今回は知多地域での取組を知多農林水産事務所より紹介します。
美浜町では、給食に知多半島産の農作物等を多く取り入れることで、地産地消の推進、食の「楽しさ」や「ありがたさ」に触れる食育を行っています。
12月8日の「有機農業の日」には、知多半島で有機農業に取り組む「知多の恵みグループ」の農作物(にんじん、ブロッコリー、かぶ、大根)を利用した保育所の給食を実施しました。この取組は2022年6月に初めて実施し、今回は2回目となります。
この日の給食時には、農作物を生産した「知多の恵みグループ」の農家が保育所を訪れ、栽培時に工夫した点や苦労した点などを園児に伝えました。
有機農業で栽培された野菜は、高価な上に、大きく育ちにくいといった理由で、これまでは給食に使われてきませんでした。しかし、「知多の恵みグループ」の農家の長年にわたる試行錯誤により、各農家がそれぞれの土地にあった土づくりにこだわって営農することで、化学肥料を使わずに大きくて味も形もよい野菜の栽培に成功し、給食で提供できるようになりました。
丹精込めて作った農作物を使用した給食は、「甘くておいしい」と園児に好評で、食べ残しが少なかったそうです。園児が美味しそうに食べている姿を見て、農家の方も笑顔をみせていました。
知多農林水産事務所では、今後も、食に係る関係者が各々の役割と特性を生かしつつ相互に連携し、協力しあいながら主体的な取り組みを広げていきます。