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2024年10月9日(水曜日)午前10時
1 知事発言
皆さん、おはようございます。それではですね、10月の9日水曜日のですね、定例記者会見を始めさせていただきます。
今週はですね、昨日、午前中ちょっと東京に出張しておりましたので、今日ということでございます。月曜日は、朝ですね、西尾の一色漁港でドローンの、佐久島からドローンでの荷物の配送のね、そうした実証実験がありましたので、ちょっと日程が取れずに、今日、水曜日ということになりました。ということでございます。御理解をいただければと思います。
(1)STATION Aiと名古屋駅を結ぶ自動運転車両の定期運行の開始について
(【知事会見】STATION Aiと名古屋駅を結ぶ自動運転車両の定期運行を開始します - 自動運転の推進 - 愛知県)
今日の発表事項1点でございます。お手元の資料を御覧ください。STATION Aiと名古屋駅を結ぶ自動運転車両の定期運行の開始について申し上げます。
愛知県では、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を開始し、自動運転技術の向上とともに、ビジネスモデルの構築や社会的受容性の醸成を図ってまいりました。
本年度は、名古屋市内において自動運転車両による定期運行を開始するとともに、技術面、安全面の検証を行うため、常滑市及び長久手市で実証実験を行うこととしております。
昨日ちょうどですね、長久手のモリコロパーク、万博公園の中でですね、自動運転バスでですね実験をいたしまして、皆様もお越しをいただいたということでございます。
今日から10月、10日間ね、万博公園で10日間で計50回運行して、一般のお客さんに乗っていただくということでございまして、通常の園内バスの運行の間に入っていきますので、当然、向こうとすれ違ったりね、することもありますし、今、万博公園は、園内バスは超人気でございましてね、なかなか乗り切れないと。次のバス、次のを待っていただくというような状況でありますので、多分いっぱい、お客さんいっぱい乗っていただけるんだと思いますが、そういう中でね、自動運転の実証をやるということでございますので、より実用化に近づくということだと思います。実用化したいと思っていますのでね。それも呼び物にしたいと思いますので、是非そうしたことで進んでいきたいと思います。
そして、常滑はね、中部国際空港島とりんくうタウン、イオンモール常滑からAichi Sky Expo、それから空港ターミナルビルへ行く自動運転、これも乗り合いバスでね、やりました。これはGPSと磁気マーカーを使っての運行でありましたが、この実用化にね向けて、これは着実にやっていきたいというふうに思います。
そしてもう一つ、これも実用化を絶対やりたいということでやるのが、この名古屋市内でございます。
そして、このバックボードにありますように、10月31日にグランドオープンするSTATION Aiと名古屋駅付近を自動運転車両で結びます。交通量の多い都市部の幹線道路での車速に沿った自動運転車両による定期運行は全国初の取組です。市街地の複雑な道路環境においても、先端モビリティによる円滑な走行を実現するとともに、将来のロボットタクシーの実用化に向け、予約から運行までの車内無人を想定したオペレーションの検証等を約5か月間の長期にわたり実施をいたします。
運行期間は2024年11月7日から2025年3月19日までの平日。名古屋駅側はスパイラルタワーズを発着地点とし、STATION Aiとの間を1日4往復、計8便運行をいたします。
資料を御覧ください。
最初の資料はですね、ここに書いてあります、1ページはね、運行期間と運行ダイヤですね。時間です。スパイラルタワーズの出発の時間、STATION Aiの着の時間。25分で結ぶということですね。STATION Aiからスパイラルタワーズに行く時間ということでございます。
それからですね、資料の2ページを御覧ください。走行ルート。これがSTATION Aiから空港線、それから若宮大通を通って名古屋駅に向かいまして、それが向かうということ。それから、名古屋駅からはですね、錦通、堀川沿いの木挽町(こびきちょう)通を経由して、若宮大通、空港線を通ってSTATION Aiに向かうと、こういうルートで行くということでございます。ですから、幹線を通っていくということになりますね。あんまり複雑な経路ではなくて、できるだけ分かりやすい経路でスパイラルタワーズとSTATION Aiを結んでいくということでございます。
