タバコに関する知識についてまとめました。
こどもの受動喫煙防止のためにも,タバコに関する知識は大切です。「たばこ」について考える時の参考にしてください。
タバコの煙には、約4000種類以上もの化学物質が含まれています。このうち200種類以上が有害物質であることわかっています。
タバコの煙に含まれる発がん物質(タールを始めとして60種類以上)は副流煙に多く含まれています。
副流煙を吸い込むことで体の中に入った発がん物質は成長途上の細胞に蓄積されていきます。そのため、受動喫煙の機会が多いほど、がんの発生に影響します。
アメリカでの調査の結果、副流煙を吸う環境にある子どもは、タバコに含まれるニコチンの副産物、コチニンの血中濃度が高まることがわかりました。4~11歳の子ども3,500人を対象にした調査で、副流煙を遮断すると、
約4分の1の子どもの乳歯にむし歯の発生がみられませんでした。
副流煙が感染への抵抗力を阻害し、子どものむし歯の原因となる最近におかされやすくなると考えられています。
ニコチンは、タバコの煙に含まれる3大有害物質の1つです。ニコチンは中毒性薬物です。麻薬などと同様に依存性があります。(身体的依存)。
喫煙により脳のニコチン濃度は急速上昇し、気分が爽快になり、リラックスします。この快感を求めて喫煙を続けることになります。
また、禁煙によって体の中からニコチンが消失すると離脱症状(いらいら、怒りっぽくなるなど)が現れます。
ニコチンの血管収縮作用により歯肉の血液の流れが悪くなり、酸素や栄養の不足を招きます。
喫煙者の歯肉
黒ずんで血行障害を起こしています。
非喫煙者の歯肉
みずみずしいピンク色をしています。
資料:大阪府ホームページより了解のうえ転載
喫煙及び受動喫煙は、年齢、性別に関わらず、骨粗鬆症の危険性を増加させることがわかっています。その他にも喫煙の影響により、様々な病気が引き起こされます。
出展:愛知小児医療センター