収蔵資料
MATERIALS戦時体制化のこの地域における県民の生活や学校教育などの資料を展示しています。
戦争が人々の暮らしに及ぼした影響を紹介します。
県民の戦争体験 I
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国民帽(戦闘帽形式)
1940(昭和15)年11月に「国民服令」が公布され、従来、背広やその他の平常服を着用する場合には国民服を着て国民帽をかぶることが定められた。
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戦地からの軍事郵便はがき
軍事郵便とは出征中の軍隊・艦艇・軍人・軍属などと本国の人との間に取り交わされる郵便物。戦時郵便。
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「コドモノクニ」(雑誌)
小学校1、2年生向けの雑誌。詩や絵が多く、情操教育的な部分を前面に出して、子どもの生活習慣を教育するような内容。(東京社、1938(昭和13)年発行)
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辞令(警防団員を命ず)
愛知県が発行したもの。警防団は、1939(昭和14)年に公布された警防団令により、消防組と防空自衛のための防護団とを改組統合して生まれた組織。警防団員は民防空の担い手として自らその任務に従事したが、警察、消防の補助員として、警報発令とともに所定の場所に出動し警防業務に従事した。
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慰問絵はがき
切手を貼る所に「慰問絵はがき」と印刷されている。裏面は、美人画で有名な中原淳一の女性の絵と軍歌が印刷されている。
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カメラ
戦前のもの。ガラス製フィルムを使用していた。当時、日本製のものはほとんどなく、ドイツを始めとして外国製のものが主流だった。
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桃太郎(紙芝居)
桃太郎は子どもによく知られているおとぎ話だが、戦時中は鬼退治と戦争を重ねて戦時教育に使われた。紙芝居の鬼の絵も金髪で青い目の鬼が描かれている。
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軍人勅諭謹解
軍人勅諭の解説が書かれている。1945(昭和20)年に沖縄で戦死した特攻隊員が、陸軍飛行学校時代に使用していたものとされる。1934(昭和9)年発行。友田宜剛著。軍人勅諭は1882(明治15)年に出され、全軍人を対象として天皇が兵士たちに対し、「朕は汝等軍人の大元帥なるぞ」と宣言し、陸海軍が天皇の軍隊であることを強調した。忠節、礼儀、武勇、信義、質素の5つの徳目について説明した。本書は362頁の軍人勅諭の解説書である。(1940(昭和15)年頃)
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衣料切符
1941(昭和16)年12月公布の「物資統制令」に基づいて、衣料切符制度が実施された。点数によって買える衣料品が決められていた。
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知恵の組絵
紙製のゲーム。厚紙を線に沿って切り取り、切り取った紙を組み合わせて、様々な形を作るもの。中でも軍艦や鉄砲の形は時代を反映している。現在でも同様のゲームがある。
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真空管ラジオ
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「相撲界」新年号(雑誌)
月刊誌だった「相撲と野球」を改題して出版されたスポーツ雑誌。野球は、戦時中アメリカのスポーツという理由で表には出なくなった。大学野球の早慶戦について書かれた記事はあるが、あとは全て相撲の記事になっている。(博文館、1944(昭和19)年発行)
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歌詞カード(国防婦人の歌・銃後の花)
国防婦人会が配布したカード。「国防婦人の歌」や「銃後の花」は、国民を総動員し銃後の守りを固めるために作られた軍歌。
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国民服
1934(昭和9)年6月、陸軍軍服のカーキ色が「国防色」として定められた。1940(昭和15)年11月には「国民服令」が公布され、戦時常用服として国防色であるカーキ色の国民服が定められた。
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もんぺ
戦時中における女性の服装は、和服の袖を短くした上着とともに「もんぺ」を着用した姿が主流であった。
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福笑い
紙製のゲーム。目隠しをして目・鼻・口のパーツを手探りで並べて遊ぶもの。
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写真「学生消防隊」
名古屋高等商学校(現在の名古屋大学経済学部)学生による消火作業訓練の風景。場所は不詳だが学生たちはゲートルを足に巻き、学生服を着ている。(1943(昭和18)年~1944(昭和19)年頃)
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投下ビラ(空襲予告)
米軍は、日本本土空襲を行うにあたって、爆弾・焼夷弾の投下とともに日本国民向けに数多くの日本語で書かれたビラを投下した。大都市や中小都市の市街地焼夷作戦にあたっては、空襲前に予告ビラをまき、日本軍の防空能力の限界を知らしめることを目的とした。アメリカではこのビラ投下を心理作戦と位置付けていた。
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通知表(尋常小学二年生)
名古屋市立共立尋常小学校(現在の笹島小学校)2年生の通知表。成績、出席状況、身体検査の結果を書くようになっている。裏表紙には学校暦が印刷されており、時代を反映して海軍記念日などがある。
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高等小学算術書