そして、自動運転車両には最大4名まで乗車できます。事前予約することで、STATION Aiを利用する中学生以上の方、または保護者が同伴する小学生が乗車をいただけます。11月15日乗車分までの予約受付を本日10月9日から開始をいたします。本日から予約受付をスタートするということで、今日発表させていただくということでございます。
そして、資料の3ページを御覧をください。事業実施体制は、公募を経て選定をいたしました株式会社NTTドコモを中心とするグループ会社に委託をさせていただくということでございます。
ということでございまして、この(7)ですね。NTTドコモさんを始め、こうした事業会社ということでございます。後でちょっと補足しますけどね。とりあえずそういうこと。
そして、資料の4ページを続いて御覧ください。今回の定期運行の特徴は、交通量が多い幹線道路において約5か月の長期にわたり、自動運転システムの安全性及び実用性を検証する点であります。さらに、ロボットタクシーの実用化に向けまして、運転手や乗務員が介在することなく、予約から運行までの輸送サービスを完結する、車内無人を想定したオペレーションの検証や、先端モビリティを利用したサービスに対する乗客ニーズや受容性の調査も実施をいたします。ということでございます。
そして、資料の5ページを御覧ください。定期運行に使用する車両は、トヨタ自動車のシエナをベースとした車両で、May Mobility(メイ モビリティ)社の自動運転ソフトウエアを搭載をしております。May Mobility社というのは、北米を中心に35万回以上の自動運転走行の実績を持ち、無人自動運転のサービスを実装するなど高い技術力を持つ企業でありまして、May Mobility Japan合同会社はMay Mobility社の日本法人でございます。ということでございます。
こういう車両を使うということでございます。
また、運行する車両には、今回ですね、御協力をいただきました名古屋駅側の発着地点であるスパイラルタワーズの専門学校、HAL名古屋の学生さんの制作によるラッピングを施します。このデザインは、カーデザイン学科2年ガドガドヒデキさん、ガドガドヒデキさんの制作によるものであります。発展と自然が調和する新時代をイメージし、今回のルートのランドマークであるSTATION Aiやスパイラルタワーズ、名古屋の町並みをモチーフとしたデザインとなっております。
自動運転社会の実現に向けまして、自動車産業の一大集積地である愛知が、引き続き日本そして世界をリードする存在であり続けるために、自動運転の更なる高度化、社会実装を目指した取組を更に加速をしてまいります。ということでございます。
これがこのデザインなんです。このデザインでございます。後でデータが御入り用であればといいますか、データはね、後で差し上げますが、なかなか未来風で、緑とね、テレビ塔があってね、スパイラルタワーズがあるな、あるしですよ、何か未来風の名古屋の町をイメージしたのと、また緑ね、鶴舞公園をイメージした感じのものということの、なかなかね素晴らしいデザインかなというふうに思います。
これが1日8便走るということでありますので、平日ね、皆さん、乞う御期待ということでございます。
でもってですね、6ページ。これも言うんだな。私の試乗ね。
6ページがですね、2の(1)、私が試乗をいたしまして、皆さんにですね、御披露をさせていただきます。取材もお願いをさせていただければと思います。10月23日水曜日午前10時半から午前11時20分まで、これを試乗をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
なお、その試乗のルートはですね、ちょっと、ずっとやりますと、初試乗なので結構長くなりますのでね、STATION Aiスタートで、空港線へ行って、若宮大通を行って、久屋交差点でぐるっとUターンして、またSTATION Aiに戻ってくるというルートにさせていただきますので、よろしくお願いいたします。それで十分分かると思いますのでね。ということでございます。
ということで、取材の申込書もつけさせていただいております。よろしくお願いを申し上げます。ということでございます。
でもってですね、ちょっと補足をさせていただきますと、昨年度もですね、STATION Aiから空港線、若宮大通っていうやつをやりました。昨年度は、あれ12月だったかな。
【経済産業推進監】 11月から2月にかけて。
【知事】 11月から2月にかけてね、やりました。
あのときはね、イスラエルのモービルアイ社のシステムを搭載したセダン型の自動運転車両を使って、イオンタウン千種を出発して名古屋駅付近で折り返す経路ということで、19日間やらせていただいたということです。
