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愛知県の2024年度事業

ページID:0550164 掲載日:2024年10月30日更新 印刷ページ表示
7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに13 気候変動に具体的な対策を14 海の豊かさを守ろう

三河湾におけるブルーカーボン推進の取組について【2024年度事業】

1 アマモ場再生に向けた実証実験

2023年度に実施した藻場生育条件調査の結果にもとづいて、海洋環境が異なる地域の比較分析のため、南知多町片名と西尾市佐久島の2地点を選定し、最適な藻場再生技術による藻場増殖実験を行います。

(1)アマモ種子採取(5月)

今年度のアマモ植付けを行うための種を採取する作業を行いました。

渥美半島福江沖の大潟洲付近まで船で向かい、手作業で種を探して採取しました。

 

作業の様子
アマモ種とり作業 アマモの穂 採取された袋 種とり作業
 
アマモ

↑画像をクリックすると作業の様子が再生されます。

(2)種子の選別(9月)

採取した種が海水槽内で3~4か月追熟した後、成熟した種を選別する作業を行いました。

濃い塩水に採取した種を入れることで発芽するものか否かを判別します。

作業の様子
種選別1 種選別2 種選別3 種選別4
 
種

↑画像をクリックすると作業の様子が再生されます。

(3)実証実験(種まき)(11月予定)

南知多町片名と西尾市佐久島において、海にアマモの種をまく作業を行います。

(4)実証実験(株移植)(1~2月予定)

南知多町片名と西尾市佐久島において、海にアマモの株を移植する作業を行います。

(5)実験結果のモニタリング調査(2~3月予定)

南知多町片名と西尾市佐久島において実施した実験の結果をモニタリング調査します。

 

2 ブルーカーボンの情報発信

2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、ブルーカーボンに着目したイベント等を開催し、多くの皆様に藻場再生について学んでいただきました。

(1)紙粘土でアマモの種まき!?(種まき体験)

日時:

 10月6日(日曜日) 午前10時から午後4時まで

 (第11回三河湾大感謝祭においてブース出展)

場所:

 西浦温泉パームビーチ(蒲郡市)

概要:

 アマモの種をまく方法の1つである紙粘土を使った方法について、現地で種をまく手前までの工程を体験し、藻場再生の方法などを学んでいただきました。

11 紙粘土でアマモの種まき!?

(2)ブルーカーボン推進の取組と課題(ステージイベント)

日時:

 10月10日(木曜日) 午後4時から午後5時まで

 (SDGs AICHI EXPO 2024においてパネルディスカッション)

場所:

 愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo) 展示ホールC(常滑市)

概要:

 ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)桑江朝比呂氏を中心に、日本製鉄株式会社、島を美しくつくる会、 愛知県環境局とのパネルディスカッションを開催し、ブルーカーボン推進の取組紹介とその課題討論などを行いました。

講演
21 桑江氏講演

ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)理事長 桑江 朝比呂
・環境再生活動を持続・拡大していくためには、新たな資金導入の仕組みが重要と考え、Jブルークレジット制度を創設した。
・Jブルークレジットを買った理由では、「地元での活動を応援したい、活動してる方や団体を応援したい」が一番多かった。地元愛や地域振興に如何につなげるかがクレジット創出のポイントになる。
・私たち一人ひとりがいかに楽しくできるか、ビジネスとして収益化も伴う形で進めていけるかは、気候変動対策のキーポイントだと思う。

ブルーカーボンとJブルークレジット [PDFファイル/1.91MB]

 

パネルディスカッション
22 パネルディスカッション

ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE) 桑江 朝比呂
島を美しくつくる会 三矢 由紀子(西尾市佐久島振興課)
日本製鉄株式会社 赤司 有三
愛知県環境局水大気環境課 横井 歩
・取組内容を各々発表(参照:添付スライド)の後、パネルディスカッション。
<ディスカッション要旨>
(日本製鉄)約20年前から鉄分を海の肥料として与える取組をしていたが、近年、自社から出るCO2を少しでもカーボンオフセットしたいという思いと、減少している水産資源を回復したいという漁師や自治体の課題を、一緒に解決したいという話がきっかけで、改めてこの取組を始めた。
(島を美しくつくる会)近年は島民の数を上回るボランティアの方々が島を訪れ、島民と協力して活動しているが、その理由が企業版ふるさと納税や企業研修など企業と里海との新しい関係性がうまくいっているからだと思う。島に来て少し活動して、後は島を楽しんでいってもらう方針で活動している。
(JBE)三河湾は浅くて栄養が豊富な場所なので、海のポテンシャルが非常に良いと思っている。あさりや藻場は現状少なくなっているが、食害生物を減らす取組や、藻場を増やす取組などが順調にいけば必ず復活すると感じている。
(愛知県環境局)少しでもCO2を減らすため、企業の方々に関心を持っていただき、そのお力を借りたいと思っている。三河湾は景観が良く海の幸も豊富なので、海に関心を持って、海もCO2吸収に貢献していることを是非肌で感じてほしい。

佐久島におけるアマモ場再生等の環境活動(島を美しくつくる会) [PDFファイル/1.04MB]

鉄鋼副産物を用いたブルーカーボン創出に向けた取組み(日本製鉄株式会社) [PDFファイル/1.57MB]

三河湾ブルーカーボン推進事業(愛知県環境局) [PDFファイル/1.21MB]

(3)ブルーカーボンの取組紹介(パネル展示)

日時:

 10月10日(木曜日)~10月12日(土曜日) 午前10時から午後5時まで

 (SDGs AICHI EXPO 2024においてブース出展)

場所:

 愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo) 展示ホールC(常滑市)

概要:

 ブルーカーボンに関する愛知県の取組を紹介するパネル展示やアマモ等海の生き物の標本展示を行いました。

31 ブース出展

(4)三河湾藻場再生体験会(体験イベント)(予定)

日時:

 11月22日(金曜日) 午前11時15分から午後3時30分まで

場所:

 大浦海水浴場管理棟及び大浦海上(西尾市一色町佐久島)
  集合・解散:一色港佐久島行船乗場(西尾市一色町小薮船江東169)

概要:

 海草であるアマモの種を紙粘土を使って海に植える作業に参加し、また、船から水中ドローンで海の生きものなどを観察します。

詳細はこちら(要事前申込、11月8日PM5時まで)
https://www.pref.aichi.jp/press-release/2024supporterkouza3.html

参考資料

「ブルーカーボンとアマモ場造成に向けた取り組み」のパンフレットです
パンフレット [PDFファイル/2.5MB]

 

問合せ先

愛知県 環境局 環境政策部 水大気環境課 生活環境地盤対策室
三河湾環境再生グループ
TEL 052-954-6220
FAX 052-953-5716
E-mail seikatsujiban@pref.aichi.lg.jp
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