2021年12月13日
エシカル×あいち
エシカル・ペネロープ株式会社 代表取締役 原田 さとみ 氏
2021年11月7日、大切な日になりました。
愛知県が主催するエシカル消費を推進するためのイベント「エシカル×あいちフェスタ」にて、大村秀章愛知県知事による「エシカルあいち宣言」が行われました。
宣言は、思いやりの「エシカル」を見事に表現した、優しく力強く、温かい内容で素晴らしく、エシカルがこのように公式となり、たくさんの観衆の前で、知事から「皆さん一緒にエシカルで未来を築きましょう」とおっしゃられたこと、感動でした。
私がエシカル・ペネロープ株式会社を設立したのが2009年。
「エシカル」は大事な言葉で、これからの未来に必要になるなと、会社名に入れました。
当時経営していたセレクトショップの買付でパリへ行った際、展示会で「エシカル・ファッション」に出会ったのが2007年。
あれから14年「エシカル」に向き合い、みなさんにお伝えし、仲間を増やしてきました。
言葉や理念をみんなにお伝えしていくことで、共感してくれた皆さんがそれぞれのフィールドで、それぞれのエシカルが唱えられ、それぞれのできる方法で、深化させてくれるのではないかなと皆さんに期待を寄せて、私は私にできる方法でエシカル・アクションを続けてきました。
私には手の届く範囲での小さなことしかできません。
まず皆さんに伝え知ってもらうこと、そして、エシカルな商品を社会に増やし、エシカル消費につなげること。
「エシカル」という言葉の力も信じていました。
日本で流行るといいなという思いはありました。
ですが、このように国をあげての政策に取り入れられるまでになりましたこと、想像を越えて、素晴らしく、頼もしく、嬉しいこと。
時代に必要とされる言葉や理念は、ちゃんと浮かんでくるのですね、それが証明されたような思いです。
2015年あたりから、消費者庁で国をあげて倫理的消費を国民に広める動きが始まり、「消費者が、自らの消費行動が環境、社会、文化等の幅広い分野において他者に影響を及ぼし得ることへ理解を深めていくことが必要である。」と、消費者基本計画で言われるようになりました。
「リサイクルの推進、適正な廃棄及び食品ロスの削減に向けた取組のほか、被災地の復興に対する理解を深めることなどにも貢献するESD(持続可能な開発のための教育)の普及啓発に努める。また、地域の活性化や雇用なども含む、人や社会・環境に配慮 した消費行動(倫理的消費)や、開発途上国の生産者と先進国の消費者を結び付けることで、より公正な取引を促進し、開発途上国の労働者の生活改善を目指す『フェアトレード』の取組にも関心が高まっている。」と。
そして今、我が街、愛知県がその「エシカル」を宣言するとなりましたこと、地元への大きな誇りとなります。
実は私たちの地域では、COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の開催された2010年から市民によるエシカル運動は始まっております。
白鳥庭園を舞台にエシカル推進イベント「エシカルでいきましょ!」が毎年10月に開催されてきました。すでに10年の歴史があります。
だから今、愛知県がエシカルあいち宣言をすることは、偶然なことではなく、これまでに市民が草の根で育てて、つないできた結果であると感じています。
だから大変晴れやかなことなのです。大変嬉しいことなのです。
私にとっては、最初は一つの小さな会社として始めた「エシカル」でしたが、すぐに仲間が集まり「エシカルなごや推進委員会」が白鳥庭園を拠点に発足しました。
ずっと応援し続けてきてくれたエシカルな仲間たちがいます。
エシカル&フェアトレード・ファッションショーや、エシカルトークや講演会、エシカルマルシェやエシカル茶会など、本当にたくさんの場で、たくさんのみなさんと交流し、たくさんの方々がそれぞれのエシカルに向き合い、アクションをしてきました。
そして今、エシカルあいち宣言により、愛知県知事をリーダーに、愛知県と共に「エシカル」を掲げて推進していけますこと、最強です。
未来を明るく照らしていますね。
さあ、これからです。
みなさんとともに「エシカルでいきましょ!」
一緒に進んでまいりましょう。
皆様に感謝です。