今回は、アメリカのMay Mobility社のシステムを搭載したシエナ、バン型の自動運転車両で、STATION Aiと名古屋駅を結ぶ経路で、STATION Ai利用者の方に乗車いただける定期運行を5か月間実施をするということでございます。
これはですね、今回、昨日もちょっと申し上げましたが、やはり自動運転の実証実験、一つはですね技術。技術性、安全性、事業性、この3つをですね検証していくということで、技術的にも大丈夫だと、安全だと、でもって事業性があるということを、3点を検証して、やはり実現可能なビジネスにしていきたい。ビジネスにしていきたい。ビジネスモデルを作りたいというふうに思っておりますし、そして併せてですね、社会的受容性、県民の皆様に受け入れていただくということでやっていきたいとふうに思います。
特に、最近、モビリティサービスではですね、人手不足でね、トラック、タクシーね、そうした人手不足でドライバー不足ということでありますので、このドライバーレス、ドライバーのいない自動運転への期待は更に大きくなっているというふうに思います。
ドライバーの人件費がかからない、ロボットタクシーの実現に向けました民間企業の動きも、昨日も申し上げましたが、私、今年5月にサンフランシスコへ参りましたが、そこではWaymo(ウェイモ)の車両が300車両ぐらいですよ、これもレベル4で。スマホでオンデマンドでですね、スマホで呼んでオンデマンドで来て、そのまま乗っけていただく。私30分乗りましたのでね、サンフランシスコで市街地を。もう何台も何台も、また向こうから来た、また向こうから来たということで、普通に走っていると。
中国もですね、武漢が一番多いと聞いておりますが、他の都市でも、主要な都市でどんどんそうした自動運転、レベル4の自動運転がどんどんどんどんもう実用化されているということでありますので、じゃあ日本だけがそれで取り残されていいのかということになります。もうシンガポールも、もう数年前からもう実用化しておりますのでね。なので、シンガポールで使っていたやつを、2年前かな、こっちに持ってきたのはね。2年前に、シンガポールで使っていた車両をそのまま、あれは恐らくWILLER(ウィラー)が持ってきたのかな、一緒にやりましたね。あれも千種ですな。イオンタウン千種と鶴舞公園のあの辺りをですね、自動運転で試乗いたしました。
ただ、残念ながら、今のところ我々はまだレベル2、運転手が運転席に乗ってハンドルから手を離すという形でやっておりますが、これをどんどん積み重ねていってですね、ドライバーレスのレベル4でやりたいと。
まだ国の方針は、やはり人通りの少ないといいますか車の通りの少ない、そうしたところで、公共交通機関、例えば鉄道を廃線した後のですね道路、路面を使っての自動運転だとかそういったことにまだまだ限定されているんだな。限定されておりますけれども、やはり本命は、本命は、やはりこの街中で、都市部で、むしろタクシーの需要が多いところで、それも普通にタクシーと混ざってですね、乗っていただける、そうしたロボットタクシーが一番需要が見込めるということだと思いますので、これをしっかりとね追い求めていきたいというふうに思います。レベル4の自動運転の実現を目指してね、この社会実装を目指して、この実証実験を進めていきたいというふうに思っております。
現在ですね、全国で、今申し上げましたが、ドライバー不足で路線バスの減便・廃線がどんどん進んでおりますので、そうしたところでですね、路線バス型の車両をこの自動運転、ドライバーなしでやれないかということでの実証実験が進められているんですが、それも大事だと思いますが、私どもは、人がたくさんいて需要が見込めるところ。中部空港島もそう、モリコロパークの園内バスもそう。そして何といってもこの名古屋の都心でですね、名古屋駅からやっぱり日本のスタートアップのシンボルであるSTATION Aiまでね、結んでいただく自動運転を、これをですね、是非とも実用化をしたいと思っております。必ずそういうふうになると思います。
現に、アメリカ、中国でもう実用化されているわけですから、じゃあ日本でやれない理由がないということだと思います。技術的には十分できるということでありますし、あとは、安全面を更に向上させていくということと、併せて社会的受容性と法規制の整備ということだと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。
それでですね、今、1日4往復、計8便としておりますが、運行実績を踏まえましてね、踏まえまして、順調にいけばですね、いろんな声が出てくれば、運行ダイヤ、運行便数も適宜、ここはね、ちょっと見直す、弾力的に考えるということも考えたいなとは思っておりますが、まずはね、この1日4往復、8便でやっていきたいというふうに思っております。ということでございます。
