収蔵資料
MATERIALSこの地域における戦争に関する資料を展示しています。
戦前・戦中の歴史や、名古屋空襲を中心とする
主な空襲被害について紹介します。
戦争に関わる地域史
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罹災証明書
1945(昭和20)年5月14日の空襲により自宅が全焼したとき、北警察署長名で発行されたもの。この証明書により、緊急援護物資の支給が受けられ、国鉄や私鉄などの交通機関も無料で利用できた。
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B29機関銃の弾丸
B29とはボーイングB29スーパーフォートレスのことで、米軍の戦略爆撃機である。この弾丸はB29が空襲の際掃射したものであり、爆撃の後に拾ったとされるものである。
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陸軍造兵廠名古屋工廠絵葉書
名古屋工廠本部(熱田製造所正門)、千種製造所正門などの写真の絵葉書。陸軍造兵廠名古屋工廠は、1940(昭和15)年に名古屋陸軍造兵廠に組織改編された。
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修得証
徴用員として働いていた愛知時計電気株式会社で「罫書工」の技能を身に付けたことを証明したもの。罫書とは、工作物をつくるときに、部材取り付けの基準線や位置などを材料に書き入れること。(1943(昭和18)年)
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消火瓶
戦時中に国から支給されたもの。消火弾とも言われ、消火液を丸いガラス瓶に詰めたもので、火の中に勢いよく投げ付けて容器を割って消火液を飛散させて消火した。手榴弾消火器とも言われる。
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名古屋市焼失区域図
(赤い部分が焼失区域)
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250キロ爆弾
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空襲により変形した瓶
米軍の空襲によって変形したビール瓶。別のガラス破片が熱により付着している。(写真は寄贈時の画像)
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名古屋空襲で焼け焦げた煎茶器
1945(昭和20)年の名古屋空襲で被災。火災によって織部焼の緑色が一部赤く変色している。
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強力消火弾(箱)
密封された瓶にアンモニアなどの消火液を詰めたもの。火の中に勢いよく投げ付けて容器を割って消火液を飛散させて消火する。(写真上をクリックすると「消火弾」が見えます。)
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日直日誌(橘救護班挺身隊)
女子挺身隊救護班についての活動記録。応急処置など救護についてもかなり専門的に記載されている。
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防毒マスク
防空対策では、焼夷弾や爆弾による攻撃のほか、毒ガスを用いた攻撃への対策も重視されていたため、毒ガスから身を守る目的で普及が図られた。
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電球(灯火管制用)
空襲の目標となることを避けるため、灯を外に漏らさないために電球の真下に向く部分のみ光が出るよう、周りは黒く色が付けられている。「防空電球」と呼ばれていた。
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名古屋大空襲
1973(昭和48)年8月に行われた「名古屋大空襲展」を記念して作られた図録。悲惨な名古屋空襲の状況を伝える記録写真が中心。表紙は、1945(昭和20)年3月12日の空襲後の早朝の栄町交差点付近。
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表彰状(分会事業遂行について)
在郷軍人会分会の事業遂行への尽力を表彰するもの。在郷軍人会の活動は会員の修養・鍛錬、国家主義の普及活動があった。
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バッジ(防空・防空防護)
戦局の悪化に伴い空襲に備えるため、名古屋市により配布されたもの。「防空」には高射砲と飛行機、「防空 防護」には熱田神宮の正殿の屋根の絵がそれぞれ描かれ、どちらにも「名古屋」と入っている。
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腕章(市立第一高女勤労報告隊)
市立第一高女(現在の名古屋市立菊里高等学校の前身である市立第一高等女学校)在学中に、三菱重工大江工場に学徒動員された際に、工場の中に入るための身分証明書として使用していたもの。
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罹災者用必需品給与票
戦災により生活道具を失った罹災者に対する必需品の配給証明書。国民学校に設置された戦時救急物資配給所で引き換えることができた。
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鉄帽(民間防衛用)