整数・小数・分数から幾何図形までを学ぶ。例題や問題の中に、軍艦数など当時の情勢を思わせる数字や文章が出てくるのは特徴的。
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「子供の科学」
1939(昭和14)年11月号。日中戦争が始まり、子どもの雑誌にも時局を扱ったものが増え、兵器や戦術に関する内容が盛り込まれた。
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新東亜建設双六
東日小学生新聞・1939(昭和14)年1月1日第710号付録。(東京日日新聞社発行)
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弁当箱と箸
戦局の悪化によって、金属が不足してくるとアルミ製の弁当箱まで供出の対象となった。代用品には、陶器やほうろうが使われた。戦時中・戦後は、おかずは梅干だけの「日の丸弁当」が一般化した。
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納税と貯蓄ポスター
国税局に勤めていた人物が保存していたもので、国税局で使われていたと思われる。 2枚の同じ色刷りのポスターが横に並べられて、糊付けされ、1枚になっている。縦51cm×横69cm。上段に「経済破局防止の鍵」、中段に「納税と貯蓄」、下段に「産業復興の鍵 石炭増産」と記されている。工場の煙突を背景にして、1人の炭鉱夫が働いている図柄である。小さく「印刷局製造」とある。作成年は不明。
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武運長久を祈る布
出兵する兵士の武運長久を祈って新四国88カ所を巡礼し、朱印を集めたもの。愛知県では、1935(昭和10)年までに「大名古屋88カ所」などが開創された。
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出征祝いの幟(のぼり)
出征する兵士の武運長久を祈って、家族や知人が神社に奉納した。また、出征時の見送りの際にも掲げられた。
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遺骨伝達式案内
戦後、戦地から戻ってこない遺骨、遺品が多かった。その代わり霊璽(れいじ)が伝達されることになった。霊璽(れいじ)とは、御霊代(みたましろ)とも言い、仏教式の位牌にあたるもの。(1948(昭和23)年)
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木銃
戦時中に訓練のため、名古屋市青年学校で使用していたもの。(全長:1m66cm)
※青年学校…小学校卒の勤労青年に、産業実務教育・普通教育および軍事教育を行った学校。実業補習学校と青年訓練所を統合し、1935(昭和10)年に開校したが、1947(昭和22)年に廃止された。 -
靖国之絵巻
1943(昭和18)年の靖国神社秋季例大祭で記念品として配られた絵巻。題字は当時の陸軍大臣東條英機のもの。
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Z旗高く
朝日新聞と同盟通信社の記者4人による、従軍取材の手記を1冊にまとめた書籍。4人は海軍の記者クラブである黒潮会に所属していた。こうした軍隊の活躍を伝える本が戦時中には大量に出版された。
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真心慰問帖
佐屋村(現在の愛西市)女子青年団が、戦地にいる軍人を激励するために作成したもの。戦地への手紙や押し葉などがつづられている。
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戦ふ名古屋
1944(昭和19)年発行の書籍。工場化した女学校や街頭菜園など、戦時下の名古屋市民の生活の様子が挿絵も交えて描かれている。
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愛知県嘱託辞令
名古屋市の日置青年訓練所の指導員に任命する辞令。青年訓練所とは、中等教育機関に所属しない勤労青少年のための教育機関で、授業時間の半分が軍事教練に充てられていた。
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国民学校の子どもの絵(国防)
国民学校の授業で描いた絵。落下傘の文字と領土に立つ兵士の姿から、「国防」をテーマとした絵であることが分かる。赤く色付けされた「日本」は、朝鮮、台湾、樺太南部、千島列島を含んでおり、当時の国境認識が読み取れる。
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国民学校の子どもの絵(進め南へ)
国民学校の授業で描いた絵。「進め南へ」「太平洋」の文字と東南アジアの地域を描いている。赤枠は、第一次大戦後、日本の委任統治領となった南洋群島である。
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軍事保護院絵葉書
軍事保護院は、1939(昭和14)年に設立された軍事援護行政の中枢機関。この資料は、援護活動の様子を絵はがき化したもの。
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小物袋
女子挺身隊救護班に所属していた時に医薬品等を持ち歩くのに使用していた小物袋。赤十字マーク付きでベルト通しがあり、腰に着用可能である。裏面には、住所・氏名・生年月日・血液型を記入した布が縫い付けてある。
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偉人カード(少年倶楽部第十六巻第一号付録)
西郷隆盛、リンカーン、エジソンなどの日本や世界の偉人たちのイラストと物語が印刷されている。東郷平八郎、乃木希典などが登場するものの戦争色は強くなく、戦前の子どもの楽しみでもあった。
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総裁東伏見宮妃御染筆額皿
愛国婦人会総裁東伏見宮妃周子染筆の絵皿。愛国婦人会に功労のあった人に授与されたもので、東伏見宮妃作の和歌、碇(海軍)と星(陸軍)、桜が入った宝鏡、桜の花が描かれている。
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愛国婦人会のたすき
愛国婦人会に所属する女性が、会の活動をするときに使用したたすき。