それから、この名古屋駅側の発着場所として御協力いただきましたスパイラルタワーズでございますが、そこを校舎とする専門学校、HAL名古屋さんと話をしましてね、その車両を学生さんでね、ちょっとラッピングしてもらえないかという話でですね、その学生さんを対象に学内コンペを行いまして、32の応募がありまして、このガドガドヒデキさんという方。この方はですね、HAL名古屋カーデザイン学科の2年生の方ということでございます。でございましてね、その方の作品が採用されたということでございます。
でもってですね、申し上げますが、あとは予約はね、1か月先までの乗車分について予約をいただくということでございまして、1便当たり最大4名の予約まで受付可能でありまして、先着順でございます。
利用いただける方は、STATION Aiを利用する方で中学生以上の方と保護者が同伴する小学生の方なので、STATION Aiの入居企業だけではなくてですね、会議室を利用される方とか飲食店を利用される方とか、あと、併せてオープンするあいち創業館に行きたいという方でもオッケーですので、基本、基本STATION Aiに行きたいという方は誰でもいいと、オッケーだということになろうかと思いますので、是非ですね、奮って御応募いただければと思います。
なお、予約フォーム上にはですね、STATION Aiの利用者かどうかを尋ねる確認項目を設けておりますので、一応そこにはですね、ちゃんとこういう目的で行きますよということは書いていただければ有り難いなというふうに思っております。要は、STATION Aiに、名古屋駅からSTATION Aiに行く、STATION Aiから名古屋駅に戻るという、そこを一応目的にしておりますので、そこはやはり踏まえていただければ有り難いなというふうに思っているところでございます。
ということで、あとはあるかな。
さっきあれしましたね。民間事業者の方はこういう形で、資料の3ページね、NTT ドコモさんを幹事として、May Mobility Japan、それから名鉄バス、当然保険掛けないけませんので東京海上ホールディングス、それからHAL名古屋さん、学校法人日本教育財団さんね、名古屋側のこのスパイラルタワーズの東側駐車スペースをお借りしますのでですね、御協力をいただくということでございます。
私からとりあえず以上です。
2 質疑応答
(1)STATION Aiと名古屋駅を結ぶ自動運転車両の定期運行の開始について
【質問】 今の自動運転のことに関して、来年の3月までで期間を一回区切るというのは、これは、定期運行だけれども、実証実験だからという理解でよろしいでしょうか。
【知事】 そうですそうです。だから、これ、だって、県の予算でやっていますから。県の予算はやっぱり年度単位なんで、年度末までしっかりやりますよと、こういうことですね。
これ、だって料金取らないんだろう。
【経済産業推進監】 取りません。
【知事】 無料なんだ。だから、お金かかりますから。これ、あれですよ、県の委託事業でやるということなので、予算の範囲でやりますから、年度末のいっぱいいっぱい、3月までということでございます。
ですから、また来年度は来年度でね、これ当然やりますよ、これ。やりますけど、同じものでやるかとか、毎年やっぱり進化させていかなきゃいけないので、そういう意味で、その都度その都度ですよ、こういう自動運転の車両を持っている、そういう企業さん及び自動運転のそういうソフトウエアを提供する企業さん、そしてそれを統括してやられる企業さんですね、その都度その都度、私ども、基本、何ていいますかね、相見積りといいますかね、コンペとまで言いませんが、企画提案をいただいてですね、一番進んでいるところとやっていく。だから、毎年少しずつ事業者がね、替わって。今回の代表企業はNTTドコモさんですけど、昨日、モリコロパークはエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズさんだもんな。
【経済産業推進監】 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ。常滑も。
【知事】 常滑もエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズか。エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズとこれ、NTTドコモ。グループでありますけど、別の会社なんでね。去年もまた別の会社もありましたし。去年は、WILLERだったか。などなどですよ。あと、ソフトバンクさんがね、絡んでいただいたときもありますし、その都度その都度やっていますから、来年度は、これをやってうまくいけば、それを受けて更にね、更に進化をした実証実験をね、やっていければというふうに思っています。
