食事のあいさつ「いただきます」は、食べ物となった動植物から命を頂いていることへの感謝と、食べ物の生産に関わる方や料理をしてくれた方などへの感謝の言葉です。
感謝の気持ちや豊かな心を育む取組上で、食品の生産や加工の現場を見学したり、体験したりすることはとても重要です。
種をまき、苗を植え、草刈りや水やりなど世話をし、収穫する。こうした農業の体験は、日頃の生活では味わえない経験を与えてくれます。自分で育てた野菜や果物は、きっといつも以上においしく、食べ物への愛着を育んでくれるでしょう。
また、農山漁村を訪れて豊かな自然を体感したり、農林漁業者等と交流したりすることは、都市農業の振興や農山漁村の活性化にもつながります。
愛知県では、このような農林漁業の体験・都市と農山漁村との交流のための情報を提供しています。
県では、どの小学校等でも無理なく農林漁業体験学習に取り組めるよう、教育関係者の協力を得て、実践のための具体的な手引とともに、参考となる実践事例を盛り込んだ『食育のための農林漁業体験学習実践マニュアル』(PDF版)を平成25年3月に作成し、平成29年小学校学習指導要領改訂に伴い、令和4年3月に改訂しました。
是非このマニュアルを、農林漁業体験学習の実施にお役立てください!
あいちの目指す食育
●農林漁業体験学習に取り組む小学校の割合(名古屋市を除く)
77.8%〔2019〕 → 80%以上〔2025〕
●県等が実施するイベントや農林漁業体験の参加者数
14.6万人〔2019〕 → 18.5万人以上〔2025〕
子供が家庭で料理や片付けを手伝うことも「食育体験」です。
愛知県発祥の食品関連企業が構成する「あいち食育サポート企業団」では、食べ物に興味を持つ機会となるよう、食育イベント等を実施しています。
また、食品工場などの製造・流通の現場の見学も、食を知るのに効果的ですね。
愛知県の伊勢湾、三河湾、渥美外海などの豊かな海や県内各地の河川、養殖池などでは、様々な漁業や養殖業が営まれており、全国上位の生産量を誇る水産物や、地域の特色あるおいしい水産物が数多く生産されています。
このような地元の水産物を知り、それを調理することも「食育体験」です。
愛知県で取れる水産物、はじめて魚を調理する人向けのポイントや地元水産物が購入できる産直施設等を紹介しています。
直売所や収穫体験等の施設情報をリストから調べられます。
風景・自然、農林水産物、加工品、伝統文化など農村の地域資源を紹介しています。
旬の魚介類や珍しい魚など、タイムリーな愛知県の水産物を紹介しています。
農林漁業者の指導により農業体験を行う「教育ファーム」の説明と活動団体を掲載しています。
酪農家の指導により酪農体験を行う「酪農教育ファーム」の説明と活動報告を掲載しています。