜産総合センター)種鶏場の移転・新築もね、来年3月にはオープンしますので、そういったいろんな意味で、150周年記念事業をね、いろいろ枠組みを作り、着々とやってきている。記念式典、ブルーインパルスの(展示)飛行もありましたけども、多くの県民の皆様と一緒にね、祝うことができたということは大変うれしいことだったなというふうに思っております。

 なので、一つの区切りを作りながら、やはり大きな枠組み・方向性をね、作ることができた3期目であるし、更にそれに向かって、着実に真っすぐにね、進んでいきたいというふうに思っております。

 

【政策企画局広報広聴課長】 知事、(日本漢字能力検定協会の)漢字は午後2時の書き始めだそうです。

【知事】 漢字は午後2時だって。そうか、夕方のニュースなんだな。

 ということでございます。昼のニュースは出てこないということです。

 何だろうな、今年は。あんまり明るそうな字じゃないような気がするけどね。