本文
武豊町立緑丘小学校で出前授業を行いました
調査研究課の城ヶ谷です。
5月28日、武豊町立緑丘小学校で出前授業を行いました。
6年生社会科「大昔のくらしとくにの統一-円窓付土器のなぞに迫れ!-」という単元(6時間)の第5時の授業に参加させていただきました。
授業は6年生4クラスを2クラスずつに分けて、2時間行い、指導者の氏家拓也教諭とともに、「円窓付土器がどのように使われたのか」という問題を児童のみなさんと一緒に考えました。
授業に際し、あま市大渕遺跡から出土した円窓付土器と甕形土器を持参しました。円窓付土器はほぼ完形のもので、体部に焼成時についた黒斑がありますが、それに興味をもった児童も多かったようです。児童のみなさんはこれまでの授業のなかで、縄文・弥生時代の暮らしの様子や円窓付土器に関する学習を重ねてきているので、実物の円窓付土器を前にとても興味深そうでした。
授業の中で実際に円窓付土器に触れたり、タブレットを駆使して調べたり、グループで意見を出し合ったりしながら、「円窓付土器はどのように使われていたか」という問いに対して、自分の意見をまとめていました。
途中で質問の時間がありましたが、「円窓はなぜ真ん中より上の方についているのか」「円窓は丸以外の形はあるか」「どうやって穴をあけたか」「円窓付土器はどんなところから出土するか」「(比較の意味で持参した甕形土器に比べて)円窓付土器は重いが、なぜか。」「円窓付土器は分厚い」などといった本質を突くような質問や意見がたくさん出されて、とても活気のある授業でした。
今回の出前授業が児童のみなさんに何らかのかたちでお役に立てれば幸いです。