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愛知県の金魚養殖
愛知県の金魚養殖
愛知県の金魚養殖は、奈良県に次いで全国2位の生産量を上げており、県西部の弥富市を中心に、津島市、愛西市及び飛島村で盛んに行われています。
弥富市周辺は、木曽川下流の水郷地帯で、水量・土質ともに金魚養殖に適しており、明治時代の中ごろから農家の副業として金魚養殖が盛んになってきました。
弥富市周辺では、リュウキン、デメキン、オランダシシガシラ、ランチュウ、タンチョウ、コメットなど、多くの品種が養殖されています。弥富市内に3カ所設けられている卸売市場には、多品種の金魚が集まるため、全国から仲買人がやってきます。
近年は、生活様式の変化や趣味の多様化などによる需要の低迷、疾病の発生による生産効率の悪化、都市化による養殖面積の減少、生産者の高齢化や後継者不足により生産量は減少傾向にあります。
愛知県水産試験場弥富指導所では、伝統ある愛知県の金魚養殖業の振興のため、新品種開発や疾病対策などの研究、養殖業者を対象とした魚病診断や養殖技術指導を行っています。また、一般県民への金魚飼育相談なども行っています。