ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織からさがす > 埋蔵文化財調査センター > 県立岡崎高等学校の施設見学を受け入れました

本文

県立岡崎高等学校の施設見学を受け入れました

ページID:0538622 掲載日:2024年7月31日更新 印刷ページ表示

 調査研究課の高山です。

 7月26日に、県立岡崎高等学校の施設見学を受け入れました。
 講義として「考古学とは何か」、「どのように遺跡の調査をするのか」、「県内の焼き物産業の発達」についてお話しするとともに、バックヤードも含めた施設内の見学、拓本の実習も行いました。

 考古学と聞くと発掘調査をしているイメージが浮かぶかと思いますが、実は遺跡現地での作業よりもその後の整理作業の方が時間がかかります。
 このことを講義で説明した後に、接合作業(割れた状態で出土した土器の破片をつなぎ合わせる作業のこと)や収蔵庫、科学分析室をご覧いただきました。
 「最初に見つかった破片の状態から人の手によって元の姿に復元されている姿を見て、その裏側を知ることができたのが新鮮で面白かったです。」、「発掘だけで仕事は終わりでなく、その後の考察まで「考古学」であると改めて実感した。」などの感想があり、考古学について具体的なイメージを持ってもらうことができました。

 この見学は2年生の進路学習の一環として行われているもので、過去には大学卒業後に埋蔵文化財の専門職に就職した受講生もいます。
 ここでの体験が進学だけでなくその先の進路にもつながればと思います。

 なお、このプログラムと同様のものを「高校生のための考古学サマーセミナー」として県内すべての高校生を対象として実施しています。
 今年度の応募締め切りは過ぎてしまいましたが、ご興味がある方はぜひ来年度以降にご参加ください。

収蔵庫見学の様子です。普段は見ることのできないバックヤードに興味津々です。

拓本とは、主に土器の文様を写し取る作業のことです。拓本体験では、作成した拓本をラミネートしてしおりとして使えるようにお渡ししています。11月に実施予定の「秋の特別公開」時にも実施する予定ですので、ぜひお越しください。