日本には豊かな四季と地域に合った多様な食文化が古くから育まれており、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2013年12月に「和食」を日本人の伝統的な食文化としてユネスコ無形文化遺産に登録しました。
各地域にみられる郷土料理などの食文化は、その地域の自然環境とのかかわりの中で、長い間に培われてきたかけがえのない財産です。
また、郷土料理を通して、地域の豊かさや良さ、大切さを知る機会にもなります。
この食文化への理解を促進し、次世代に向け保護・継承されていくことが大切です。
愛知県では、年3回、旬の地元の食材を学校給食に使用したり、郷土料理を献立に取り入れたりする「愛知を食べる学校給食の日」を設け、県内全ての公立小中学校と、県立及び市立の定時制高等学校や特別支援学校で地元産の食材を使った給食を実施して、子供たちが地域の食文化に触れる機会を作っています。
その他、野菜を提供している地域の農家の方を学校に招いてお話を伺ったり、「食育だより」の配布や試食会の開催を通して、家庭との連携を図ったりして、地域の食文化や伝統的な作物の紹介及び高齢者の持っている食に関する知識を継承するための取組を推進していきます。
各地域で選定された郷土料理のいわれ・歴史やレシピ等、また、郷土料理を生んだ地域の背景等についてデータベースを作成し、情報発信しています。
和食文化を次世代へ継承するため、和食の価値について情報発信しています。