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知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期 「繊維産業に於けるAI自動検査システムの構築に関する研究開発」 の参画企業等が研究成果を報告するため知事を表敬訪問します

ページID:0562859 掲載日:2025年1月15日更新 印刷ページ表示

知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期「繊維産業に於けるAI自動検査システムの構築に関する研究開発」参画企業等が研究成果を報告するため知事を表敬します 

   愛知県と公益財団法人科学技術交流財団(豊田市)では、産学行政連携の研究開発プロ

  ジェクト「知の拠点あいち重点研究プロジェクト(※1)IV期」を2022年度から実施し

  ています。この度、「プロジェクトDX ※2」の「繊維産業に於けるAI自動検査システム

  の構築に関する研究開発 ※3」の研究リーダーの名古屋工業大学の坂上(さかうえ)文彦(ふ

  みひこ)准教授及び事業化リーダーの国島(くにしま)株式会社伊藤(いとう)核太郎(かくた

  ろう)代表取締役社長等が、研究成果の報告のため知事を訪問しますので、お知らせしま

  す。

1 日時

 2025年1月21日(火曜日) 午後3時40分から午後3時55分まで

2 場所

 愛知県公館

3 訪問者(敬称略)

    団体名等      役 職       氏名
国立大学法人名古屋工業大学 准教授 坂上 文彦(さかうえ ふみひこ)
国島株式会社 代表取締役社長 伊藤 核太郎(いとう かくたろう)
国島株式会社 本社工場 取締役工場長 山田 治広(やまだ はるひろ)
公益財団法人科学技術交流財団 専務理事兼事務局長 加藤 淳二(かとう じゅんじ)

4 次第

 (1)研究成果報告

    繊維製品の検査における異常部分を実物でご確認しながら、自動検反装置を利用した反物の

   検査の様子を動画で視聴します。

 (2)知事からの感想

 (3)意見交換

 (4)記念撮影

5 研究成果

     繊維産業は愛知県における主要産業の一つで、繊維製品はアパレル産業、インテリア産

   業など多岐にわたり利用されています。繊維産業を更に発展させていくためには、生産の

   効率化だけでなく、より付加価値の高い製品を生産するための技術を確立する必要があり

   ます。繊維製品はその構造及び製品の多様性から製品検査(検反)には熟練技術が必要 

   で、ほぼ全ての繊維工場において作業者による目視により行われています。人の目に頼る

   製品検査は作業量に上限があり、精度の個人差など不確定要素を多く含みます。生産の大

   幅な効率化・製品の高品質化のためには、FA(Factory Automation)の導入による検品

   の自動化が強く望まれています。
 

    本プロジェクトでは、照明位置・カメラ位置を自由に調整可能な装置を試作し、8000枚 

   以上の繊維製品(スーツ用ウール生地)を撮影して、傷の有無とその位置(印)を含む大

   規模画像データベースを作成しました。次に大規模画像データベースに基づき傷の特徴を

   AIに学習させることにより、検査したい繊維に傷があるかどうか自動判定するシステム

  「自動検反装置」を開発しました(写真) [画像ファイル/2.2MB]。本装置の導入により

     繊維製品の信頼性向上と生産の大幅な効率化が期待できます

6 用語説明等

※1  知の拠点あいち重点研究プロジェクト

     付加価値の高いモノづくりを支援する研究開発拠点「知の拠点あいち」を中核に大学等

   の研究シーズを活用したオープンイノベーションにより、県内主要産業が有する課題を解決

      し、新技術の開発・実用化や新たなサービスの提供を目指す産学行政の共同研究開発プロジ

      ェクト。2011年度から2015年度まで「重点研究プロジェクトI期」、2016年度から2018

      年度まで「重点研究プロジェクトII期」、2019年度から2021年度まで「重点研究プロジ

      ェクトIII期」を実施した。2022年8月からは「重点研究プロジェクトIV期」を実施し

      ている。

「重点研究プロジェクトIV期」の概要

実施期間

2022年度から2024年度まで

参画機関

16大学 7研究開発機関等 88社(うち中小企業59社)

(2024 年12月時点)

プロジェクト名

・プロジェクトCore Industry

・プロジェクトDX

・プロジェクトSDGs

 

※2 プロジェクトDX​

研究テーマ

【研究開発分野】デジタルテクノロジー・ICT

D1 モノづくり現場の試作レス化 /DXを加速するトライボCAE開発

D2 DXと小型工作機械が織り成す機械加工工場の省エネ改革

D3 MIをローカルに活用した生産プロセスのデジタル革新

D4 IT・AI技術を結集したスマートホスピタルの実現


【研究開発分野】ロボティクス

D5 繊維産業に於けるAI自動検査システムの構築に関する研究開発

D6 〈弱いロボット〉概念に基づく学習環境のデザインと社会実装

D7 愛知農業を維持継続するための農作業軽労化汎用機械の開発と普及


【研究開発分野】自動車・航空宇宙等機械システム(ソフト)

D8 自動運転技術のスマートシティへの応用

D9 自動運転サービスを実現する安全性確保技術の開発と実証

参画機関

7大学 4研究開発機関等 30社(うち中小企業19社)(2024年12月時点)

 

※3 繊維産業に於けるAI自動検査システムの構築に関する研究開発​

研究リーダー

名古屋工業大学 准教授 坂上 文彦 氏

事業化リーダー

国島株式会社 伊藤 核太郎 氏

内容

 

本開発では、高効率かつ付加価値の高い繊維製品を生産するため、製品の自動検査(検反)に関する技術開発を行ってきました。この度、人の目に頼らずに繊維製品の検査が可能な自動検反装置を開発しました。

参加機関

〔企業〕

国島株式会社(一宮市) ○、有限会社若林(一宮市)、

〔大学〕

名古屋工業大学 ○

〔公的研究機関〕

あいち産業科学技術総合センター、公益財団法人科学技術交流財団 ○

                   ○印は今回訪問する企業等

このページに関する問合せ先

愛知県経済産業局産業部産業科学技術課
科学技術グループ
担当:石原、加藤、松崎
電話:052-954-6351
メール:san-kagi@pref.aichi.lg.jp