【記者】 そうすると、来年度以降も、ある意味定期運行のような形では、形としては継続するようなイメージを考えておいてよろしいですか。
【知事】 もちろんもちろん。
できたらこれ、本当にあれなんですね、御利用料金いただいてですね、本当のビジネスにしたいというふうに思ってますのでね。なので、それでも完全にその利用料金だけで賄えるということはすぐにはなりませんから、当然県の事業としてやっていきますけども、例えば御利用料金いただくというその課金、どういうふうに課金するかということについてもですね、それもやっぱり実験というかね、が必要ですよね。
ですから、アメリカのサンフランシスコの場合はもう完全、最初から会員登録するわけですよ、スマホでね。会員登録して入ってもらって。なのでもう自動的に、だから課金されていくんですね、自動的に使った量だけ。使った、乗った時間と乗った距離だけどんどん課金されていくということなんで、基本、そう難しくないので、そうなりますよね。
だからアメリカもそうだし、中国だってみんなスマホですわな。だから、同じやり方をやるんでしょう、日本でやる場合もね。なので、ありますけれども、そういった面も含めて、年々、毎年毎年進化をさせていきたいと思っております。
アメリカと中国でもう実用化されているわけですから、我々も早く実用化したいと、早く実用化したい。早く法制度の整備をね、やってもらいたいと思っています。当然我々、毎年毎年それは強く要請をしておりますけれども、すぐやりたいなというふうに思っていますね。
(2)第50回衆議院議員総選挙について
【質問】 衆議院が解散になりまして、今度、衆議院選挙に突入するのですが、どのような選挙戦を期待したいというの、何かありますでしょうか。
【知事】 衆議院がですね、今日午後ですか、今日午後3時半本会議の開催で、与野党合意をしたということでありますので、その本会議におきましてね、解散詔書が読み上げられるという運びになるんだろうというふうに思っております。
でもってですね、本日、10月9日の午後解散、そして10月15日公示、そして10月27日投票ということで、解散から投開票まで、これまでで最短の衆議院総選挙ということになるわけでございますが、昨日ですね、愛知県選挙管理委員会におきまして、衆議院小選挙区の立候補予定者の説明会があったと聞いております。各陣営ですね、説明会に臨まれたというふうにもお聞きをしておりますので、一つ一つ準備といいますかね、段取りが進んでいるというふうに思います。
ということでありますので、これから10月27日までの短期決戦。もう3週間ありませんのでね、短期決戦ではあろうかと思いますが、日本のですね、日本のかじ取り役を決める大変重要な衆議院総選挙でありますので、是非ですね、これに臨まれる各政党、そして候補者の皆様には、日本の方向性をしっかり決めていく、そういう意味でのですね、骨太な、骨太な議論を期待したいというふうに思っております。
課題は、外交、内政、山積をいたしております。ということでありますので、もう既にね、皆さん、メディアの皆さんがもう既に指摘をされているとおりだと思いますが、私、先週も申し上げました。一つはですね、そうだ、先週あれですね。石破内閣が発足したことに当たってということですかね、ということで申し上げましたが。一つはですね、やはり外交面でですね、外交面では、日米同盟を基軸とするということはどなたも言われるんだろうというふうに思います。まあそうでない御主張をされる方もおられるかもしれませんが、そこはやはり国民の皆さんは、やはり日本とアメリカ、日米同盟は世界の平和と安定のために必要だということは、多くの方が、大方の人といいますかね、多くの方が御理解をいただいていると思いますので、やはり焦点はですね、日本と中国、日本と韓国、また北朝鮮、台湾、またロシアといった、この北東アジアを含むアジア外交をね、どういうふうに位置づけて進めていくのかと。それが日本の国益にね、どういうふうにかなったアジア外交を進めていくのか。これをね、大いに議論をして、よりよい方策を見いだしていただきたい。これを申し上げたいというふうに思っております。折しも、私、来週からですね、中国を訪問をいたしますので、特にそんな感を強くいたします。それが1点。