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米軍兵士の認識票
米軍兵士の認識票。認識票とは、戦場で兵士が死んだときに、その人だと分かるように姓名などを記入したもの。寄贈者によると、B29が日本の戦闘機に撃墜され、千種区唐山町あたりに墜ちた際に、薬莢などと一緒に拾ったとのこと。
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支那事変戦死病没者諸英霊位
日中戦争における戦死者や病没者の霊魂を祀るために、愛知仏教時局連盟が作成した紙製の位牌。本来は、「尽忠報国」「不惜身命」と書かれた部分が観音開きになるような作りであった。
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愛知県公民読本
愛知県教育会が1920(大正9)年に発行した副読本。高等小学校卒業程度の学力を持つ者を対象にしたもので、道徳、政治・行政、外交、愛知県の状況など多様な内容を取り上げている。
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小学国語読本
尋常小学校の国語の教科書。最初に「サルトカニ」のような童話などが使われているが、巻を追うごとに歴史的人物や軍記物、紀行文などが教材として扱われた。また孝行や忠孝といった道徳的要素の話も見受けられる。
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教育手牒
入学と同時に渡され、尋常小学校1年生から6年生までの成績や出席状況を記入する手帳。東田尋常小学校は現在の豊橋市立東田小学校。
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鑑札
愛国婦人会通常会員の鑑札。表札の隣に掲示されていた。
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戦時災害保護法関係法規集
戦争時の被害に対する補償について定めた法令が記された冊子。戦争による住宅や財産の被害に対しては、「戦時災害保護法」に基づいて金銭的な補償がなされた。
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童謡集
1929(昭和4)年に発行された童謡集。西条八十、野口雨情、若山牧水らが作詞した童謡が掲載されている。
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ラベル
子ども用花火のラベル。「手榴弾」と名付けられた花火で、戦時中のものと考えられる。
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お針箱
セルロイドで出来た裁縫箱。尋常小学校の時に寄贈者が使ったもの。
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青年学校教科書
青年学校で使用されていた教科書。青年学校は、初等教育を終えたのち、進学せずに働いている男性が通った学校のこと。
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算術書(教師用)
尋常高等小学校で使用されていた数学の教師用教科書。尋常高等小学校は、ほぼ現在の中学校に相当する学校。
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大日本国防婦人会たすき
「大日本国防婦人会」は、昭和7年3月に満州事変に赴く出征兵士に対する主婦による奉仕活動から発足し、兵隊の見送りや戦死者の遺骨の出迎え、傷痍軍人や遺族の後援、慰問袋の募集などの活動を行った。
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報国債券
昭和15年12月発行の額面金額5円の割増金付報国債券
「報国債券」は、1940年(昭和15年)3月の臨時資金調整法改正により発行が可能となった。 -
レコード「父よあなたは強かった」
東京・大阪朝日新聞が愛国歌、「皇軍感謝の歌」の歌詞を公募し、入選した歌。
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金属類保有状況申告書
個人の保有する金属類を申告したもの。この申請に基づき金属回収が実施された。
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写真週報
内閣情報部(のちに情報局)により編集・刊行された国内向けの週刊グラフ誌。
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学童服(上)
戦時中は子どもに対しても簡素化した服装が奨励された。動きやすいことと、目立たない色の服装が求められた。
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雑誌「少年倶楽部」
内容には、出版前年(昭和12年)に起こった盧溝橋事件の記事も見受けられるが、江戸川乱歩の探偵小説など、子どもが好むような読み物が掲載されている。
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教科書「高等小学修身書」
高等小学校の修身の教科書。
修身とは身を修めることを意味し、国民としての精神や心構えを培うことを目的に設けられた教科。 -
夏休み帳「尋常六年 夏休み」
尋常小学校6年生用の夏休み帳(日誌)。表紙の国旗は、当時、三国防共協定を結んでいた日本・ドイツ・イタリアの国旗。
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夏休み帳「鍛える夏の生活」
高等女学校の夏休み帳。家事や食糧増産、貯蓄の実践、慰問文・慰問袋の作成など、自らが計画・実行し、その成果を記録した。
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高等学校の通知表
名古屋高等女学校の1学年から5学年(13歳から17歳)までの通知表。5年分が一枚の通知表に記載されている。
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遊び道具「コマ」
木製のコマと鉄製のコマ。
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陶貨
陶を金属の代替として使用した「1銭陶貨」。1945(昭和20)年秋に発行予定だったもので、発行前に終戦となったため発行されなかった。