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化学物質過敏症について
化学物質過敏症とは
いわゆる「化学物質過敏症」(環境省は本態性多種化学物質過敏状態と称しています。)は、生活環境中のきわめて微量な化学物質に接することにより、自律神経系の不定愁訴や精神神経症状をはじめとする多彩な症状があらわれる病態とされていますが、その症状と原因の因果関係や発症メカニズムはよく分かっていません。特定の化学物質へのばく露がなくなっても症状が継続したり、全く異なる化学物質に対しても症状がみられることもあります。
症状の例
・頭痛、めまい、吐き気
・筋肉痛(筋肉の不快感)、関節痛
・倦怠感、疲労感
・下痢、腹痛、便秘
・うつ状態、不眠
・皮膚炎(かゆみ)
※化学物質過敏症が疑われる症状がある場合でも、他の疾患であることがあります。まずは、最寄りの医療機関の内科、小児科、アレルギー科、耳鼻咽喉科、皮膚科など、症状に応じた専門医にご相談ください。
原因となるものの例
・農薬
・自動車の排気ガス、暖房等の燃焼ガス
・建材、家具・日用品等から放散する揮発性有機化合物
・日用品(整髪剤、香料、柔軟剤など)
調査研究について
化学物質過敏症については、未解明な部分が多く、次のとおり調査研究が行われています。
環境中の微量な化学物質による健康影響に関する調査研究(環境省環境保健部)
「科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂新版)」(厚生労働省医薬・生活衛生局平成29年3月15日)
化学物質過敏症へのご理解をお願いします
日頃使用する日用品等に含まれている化学物質により、頭痛や吐き気などの体調不良をおこす人がいることをご理解いただき、ご配慮くださいますようお願いします。
少量の化学物質(農薬・殺虫剤・香料)にも苦しんでいる人がいます(環境活動推進課)
香りへの配慮について
近年、柔軟剤などの香りで頭痛や吐き気がするという相談が消費生活センター等にあることを踏まえ、消費者庁・厚生労働省・文部科学省・経済産業省・環境省の5省庁連名で香りへの配慮にかかる周知が図られています。
- 自分にとっては快適なにおいでも、困っている人もおり、中には体調を崩すという申し出もあるということを認識しておきましょう。
- 使用量の目安を参考に、過度な使用は避けましょう。
- 商品を選択する際は、商品のパッケージ等に記載されている「香りの強さの目安」を参考にしましょう。
その香りに苦しんでいる人がいます(愛知県作成チラシ) [PDFファイル/108KB]
香りへの配慮に関する啓発ポスター(消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省) [PDFファイル/1.14MB]