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棚田地域の振興
棚田地域振興法について
棚田地域は、農産物の供給にとどまらず、国土の保全、水源の涵養、生物の多様性の確保その他の自然環境の保全、良好な景観の形成、伝統文化の継承等の多面にわたる機能を有しています。
しかしながら、棚田の保全には、その地形的な条件不利性等から多大なコストを要するのが実情であり、農業の担い手の減少、高齢化の進展もあいまって、棚田が荒廃の危機に直面しています。
そのような状況の中、貴重な国民的財産である棚田を保全し、棚田地域の有する多面にわたる機能の維持増進を図り、もって棚田地域の持続的発展及び国民生活の安定向上に寄与することを目的として、令和元年8月に棚田地域振興法が公布・施行されました。
しかしながら、棚田の保全には、その地形的な条件不利性等から多大なコストを要するのが実情であり、農業の担い手の減少、高齢化の進展もあいまって、棚田が荒廃の危機に直面しています。
そのような状況の中、貴重な国民的財産である棚田を保全し、棚田地域の有する多面にわたる機能の維持増進を図り、もって棚田地域の持続的発展及び国民生活の安定向上に寄与することを目的として、令和元年8月に棚田地域振興法が公布・施行されました。
愛知県棚田地域振興計画について
愛知県では、「愛知県棚田地域振興計画」を令和2年8月31日に策定(令和6年1月12日改訂)し、計画に基づき、棚田地域の振興に向けた取組を進めております。
愛知県棚田地域振興計画の概要
振興の目標、地方創生・農林業・観光・文化・環境などの棚田地域振興施策や、今後の推進体制及び指定申請の方法などを規定した計画
(1) 目 標
貴重な国民的財産である棚田を保全することにより、農産物の供給のみにとどまらない棚田の多面的機能の維持・発揮を促進するとともに、観光や都市農村交流等の取組を通じた交流人口の増加など、棚田を核とした棚田地域の振興を図る。
(2) 施策の概要
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移住・定住の促進や「関係人口」の創出・拡大のための施策
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農山漁村体験や自然体験学習等、農村交流・体験の推進のための施策
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歴史的価値の高い文化的景観等、文化財の保護・活用のための施策
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農業生産活動、農産物の加工・販売の促進等のための施策
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国土保全や地域社会の維持・活性化のための施策
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観光資源の魅力向上等、観光の促進のための施策
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自然環境の保全・活用のための施策
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鳥獣被害対策等のための施策
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中山間ふるさと・水と土保全対策事業に関する施策
(3) 推進体制
棚田地域に対して分野横断的・総合的な支援ができるよう、政策企画局、農林水産局、農林基盤局、観光コンベンション局、環境局など棚田振興に関連のある局の職員で構成する愛知県棚田地域振興連絡会議を設置し、棚田地域の振興に関して密に情報共有、連絡調整を行うなど、関係局間で十分な連携を図る。
県内の指定棚田地域について
棚田地域振興法に基づき、以下の県内市町村が指定棚田地域として指定を受けております。(令和6年1月1日現在)
現市町村 |
指定棚田地域 |
棚田の名称 |
公示日 |
---|---|---|---|
岡崎市 |
(みやざきむら) 旧宮崎村 |
(ぜまんじょ) 千万町 |
令和2年8月20日 |
新城市 |
(えびちょう) 旧海老町 |
(よつやのせんまいだ) 四谷の千枚田 |
令和2年10月14日 |
※棚田「才坂(さいさか)」は、旧三濃(みの)村(現在の岐阜県恵那市及び愛知県豊田市)内にあったため、国への指定棚田地域の指定申請は岐阜県と併せて愛知県も行いましたが、「才坂」自体は恵那市内にあります。