そして、内政でいえばですね、やはりこの少子高齢化、人口減少問題。これについてですねどういうふうに、どういうふうに取り組んでいただけるのか、ということでございます。全国知事会でもですね、人口減少問題に対するその対策本部を作り、国においても司令塔を作ってくれということを8月にね、決議をして申し入れもさせていただいております。昨日、私、東京でね、この件で、全国知事会のですね、村井会長ともちょっと意見交換をさせていただきました。
ということでありますので、まさに日本の地方が、東京以外はどんどんどんどん人口が減りですね、我々のところはまだ持ちこたえていると思いますが、愛知県でもですね、名古屋及び西三河を中心とした産業地帯を除けば人口減少局面に、大きな人口減少局面に入っているところがありますので、そうした少子高齢化、そして人口減少問題にどう対応していくのか。石破総理はね、地方創生というのを大きなテーマに掲げておりますから、それについてですね、与野党で大いに議論を戦わせていただきたい。まさにこの国の形を、この国の形を決めていく大事なポイントだというふうに思います。
人がいなくなったら、その地域も社会も国も、それはもう持ちこたえられませんのでね。なので、そこのところをどうしていくか。この国の形を決めていく大変大事なポイントが、この人口減少問題にどう立ち向かっていくのかということだと思っております。それが2つ目。
3つ目はですね、何といっても、この失われた30年をどういうふうに総括するのかということでございまして。
今、また円安にですね戻ってきてしまっておりますね。これは今の政権に対する期待なのかそうでないのか。むしろ、期待が失われているから円が売られているのかということかもしれませんが、この失われた30年でですね、明らかに国際社会の中での日本のプレゼンスは落ちてきている、落ちてきている。
私もですね、これで私も政治家やってこれで28年になりますけれども、1996年初当選させていただきましたのでですね、ずっとおかげさまで、この政治家やらせていただいておりますが、海外に行く度にですね、どんどんどんどんやはり日本のプレゼンスは落ちてきているというふうに思いますし、最近は特にですね、海外に行っても日本の観光客すら見掛けなくなったということでありますのでね。確かに円安で行きづらいというところがあるのかもしれない。あるのかもというか、あるんですけどね、あるんですけれども、そういったこと、それとコロナを経てですね、コロナを経て、みんな内向き志向になってですね、海外に行かなくなったというようなこともですね言われているというか、そのとおりだと思いますが、そういうことで本当にいいのかということだと思いますね。
ちょっと雑感めいたことを言いますとね、私、国会議員の折に出張でパリに行ってですね、ルーブル美術館何回か訪問しましたけど。昔はですよ、昔、20年ぐらい前って言ったらいいかな、2000年代って言ったら、2000年代だな、2010年ぐらいまでそうだったな。3分の1ぐらい、お客さん日本人でしたよ。
私なんかいつも、「あら、大村さん」「大村さん」っていつもみんなに声かけられてね。ちょっとテレビによう出とったので有名人だったのであれですけど、片っ端から声かけられていましたけど、もう今、この間パリ行ってきましたけど、凱旋門の周り、いないですよ。日本人と思われる方。アジアの方はおられるんですよ。アジアの方は非常に多い。もう一つ特徴的なのは、中国人と思われる方がいない。これも驚きましたけど。それでもお客さんいっぱい。
だから、そういう大きな流れの中で、しかし、日本のプレゼンスが落ちてきている。なので、そのことは一例だと思いますが、とにかくですよ、この失われた30年、日本の経済が成長しない。日本の企業が、海外企業との競争に敗れているというようなことをね、どういうふうに受け止めて、どうやって日本の経済をね再生し、再成長に持っていくのか。
どういうことでね、この少子高齢化、特に少子高齢化とも絡んできますが、私、いつも申し上げているのは、やはり高齢化していって社会保障がね、これからも必要になってきますよね。国民生活の安定を守る社会保障、生活の豊かさをね支えていくためには、医療、年金、介護、福祉といったね、社会保障はやっぱ不可欠です。その社会保障の原資を生み出すのは経済なんですよ。経済、企業活動であり経済活動。やっぱり経済が順調に回っていかないと、社会保障はねできないんですね。私はずっと、国会議員のときからずっと、その視点でずっとその仕事をやってきましたので、やはり経済、産業をね、この一億二千数百万人のね、日本国民の社会保障。もう高齢化率が30パーセントというこの日本国民のですね、社会保障をしっかり維持していくためにも、経済、産業をですね、いま一度やはり世界からね、刮目して見られるようなね、活力ある日本経済、産業を再生していただく。そのことをですね、是非やっていただきたい。
