2022年6月に開催した「第17回食育推進全国大会inあいち」では、企業と学生、団体と行政など様々な連携が生まれました。その連携の一つが、愛知県歯科医師会と愛知県栄養士会の共催で行われたシンポジウムです。
今回は、そのシンポジウムを基に、参加者がより身近に感じられる、分かりやすい内容にしたシンポジウムを、11月18日に名古屋市内(愛知県歯科医師会館)及びオンラインで開催しました。
当日は、食育に関心の高い県民、保育園や学校給食に携わる栄養関係者、学生、行政関係者等、58名が参加しました。
○講演1「噛むから始める歯ッピーライフ」
愛知県歯科医師会食育推進委員会の新美啓子委員長からは、噛むことが口腔機能に及ぼす影響などについてご講演いただきました。また、日頃、歯科医院での診察の中で感じる子どもの歯並びの問題点やその対策などについてもお話いただき、子どもを持つ参加者や教育関係者は、食事のときの姿勢や調理方法など、非常に参考になったようでした。
○講演2「ライフステージの視点で歯の健康を支援する」
愛知県栄養士会の上原正子副会長からは、世代に応じた歯の健康について、栄養の視点を交えながらご講演いただきました。
講演の中で、栄養を十分摂取するためには、しっかり噛むことが重要であるということが、データで詳しく示され、特に、生活習慣病の予防には、「何を食べる」という「食の選択」だけでなく、「よく噛んで食べる」ことが重要であると、歯科と栄養の観点から提言され、参加者は話に聞き入っていました。
〇トークセッション・質疑応答
その後のトークセッション、質疑応答では、講師の先生と参加者の間で活発にやり取りが行われ、会場全体でテーマについて考える充実した時間となりました。
参加者からは、「口腔ケアの重要性について再認識できた」、「食事中の姿勢と舌の位置をほとんど意識してこなかった。これから気を付けたい」、「噛むことがこんなに重要だとは思わなかった」などの感想が聞かれました。
このシンポジウムをきっかけに、参加者が今まで以上に「幸せな食事」を楽しめるよう期待します。
また、シンポジウムの様子はアーカイブ配信していますので、ぜひご覧ください。
アーカイブ配信はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=_-ThvxPcgOE