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みよし市立北中学校で出前授業を行いました

ページID:0536977 掲載日:2024年7月19日更新 印刷ページ表示

 調査研究課の城ヶ谷です。
 6月21日、25日の二日間、みよし市立北中学校で出前授業を行いました
 2年生2クラスの社会科「今、江戸のリサイクルの知恵はつかえるのか?」という単元(全4時間)の後半各2時間、授業を行いました。
 江戸時代はリユース・リサイクルが盛んな「循環型社会」であったといわれています。果たしてその知恵は現代でも使えるのか?授業の中で生徒のみなさんと一緒に考えました。
 授業に際し、名古屋城三の丸遺跡から出土した江戸時代の各種陶磁器下駄などの遺物を持参し、その説明を交えながら、江戸時代の人々の暮らしについてお話ししました。割れた後に焼継をして補修した茶碗、歯がすり減ったら変えることができる差し歯式下駄など、江戸時代のリサイクルやリユースの実際を示す資料もお見せしました。生徒のみなさんは興味深げに遺物を手に取って、手触りを確認したり、詳しく観察したりして、江戸時代の人々の生活に思いを馳せていました。
話し合いの中では「使える!」「使えない!」と活発に議論が行われましたが、概ね「江戸時代と現代では生活が違うので、同じようにはできないが、ものを大切にする気持ちは使える。」といったような意見が多く出されました。
 なかには江戸時代のリサイクルの考え方を評価しつつ、その方法がそのまま現代に使える訳ではないことを認識し、ものを直す職業を増やす、おしゃれに直すDIYを考えるなど現代にあったリサイクル方法を具体的に提案する意見が出されるなど、素晴らしい発表と授業に心が動かされました。
 このような取り組みがもっともっと盛んになり、今後の循環型社会の成長を促進するものとなってくれることを願っています。

江戸時代の人々の暮らしはどのようなものだったのか、実際の遺物を紹介しながら説明しました。みよし市立北中学校の生徒たちと活発な議論を行いました。