日本が、どんどん海外のプレゼンスが落ちているというふうに申し上げましたが、私は、愛知のプレゼンスは逆にね、海外へ行って、高まっているということは実感して分かります。それは彼らもね、そんなただ単に「こんにちは」「さよなら」「よう来たね」なんてね、友好協力で何とかって、そんなね、みんな暇じゃないんでですね、忙しいんで、そんなことではね、時間作りませんよ。
ただ、日本の愛知ならね、日本の愛知だったら交流したいと。日本の愛知だったら一緒にやりたいというとこばっかりですわ。だから、もちろんそういったところをこっちも下調べして、下交渉して狙っていくんですけどね。当たり前ですけどもね。なんですけども、もう是非愛知とやりたいと。だから、日本はプレゼンス落ちているけど、愛知のプレゼンスは上がっていますよ、明らかに。今までそれを生かしていなかったんで、僕が知事になってから、それはもう率直に。別にそんなのね、そんなの謙遜して、こんな内にこもっていたって意味ないのでね。もっとその力をね、大いに海外に展開して発揮をしていけばいいという思いでやってきました。我々愛知はやっています。国もやってほしいんですよ、国も。ちゃんとね。ちゃんとね、ちゃんとだ。
ただ、それは霞が関もそうだけど、永田町の国会議員の皆さんがね、やっぱり議院内閣制なんだから、そこをもっともっとね、思いをいたしてもらってですよ、この失われた30年を総括して、どうやって反転攻勢をかけていくのかということについてね、それも骨太の議論をしっかりとやっていただきたい。
4つ目が、4つ目が政治への信頼をどう取り戻していくのかと。政治とお金の問題をどう総括をして取り戻していくのかと。政治資金の透明化はどうやっていくのか。これも今回大きな争点になりますというか、むしろここが一番大きな争点なんでしょう。
今回あんまり、何か外交、内政といいますか、何か、争点が何かぼやぼやっとしている感がありますからね、一番の争点は、この政治への信頼をどう取り戻していくんですかということじゃないでしょうか。これが一番大きなポイントだというふうに思っております。
そうした、以上4点先週申し上げましたが、それについてね、各候補者の方々、そしてまた各政党ね、しっかりと骨太な議論を戦わせて、国民、有権者の皆さんにしっかりとした選択肢をね、示していただきたい。そのことを申し上げておきたいというふうに思います。
ただ、あわせてちょっと雑感だけ申し上げますとね、政治資金の問題で、いわゆる裏金議員さん。裏金議員さんとして名前が指摘をされている方々の取扱い、公認問題どうなるんだろうというのが一番大きな論点、争点だったというか、なんだろうというふうに思いますけれども。その今回の対応ですね、対応について、私がそのことについてコメントをする、それは自民党さんが決める話なんで、私がとやかく言うのはちょっと控えたいとは思いますが、私の見立てとしてですよ、ちょっと雑感めいたことを申し上げると、さすがに全員公認する、党員資格停止の方もおられるのでそれはもう公認できないのでね、あれですけども、さすがに全員公認するのは難しいんだろうなと思って見ていました。だから、どこで線を引いて、どうするんだろうというふうに思っていました。まだ全部確定していないでしょ。今、6人プラス、何か10人ぐらいいくとかいう話ですけど、どこでどういうふうにするんだろうというのを一つ、そこはまたありますけれども、ややちょっと、ちょっと驚いたのは、比例の重複を40何人やめるということは、ちょっと、これやるんだとか思いましたけども、それは何か、愛知県の中にも該当される方おられるのでね、何となしにちょっと個人的には、その関係の方々もちょっと知っていますから、ちょっとこれは、ちょっとかわいそうじゃねえかという気はせんでもありませんけどもね。そんな、ちょっと雑感めいた感想で、見ていて。
それと、公認しないというところをどこで線で引くか。あんな5人や6人じゃ多分済まないわな。もうちょっと公認しないのを増やしていくんだろう、どっかで線引くんだろうと思いますけど、その公認しないというのはあれですけど、あんまり比例で重複から外すっていうの、あんまりこれ、一般の人はあんまりよく分からないんじゃないでしょうかね、これ。あんまり評価されないような気がしますよ、これ。それを何か厳しい対応したということにはあんまりならんのじゃないかな。
だから、その一方でね、やはりぎりぎりで戦っている人たちにとっては、そこが何かなくなるっていうことについては、あんまりだから効果がない割には何か厳しいんじゃないかという気がしてね、ちょっとその関係の方というか、その後援者の方々にはちょっとかわいそうじゃないかという感じはしないでもありませんね。