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防空頭巾
戦時中、空襲時に火災や落下物などから主に頭部を保護するために備えていた頭巾。特に女性や子供が着用していた。布地・綿入りのため、完全に火を防ぐことは困難であったことから、水に濡らしてから着用した例もあったという。(この防空頭巾の内側には「名札」と「お守り」が縫い付けてあった。)
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転出証明書
居住地の移動の時に必要な証明書。食料の配給や各種の証明などに必要とされ、転出後は前の居住地の食料や石油などの配給台帳から抹消される。転入先が決まると、「受入印」が押された。(1946(昭和21)年)
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書簡
半田市にあった中島飛行機株式会社で働いている友人へ近況を知らせるはがき。中島飛行機株式会社は三菱重工業と並ぶ日本の代表的な飛行機メーカーで、多くの動員学徒が生産に携わった。
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ポスター「優秀なる兵器は鋼から」
鋼の増産を呼びかける豊田製鋼のポスター。豊田製鋼は1940(昭和15)年に豊田自動織機から製鋼部分を独立させて設立された会社で、現在の愛知製鋼の前身である。
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旧熱田高蔵造兵廠使用原料(合金製インゴット)
精錬後の金属を鋳型に流して固めたもの。高蔵造兵廠では大砲や砲弾が製造されており、これらを造る際の原料として使用された。
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満蒙軍事博覧会観覧券
1932(昭和7)年9月15日から11月5日まで開催された、新愛知(中日新聞の前身)主催の軍事に関する展覧会の入場券。満洲事変から1年が経っており、軍事色が強いが、お化け屋敷や志摩の海女による実演なども行われていた。
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NHKラジオ領収書
日本放送協会(NHK)がラジオの受信料を受取った際に発行する証明書。日本放送協会は、1926(大正15)年に、東京、大阪、名古屋の各放送局が合同して設立された。1928(昭和3)年に昭和天皇即位大礼が行われると、聴取契約数が飛躍的に伸びた。
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朝鮮案内
日本の植民地であった朝鮮を治める朝鮮総督府が1912(大正元)年に発行した朝鮮のガイドブック。朝鮮の人口や産業などについて書かれている。裏には朝鮮の地図が載せられている。
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新市庁舎落成記念絵葉書
名古屋市役所本庁の落成記念として発行された絵はがき。絵はがきは白黒写真で、庁舎外観、市長公室、市会議事室など5枚。名古屋市役所本庁舎は、昭和天皇御大典事業として建設され、1933(昭和8)年に竣工した。
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現代世相漫画
モガ(モダンガールの略)や失業問題、軍事教育などをテーマにした風刺画集。イラストと小話で構成され、昭和初期の社会の様子が分かる。
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汎太平洋平和博覧会のスタンプ帖
名古屋市で1937(昭和12)年に開催された汎太平洋平和博覧会の各パビリオンに置かれたスタンプを集めたノート。ラジオ館、電気館、朝鮮館、蘭領印度館、正門、冀東館、保健衛生館、歴史館、奈良観光館、専売館、JOCK(ラジオ局)、名古屋市電気局、東京市設案内所のスタンプが捺されている。
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スクラップブック
商店などが置いていたマッチのラベルや入場券などを貼り付けたスクラップブック。そのうちの一つは、汎太平洋平和博覧会に関連するものである。貼り付けられているラベルや券はいずれもカラフルであり、戦前の豊かな生活が窺える。
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国民防空必携 空の護り
住民に対して、空襲被害の拡大を防ぐ意識を啓発する目的で作成された冊子。戦時中は、空襲によって発生した火事の延焼を防止することが空襲対策の基本であった。
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市民ガス防護必携
住民に対して、空襲被害の拡大を防ぐ意識を啓発する目的で作成された冊子。毒ガスを用いた空襲への対処方法が記されている。
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疎開空地図面
本土空襲に備え、都市部では建物疎開が行われた。地図は名古屋市熱田区三本松町、花表町附近の日本車両製造株式会社南側での建物疎開の進行状況を図面に落としたもの。
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集印帖一
汎太平洋平和博覧会のスタンプ帖。汎太博では、各パビリオンごとにスタンプが用意され、それらを集めて楽しむ来館者もいた。