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2023年12月4日(月曜日)午前10時

ページID:20231204 掲載日:2023年12月22日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 皆さん、おはようございます。

 12月4日月曜日ですね、朝10時の定例会見を始めさせていただきます。

 まずはですね、発表の前に、先週から、12月1日から12月は飲酒運転根絶強調月間ということで、交通事故抑止、飲酒運転根絶ということでやっておりますので、よろしくお願いをいたします。

(1)「環境に配慮して生産された米」の情報発信の実証試験開始について

【知事会見】「環境に配慮して生産された米」の情報発信の実証試験を開始しました -環境への配慮を「見える化」し、消費者に分かりやすくPRします- - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 発表事項です。今日は2点ございます。

 まず1、お米ですね、ここにあります。「環境に配慮して生産された米」の情報発信の実証試験開始についてです。

 愛知県農業総合試験場では、スタートアップ等と連携して新しい農業イノベーションの創出を目指す「あいち農業イノベーションプロジェクト」に取り組んでおります。その一環で、ウォーターセル株式会社と共同で、環境負担の少ない栽培方法で生産された米の価値を消費者に分かりやすく伝えるための仕組みづくりに取り組んでおります。

 ウォーターセル株式会社は、2011年に創業した新潟市に所在する企業で、農作業の記録や管理をスマートフォンで行うことができる「アグリノート」という営農システムを開発、運営しております。

 この度、米の生産・販売を行う服部(はっとり)農園有限会社、株式会社中甲(なかこう)、有限会社小久井(こくい)農場に協力をいただき、実際の栽培の記録を基に「温室効果ガスの削減度」と「生物多様性の保全度」を評価し、消費者に分かりやすく情報発信して販売する実証試験を開始いたしました。この二つを定量的に評価をし、消費者へ示して販売する取組は国内初となります。

 本日は、実際に販売している米を用意しました。米袋には、資料の2ページの下、図2に示したシールを貼り付けてあり、それぞれの環境配慮度合いを最大で星三つで表示しております。さらに、シール下部の二次元コードをスマートフォンで読み取ることで、農家の詳細な情報と「温室効果ガスの削減度」に貢献している栽培技術や、「生物多様性の保全度」の評価につながるトンボやゲンゴロウなどの生物の種類を知ることができます。

 こうした情報発信が「環境に配慮して生産された米」の販売促進にどの程度効果があるかを調査し、検証するとともに、農作業の内容を記録するアプリケーションソフトに実装し、環境配慮度合いの評価を自動的に算出できるようにするなど、より有効な仕組みづくりを進めていきます。

 ということでございまして、今私が申し上げたことがまた資料に出ておりますので、御覧をいただければと思います。

 1ページの一番下ですが、なお、「温室効果ガスの削減度」と「生物多様性の保全度」を合わせた環境配慮度合いを定量的に評価をして、その評価を消費者にPRする取組は国内初となるということでございます。

 2ページがその仕組みでね、取組の概要、それから、実証試験について、でもって、マークですけれども、これですね。というマークがここについているんだね、この袋にピッと。こちらもね。ということでございまして、自然にやさしく育てたお米ということで、これでいくと温室効果ガス削減が15.4パーセント削減で星二つと。生物多様性保全が星三つということで、ここを読み取るとですね、どういう内容かというのがもうちょっと具体的にスマホで見れると、こういうことでございまして、どのぐらいこれで売行きが増えるかという実験をやるということでございます。

 ということで、この実証試験における販売期間は、11月の下旬から来年1月下旬までのおおむね2か月間を想定をしております。ということなので、もう既に始めてるということですね。ということで、みそは、このシール、ちょっと小さいような気もするけど、これ以上大きくはできんのだろうな。

【農業水産局長】 販売会社が小さく、なるべく小さくというのを。

【知事】 ああ、そういうことか。

【農業水産局長】 目立たせないように。

【知事】 こちら、商品の方がメインだということですね。

 ということをやるということでございます。

 ちなみにですね、有機栽培とか特別栽培など環境負荷低減に向けて積極的に取り組んでいて、かつ、実際に自分で直接販売する自前の販売チャネルを有する農家に協力を依頼して。農家といったって、これ、農業生産法人だね、三つともね。大規模に、多分100ヘクタール、200ヘクタールやっている、もっと大きいのかな、最近は。もっと大きいか。中甲なんかはもっと大きいな。五、六百あるな、あれ。そういう地域で農業生産というかね、水田農業の委託を受けている、そういった大規模な農業生産法人に委託をしてやったということでございます。

 今回の実証実験では、化学農薬・肥料の使用量を削減する栽培方法や、生物多様性の保全に寄与する栽培方法、そして、温室効果ガスの発生抑制に資する栽培方法により生産された米を「環境に配慮して生産された米」として、その価値を消費者にPRするということでやっておりますので、よろしくお願いをいたします。

 ということで、これ、実際に売っているものね。ということでございます。

 ということで、これが農業イノベーションプロジェクトということでございますが、この資料の4ページ以降が「あいち農業イノベーションプロジェクト」でございます。「あいち農業イノベーションプロジェクト」というのは、これはですね、2022年度、去年ですね、六つのテーマで公募をいたしまして、テーマの1から6まで、この内容でね、公募をして、でもってですね、日本全国から延べ79者143件の提案がありまして、そのうち農業総合試験場と共同でイノベーション創出を目指す19者を選定して、研究開発を進めているというのがこの19者でございます。