という感想なんですが、一番私ね、ちょっとこれであれしたのは、先週の土曜日までは、もう処分といいますかね、基本はもう党員資格停止の方だけ非公認で、あとはもうそのままいくんだと。いくんだと。言葉は悪いけど、ほっかむりして突っ込むだというふうに報道されていたし、私もそう聞いていたので、そういうふうにいくんだと。中央突破かと。それも自民党らしいなと思ってですね、おりましたら、そうしたら日曜日になって、日曜日の朝から180度何か手のひら返しでですね、非公認はする、重複はずす、これもやる、あれもやるという形になって、一体何が起こったんだろうというのが率直な、そこが一番の、僕は何か感想ですけどね。
やはり公党、公の政党がですね、公党がそうした形でですね、国政選挙、それも最大の選挙、衆議院総選挙に臨むに当たってですね、候補者、現職がほとんどですよね、現職の国会議員、公職にある方をこういうふうに取り扱うということについて、何か一晩で扱いががらっと変わると。それもどこで誰が何を決めたかよく分からないということについてはですね、ちょっと何か、何でしょうね、何かそういうやり方がいいのかと、こんなんで納得得られるのかということは思いましたというか、思いますね。
やっぱり公党が国政選挙を、それも衆議院総選挙に臨むに当たって、候補者をですよ、現職も含めて候補者をこういうふうに扱いますと、こういうふうに対応するんですっていうことについて決めていくんであればですね、それこそ、石破さん御本人が言っている納得と共感ですよね。納得と共感が得られるように、その手順のですよ、客観性、透明性、公正性、手続、手順。手続、手順の客観性、透明性、公正性というのは、それは問われるんじゃないでしょうかね。
何か報道で聞くと、何か石破さんと森山さんと小泉さん、3人で。3人で何か、3人の会議で決めたというようなことも何か、そういう報道に私、拝見しますけど。
いや、分かりませんよ。それは国民全体の受け止め方どうなのかって、私もそれはよく分かりませんが、自民党の中含めてですね、その納得と共感と言っておられますからね、石破さんが。納得と共感って本当に得られるんだろうかなと。現に、だから自民党の中、大分がたがたがたがた、相当異論が出ててやっておられるので、これから戦いに突っ込もうというときにですね、一つの政党がこんながたがたがたがた、異論が出てですね、まとまって一つになってね、心を一つにして一致団結していけるんだろうかというようなことはちょっと思わざるを得ませんけどね。
ちょっとそれは雑感で、感想ですけどね。
ですから、これを、今回のことについて、言葉で言えば、石破さん御本人が言っておられる納得と共感、納得と共感が、自民党内はもちろんですが、その支援者、それからまた国民有権者の皆さんに納得と共感が得られるかどうか、そこがポイントではないかなというふうに思います。
それは、私もどういうふうに、この後ですね、国民、世論がどういうふうに動いていくか、そこはよくよく注視をしていきたいというふうに思っております。
以上です。
3 知事発言
(1)河村名古屋市長の辞職に関する一部報道について
最後に、あともう一つだけ言いますとね、河村さんが名古屋市長を辞職するのがいつなのかという話が、何か新聞で相当、私も、新聞、報道聞くだけじゃなくて、名古屋市会議員さんからも報告受けていますけども、何か二転三転されておられるんですね。
まあ、でももう、だから、やめて衆議院総選挙に出るんだというふうに名乗りを上げられているわけですから、そこは粛々とやられればいいのになあと思って見ていますけどもね。
何か、結局今日出して、辞表を出して、14日辞職ということで落ち着くんですか。議会がどう、議会が議論するんでしょうね、そこね。名古屋市議会の議論ね、各党、各会派みんな、これはこんな大事な市長さんがね、議会中にお辞めになるという大変大事なというか、普通あまりない、普通というか普通絶対ないことがあるわけですから、それは名古屋市議会の皆さんはね、それに対して、それも各政党の代表の方々が会派組んでおられるわけですから、それに対してはしっかりとしたね、しっかりとした主張をですよ、主張をされるというふうに思いますので、名古屋市議会でのですね、この河村さんの辞表の取扱い、それに対する議論、討論。これは私も注目をしたいというふうに思っております。
そのことが次の衆議院総選挙のね、動向にも関わってくると思いますのでね、そこはやはり各政党、各会派やっぱり相当真剣勝負で、真剣勝負で議論、討論されるというふうに思います。多分相当厳しい、厳しい議論、討論が行われるんだろうというふうに思っておりますので、その真剣な議論ね、厳しい議論、討論をね、大いに期待をしたいと、注視して見ていきたいというふうに思っております。
以上です。
今日はありがとうございました。