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県有特許を活用して製品化等を行う企業を募集します!

ページID:0760312 掲載日:2025年3月12日更新 印刷ページ表示

県有特許を活用して製品化等を行う企業を募集します!

 愛知県では、2021年3月に策定した「あいち科学技術・知的財産アクションプラン2025」に基づき、県の公設試験研究機関が保有する技術・成果の移転による県内企業の製品開発に向けた取組を支援しています。

 この度、以下の特許を活用して製品化等を行う企業を新たに募集します。関心のある企業は、是非御相談ください。

1 新たに製品化等への活用企業を募集する特許(3件)

(1)
県試験研究機関 医療療育総合センター(春日井市神屋町713-8)
発明の名称 マイクロRNA発現カセット、発現ベクター、及びそれらの利用(特願2024-33790)
概要 マイクロRNA発現カセット及び発現ベクターと、その研究や医療への利用に関する特許。
詳細 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/san-kagi/tokkyo07031201.html

(2)

県試験研究機関 あいち産業科学技術総合センター(豊田市八草町秋合1267-1)
発明の名称 高剛性アルミニウム基合金及びその製造方法(特開2024‐174565)​
概要 アルミ合金基地に平均粒径0.01~10µmのホウ化チタンを分散させることで高剛性と被削性を両立できる。混粉機と粉末を入れる容器を絶縁した状態で設置し、混粉することでアルミ合金粉末のまわりにホウ化チタン粉末を吸着させ、その粉末を積層造形することで上記組織を有する高剛性アルミ合金製品を作製できる。
詳細 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/san-kagi/tokkyo07031202.html

(3)

県試験研究機関 農業総合試験場(長久手市岩作三ケ峯1-1)
発明の名称 RT-LAMP法による植物ウイルスの検出法及び検出用キット(特開2021-137003)
概要 近年全国のナシ産地で発生している退緑斑点症の病原と考えられる新規ウイルスについて、解読した塩基配列情報に基づき、RT-LAMP法により、特異的に検出・診断できる方法。
詳細 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/san-kagi/tokkyo07031203.html

※各特許の詳細は、特許のリンク先のWebページに掲載しています。

2 実施条件等

(1)実施を希望される場合は、実施許諾申込書、実施計画書等を提出してください。提出書類を基に県で審査します。審査の結果、実施を許可する場合には、実施契約を締結した上で、通常実施権を付与します。

(2)本募集は先着順ではなく、複数の企業の方に応募し、実施していただくことが可能です。

(3)実施契約は、原則として3年ごとに見直します。

(4)特許を実施した場合は、県及び特許権共有者に対し、実施料をお支払いいただきます。

(5)その他実施契約の詳細な条件については、試験研究機関と協議していただきます。

3 応募方法

「6 問合せ先」までお電話にてお申出ください。応募方法について御説明します。

4 募集期限

2025年6月12日(木曜日)

5  その他

(1)応募の状況によっては、募集期限経過後も引き続き企業を募集することがあります。

(2)本募集の特許以外にも、県産業科学技術課Webページに常時企業を募集している特許を掲載しています。是非参考にしてください。

6 問合せ先

(1)県有特許の実施者募集に関すること

 愛知県知的所有権センター(あいち産業科学技術総合センター内)
 電話 0561-76-8318(ダイヤルイン)

(午前9時から午後5時まで(休館日:土曜、日曜、祝祭日、年末年始))

(2)技術内容に関すること

 ・マイクロRNA発現カセット、発現ベクター、及びそれらの利用

  医療療育総合センター 運用部総務課

  電話 0568-88-0811(内線5214)

 ・高剛性アルミニウム基合金及びその製造方法

  あいち産業科学技術総合センター 企画連携部

  電話 0561-76-8306(ダイヤルイン)

 ・RT-LAMP法による植物ウイルスの検出法及び検出用キット

  農業総合試験場 研究戦略部 技術開発研究室

  電話 0561-41-8964(ダイヤルイン)

7 参考

(1)マイクロRNA発現カセット、発現ベクター、及びそれらの利用

  (特願2024-33790、出願人:愛知県)

 既存のマイクロRNA発現ベクターでは、細胞が本来持つマイクロRNA成熟過程を通らずにマイクロRNAが産生されるため、マイクロRNAが細胞内で果たしている機能を十分に解析できませんでした。また、既存のマイクロRNA発現カセットでは、使用できるプロモーターの選択肢が少ないという課題もありました。

 本発明により、マイクロRNA発現カセットに使用できるプロモーターの選択肢を広げるとともに、細胞が本来持つマイクロRNA成熟過程を経て機能的な成熟マイクロRNAを産生することができる発現ベクターを開発することで、マイクロRNAが細胞内で果たしている機能を正確に解析できるようになりました。

 本発明は、高い成長性が期待される遺伝子治療市場において、国際競争力のある遺伝子治療用ベクターの開発が推進されていることから(2023年経産省産業構造審議会 産業技術環境分科中間評価報告書 抜粋)、遺伝子治療用として今後高い需要が見込まれます。

RNA

      従来型(短鎖RNA)           従来型(3‘UTR)               新システム

 

(2)高剛性アルミニウム基合金及びその製造方法

  (特開2024‐174565、出願人:トヨタ自動車株式会社、愛知県)

 部材の軽量化を図るため、従来の鉄系材料をアルミニウム合金等に代替するための検討が進められています。強度が高いだけでなく、力が加わったときの変形が小さな(高剛性)部材を目指して、アルミニウム合金に無機粒子を分散させるといった研究開発が行われています。しかし、従来の製造技術では高硬度の粗大無機粒子を含むために機械加工が難しいという課題がありました。

 本発明では、特定の方法で混合した、アルミニウム合金とホウ化チタン(TiB₂)の混合粉末を積層造形法により加工することで、微細ホウ化チタンが均一分散したアルミニウム基合金を製造することができます。ホウ化チタンが微細であることにより機械加工が可能です。

 本開発技術では、軽量で高剛性な部材が製造可能であるため、部材の軽量化につながります。軽量化が求められる自動車部材をはじめ、各種治具などの機能部材等への適用が期待されます。

高剛性アルミニウム基合金顕微鏡写真

積層造形により作製したアルミニウム基合金の外観  アルミニウム基礎合金の顕微鏡写真

 

(3)RT-LAMP法による植物ウイルスの検出法及び検出用キット

  (特開2021-137003、出願人:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、愛知県)

 近年、全国のナシ生産において退緑斑点症(病原ウイルス:PCLSaV)の発生が問題となっており、その病気を防ぐためには、退緑斑点症を正確に診断することが必要でした。

 本研究では、PCLSaVの全長ゲノム塩基配列を解読し、それらの配列を元に、プライマーを設計し、RT-LAMP法による検出、診断法を作製することで、当該ウイルスを的確に検出、診断できる手法を開発しました。

 本発明により、ナシ生産圃場において、PCLSaVの感染樹の特定を行うことができ、感染樹の除去や蔓延の防止が期待されます。

ナシモザイク症

           RT-LAMP法による植物ウイルスの検出

このページに関する問合せ先

愛知県経済産業局産業部産業科学技術課
研究開発支援グループ
電話:052-954-6370
メール:san-kagi@pref.aichi.lg.jp