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生物多様性ポテンシャルマップ~目標(グランドデザイン)を共有するためのツール~
生物多様性ポテンシャルマップとは
・県域全体の10万分の1の地図に、実際に指標種の生息が確認されている場所のほか、森や草地、水辺などの分布や広さといった環境条件から、指標種のすみかとして適している場所(生態系ネットワークの形成において大切と考えられる場所)を予測して示しています。
・県民や、事業者、NPO、行政といった地域の様々な主体が目標を共有するための基礎資料です。
・地域の様々な主体がマップを確認しながら活動や事業を行うことによって、これまで個々に行われてきた取り組みが一定の方向に向かい、生態系ネットワークの形成により高い効果が発揮されます。
・マップの活用方法に示された手順や考え方に基づき検討を行うことによって、事業や活動を生態系ネットワークの形成に役立てることができるようにしています。
(参考)指標種 17種
ほ乳類3種:カヤネズミ、ツキノワグマ、テン
鳥 類8種:サギ類、ヨシゴイ、カモ類(マガモ属)、オオタカ、サシバ、クマタカ、シギ・チドリ類、シジュウカラ
は虫類1種:アカウミガメ
両生類1種:アカガエル類
魚 類2種:アユ、ウナギ
昆虫類2種:止水性イトトンボ類、オオムラサキ
ポテンシャルマップの活用イメージ
(1)イトトンボ類のポテンシャルマップ(全県)
池や湖などに生息するイトトンボ類は、池や湖の間が1キロであれば行き来できることが分かっています。
この地図では、本県内の池と湖の周囲500メートル以内にある緑地(イトトンボ類の移動に適した場所)を水色で示しています。
(2)拡大図
濃い青色は池や湖を、青い線で描かれた円はその周囲500メートルの範囲を示しており、円と円が接していれば、池と池の間は1キロ未満です。水色は緑地、つまりイトトンボ類が移動しやすい場所を示しています。
イトトンボ類の生態系ネットワークを作るためには、水色の途切れたところをつなげることが必要です。
(3)学校や公園を使って、イトトンボ類の道をつくる
イトトンボ類の生態系ネットワークを作るために、活用できる可能性のある公的な場所(学校や公園など)を重ねた地図です。学校や公園はピンクで示しています。
学校や公園を使ってイトトンボ類のための水辺のビオトープを作ると、赤い円の部分がつながり、イトトンボ類の生態系ネットワークが形成されます。
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活用の手引き
・ ポテンシャルマップは、県内を13地域に
分割して作成しています。
・ データ容量の都合により、一部画像が不鮮明な部分が
あります
1.大拠点ポテンシャルマップ
2.樹林ポテンシャルマップ
3.草地ポテンシャルマップ
4.水辺ポテンシャルマップ
5.植物拠点図
6.動物拠点図
7.指標種別生息適地図
ツキノワグマ・テン・オオタカ・サシバ・クマタカ・オオムラサキ・シジュウカラ・カヤネズミ [PDFファイル/3.38MB]
カモ類・サギ類・ヨシゴイ・シギ・チドリ・アカウミガメ・アカガエル・アユ・ウナギ・止水性イトトンボ類 [PDFファイル/3.83MB]