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浄化槽とは

ページID:0329474 掲載日:2024年6月4日更新 印刷ページ表示

生活排水処理施設としての浄化槽

 生活排水を処理する施設は下水道、浄化槽などがあり、人口密度など地域の特性にあわせて整備されています。愛知県では「全県域汚水適正処理構想」に基づき、生活排水処理施設を計画的・効率的に整備しています。
 浄化槽は、各家庭や店舗、事業所などが設置する個別処理施設です。

主な生活排水処理施設

   主な生活排水処理施設

浄化槽とは

・ 浄化槽には、し尿しか処理しない単独処理浄化槽と台所やお風呂から排水される生活雑排水をし尿と合わせて処理できる合併処理浄化槽の2種類があります。

・ 高度成長期に、衛生的な生活を実現するため、愛知県では多くの方がトイレの水洗化を目的とした単独処理浄化槽を設置しました。

・ しかし、単独処理浄化槽は生活雑排水を処理しないまま放流してしまうため、身近な水路や河川・海などの汚れの主な原因となっています。

・ 水環境を守るため、平成12年6月2日(平成13年4月1日施行)の浄化槽法の改正により、新たに設置する浄化槽は合併処理浄化槽のみとし、既設の単独処理浄化槽は合併処理浄化槽への転換に努めるものとされました。

・ 当該法改正から20年近く経過しても、多くの単独処理浄化槽が残存しており、これらの老朽化に伴う破損・漏水が懸念されていることから、単独処理浄化槽を合併処理浄化槽へ早期に転換することが重要となっています。

浄化槽くん

 暮らしを支える浄化槽

浄化のしくみ

 合併処理浄化槽の主な処理方式には、BOD除去型と高度処理型があります。いずれも、微生物のはたらきで、水のよごれをきれいにしていますが、高度処理型は、赤潮などの原因となる窒素などを除去することができます。

 高度処理型脱窒ろ床接触ばっ気方式

  高度処理型脱窒ろ床接触ばっ気方式

浄化の主役は微生物!

 浄化槽では、いろいろな種類の微生物がはたらいています。微生物たちは、台所やトイレ、風呂など排水に含まれるよごれを分解することで、水をきれいにしてくれます。
 微生物には、酸素の多い場所ではたらくもの(好気性)と、酸素の少ない場所ではたらくもの(嫌気性)の2種類があります。好気性微生物は、よごれを分解する際に酸素を使うためよごれを分解するスピードが速く、嫌気性微生物は、酸素を使わないため分解するスピードが遅いという特徴があります。
 浄化槽では、それぞれの微生物の特徴を活かして、水をきれいにしています。浄化槽がうまく機能するためには、適正に維持管理をして、微生物たちがはたらきやすい環境を整える必要があります。

 維持管理の詳細についてはこちらをご覧ください。

 好気性微生物と嫌気性微生物のイメージ

 好気性微生物と嫌気性微生物のイメージ

 

合併処理浄化槽と単独処理浄化槽の違い

単独処理浄化槽

 単独処理浄化槽は、し尿のみを処理するもので、生活雑排水(台所、洗濯、風呂などの排水)は処理されないまま川などへ流されます。 

 単独処理浄化槽1人1日あたりの汚れの量

合併処理浄化槽

 合併処理浄化槽は、し尿だけでなく、生活雑排水(台所や洗濯、風呂などの排水)の両方を処理するため、し尿だけを処理する単独処理浄化槽と比べて、生活排水のよごれを大幅に少なくすることができます。

 合併処理浄化槽1人1日あたりの汚れの量

合併処理浄化槽の利点

  • 生活排水の汚れを10分の1にへらすことができ、きちんと維持管理をすれば、下水処理場と同程度の処理が可能です。
  • 一週間程度で、どこにでも設置することができます。
  • 建物や使用する人の人数などに合わせて設置することができます。
  • 設置費用の補助制度があります。
    補助制度の詳細はこちらをご覧ください。

関連リンク

浄化槽をお使いの皆様へ(浄化槽管理者向け)

浄化槽保守点検業者向け

啓発パンフレット・チラシ

問合せ

愛知県 環境局 環境政策部 水大気環境課 生活環境地盤対策室
生活環境グループ
TEL 052-954-6219
FAX 052-953-5716
E-mail seikatsujiban@pref.aichi.lg.jp