 ここにね、テーマの1からずーっと6まであって、それぞれの企業さんとか個人の方がおられますが、そういった方々とですね、県の農業試験場が連携をして新しい事業をやっている。それでもって、今回のものが19番目、ウォーターセル株式会社と共同でこの事業をやるということでございます。

 5ページに、ウォーターセル株式会社というのはこういうものだということが書いてありまして、2011年に創業し、新潟ですね。パソコン、スマホで農作業の記録・管理ができる営農支援システム「アグリノート」を開発・運営する中小ベンチャー企業ということでございます。

 現時点で、この2023年9月時点で利用組織数が2万組織に到達していると。農業関連では正に大変なヒット商品を開発したということでございます。

 それがまず第1点でございます。

(2)学生向け起業家育成プログラム「STAPS」の参加者募集について

【知事会見】学生向け起業家育成プログラム 「STAPS」の参加者を募集します! - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 続いてですね、第2点、学生向け起業家育成プログラム「STAPS(スタップス)」の参加者募集です。

 愛知県は、2018年10月に策定した「Aichi-Startup(アイチ・スタートアップ)戦略」に基づいて、スタートアップ・エコシステム形成に向けた取組を進めております。その一環として、起業に関心のある層を拡充し、エコシステムの発展を図るために、「あいちスタートアップキャンプ」・「ACTIVATION Lab(アクティベーション・ラボ)」・「STAPS」の三つの事業を実施しております。

 この度、来年2月から3月にかけて実施する「STAPS」春期開催の参加者募集を開始しますので、夏期開催の成果と併せて御報告をいたします。

 「STAPS」、これはSTATION Ai Program for Students(ステーション・エーアイ・プログラム・フォー・スチューデンツ)でありまして、ターゲットを学生向けに特化した起業家育成プログラムです。「起業を当たり前の選択肢に」をテーマに掲げて、事業開発講座や仮説検証、メンタリング、ピッチイベントなど、実践的なプログラムを実施します。

 プログラムは、学生が休暇を取得しやすい夏期・春期の年2回開催し、全日程をオンラインでの参加も可能なハイブリッド形式とすることで、国内外の起業を志す若者を支援してまいります。

 また、プログラム最終日に実施するピッチコンテストで優秀な成績を収めた学生には、PRE-STATION Aiに入居して様々な支援が受けられるファウンダーズプログラムへの参加権を付与し、ビジネスアイデアの更なるブラッシュアップを行っていただきます。

 これが、今申し上げたのが1ページでございまして、2ページを御覧ください。

 本日から年明け1月14日まで、春期開催の参加者を募集します。是非、起業を志す学生の皆様に御参加いただければと思います。

 また、実施に先立ちまして、参加希望者向けに「STAPS」の概要説明や夏期開催プログラムの参加者の体験談などを紹介する説明会をオンラインで実施しますので、こちらも是非、御参加ください。

 続いて、3ページを御覧ください。夏期開催の「STAPS」の成果を御報告をさせていただきます。

 今年の8月9日から9月24日まで実施し、30チーム、計75名の学生に参加いただきました。最終ピッチ大会には16チームが登壇し、優秀な成績を収めた1チームがPRE-STATION Aiのファウンダーズプログラムへの参加権を獲得しました。そして、ファウンダーズプログラム参加後にRefel(リファル)株式会社を創業し、更なるビジネスプランのブラッシュアップ、そしてサービスのリリースに向けて開発を進めております。

 愛知県としては、引き続き、起業家予備軍の掘り起こし、育成を図ることで、愛知発のスタートアップの創出を促すとともに、本県独自のスタートアップ・エコシステムの形成を推進してまいります、ということでございます。

 2ページの(3)がイメージとスケジュールで、スケジュールはここに書いてありますね。ということでございます。

 2が、オンラインの説明会を12月19日ということでございます。

 それから、3ページは、その実績ということでございます。

 それから、このちらし、2月から3月までやるということですね。ということでございますので、また御覧をいただければというふうに思っております。

 この「STAPS」はですね、主に大学生をターゲットとし、在学中又は卒業後の優れた起業、卒業すぐの起業を視野に入れた6日間の短期集中起業家育成プログラムでありまして、夏と春の2回開催をいたします。プログラムのチームにはPRE-STATION Aiへの入居のスタートアップにも参画してもらって、起業当時の体験談などの講演を通じ、起業についてのイメージを深めてもらうということもやります。

 ということでありまして、要は、この「STAPS」ですね、これはですね、イノベーションの機運醸成やスタートアップとして起業する人材の裾野の拡大は、エコシステムの拡充のために喫緊の課題であります。ということで、こうしたプログラムを学生が参加しやすい夏と春に年2回やってですね、その裾野を広げていきたいというふうに考えております。なので、このSTATION Ai Program for Studentsということでございますね。

 ということで、これまでに、2018年度から「あいちスタートアップキャンプ」をやっておりますけれども、「あいちスタートアップキャンプ」ではもう212名の参加があるということでございます。

 それから、先ほど申し上げましたが、夏のプログラム、「STAPS」のプログラムでは30チーム75名が参加をし、愛知、岐阜、静岡といった隣接県、それから、東京、大阪、沖縄からも参加がありましたと。最終ピッチ大会は16チームの登壇で、優秀な成績を収めた1チームがPRE-STATION Aiに入居して様々な支援が受けられるファウンダーズプログラムへ参加をしたと。Refelというチーム名でありまして、これは「リファル」というものを作っていくということでございます。実際にRefelという株式会社をつくったということでございます。

 ということで、こうした形でスタートアップの起業のですね、裾野を広げていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、今日は以上とさせていただきます。よろしくお願いします。